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いいなりドール 28 褐色の肌によく似合った体臭と石鹸

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 それから何回したのか、指を折って数え始めると、弁護士は汚いものでも見るかのような目でわたしの指を睨み付けました。
 弁護士はそのことは聞いていなかったようです。まさかストーカーとして押しかけてきた頭のおかしい女と肉体関係を持つとは、彼のような法律的な人間の常識を遥かに越えた事態だったのでしょう。
 事態が飲み込めると、弁護士は魂が抜け出てしまうのではないかと思うほど、大きく口を開けました。人工的な白い歯がぎっちりと並んでいて、さぞお高いのでしょうね、と思ったりもしましたが、舌の色が賞味期限を1週間ぐらいすぎた牛肉みたいだったので、長生きはしないんだろうと思いました。
 痩せているのは病気のせいです。ガンかなにか。
 わたしもそいつも長生きはしないんだから、ある意味、お仲間です。
「わかりました。DNA鑑定できっちり証拠を固めましょう」
 気を取り直すと彼はむしろうれしそうな表情をしました。
 それは意外にも無邪気でチャーミングでした。やっぱりこう見えても40代半ばかもしれないと思いました。
 もしわたしが妊娠して名前を思い出せないあいつがその父親となれば、弁護士としては新たな仕事が増えて楽しいのでしょう。指1本ではすまない話になるかもしれません。
 わたしを追い出した成功報酬で弁護士さんはいくら貰ったのでしょう。それと同じかそれ以上が貰えると計算しているに違いないのです。
 なんだかワクワクしました。
 でもなかなか話は進みませんでした。新たなパートの仕事をケンカして辞めて、狭い市営のアパートの窓から、川を眺めていました。川を眺めるのは好きでした。毎日色が違うし、流れの速さも違うし、ニオイも違います。いま見ている水は、もう二度とわたしの前には現れません。
 それなのに、いつも同じように見える。
 これってスゴイこと。セックスと同じ。わたしと同じ。水だって好きで流れているわけじゃないでしょうし。だけど流れるのです。流れているのに、なにも変わっていないように見せている。
「残念でした」
 弁護士から電話がありました。
「お子さんは彼の子ではありません。家庭裁判所で正式に認定されました」
 そんな……。あの頃いっぱいしたのは彼だけ。
 でも、考えてみればセックスしないでいられないないわたしは、彼が帰って来なくなってから、誰かとなにかをしていたのも事実……。
 がっかりしました。
 名前の思い出せない彼とよりを戻せるとは思いませんでしたし、したくもありませんでしたが、まとまったお金が貰えるかもしれないと期待していたのに、本当に残念でした。せめてもう1本、欲しかった……。
「残念でした」という弁護士の声。それは本心でもあったのでしょう。「父親を探す手掛かりはありませんか?」と本気で父親探しを手伝ってくれそうなことを言っていましたが、ムリだとわたしは知っているので断りました。
「まさか、産むんじゃないですよね?」
 産む。倦む。有無。膿む。この中では、有無が好き。有無でいきたい。わたしなんて有って無きがごとく、です。有無な女。ウムウムルーガ。
「私の個人的な意見ですが、堕ろした方がいいですよ。なんならそれぐらいの費用は用立てします」と言われたときにカチンと来ました。
 仲間だと思っていたのに。裏切りやがって。知った風な口を聞くんじゃないよこのハゲ、と思いましたし、それっぽいことも言ったと思います。もっと汚い言葉だったかもしれません。タコぐらいは言ったかも。
「ええ、ユキコさん、そんな汚い言葉言うの?」といい声。
「言うわよ。聞きたい?」
 小向は耳を手でふさいで風呂に行きました。1日に何回風呂に入るんだろう、あのアフロは。風呂とアフロ。親戚なのか。
 それきり、弁護士は二度とわたしの前には現れませんでした。今度会ったら、弁護士の人差し指をポッキリと折ってやりたいぐらいです。それとも、いやらしく舐めてあげるふりをして、根元から囓ってやろうかな。
 あ、でも、歯はあいつの方が凄そうでした。吸血鬼の歯。わたしはこんな生活をしているので歯はぐらぐらのボロボロ。そういえば歯医者にも行ってません。歯周病ってやつですよね。だから、いつか全部、抜けちゃう。抜けちゃったら、歯磨きをしなくていいから楽かな。かっこ悪いけど。
 その時はマスクをして歩けばいいし。
 二度目の出産は比較的、セオリー通りでした。つわりがあまりにもなくて、仮想妊娠かと思ったほどです。
 深雪が生まれました。2800グラム。母子共に健康。
「あーあ、女の子だった……。オチンチンがついてない……」
 なぜか2人目も男だと思い込んでいたのです。兄弟でお母さんのために新聞配達したり、宅配便の配達をしたり、ピザの配達をしたり、なんか配達ばかりですが、男の子らしいバイトをして稼いでくれるイメージです。
 左うちわだ……。
 でも女じゃな。
 女なんてなんの役にも立たない。わたしだからそう思うのですが、自分が役立たずだってこともあって、わたしのコピーみたいなのができるとゾッとするわけで。
 健介は、プロレスラーの佐々木健介から勝手にもらいました。いいですよね、健介って響き。で、弟だったら橋本真也から真也にしようと思ったんですけど。
 自分が雪子だから、深雪。ほかに思いつかなかったんで。
 健介はわたしが覚えていない宗教団体の男たちの誰かにどんどん似てきてゾッとするし、次はわたし自身のコピーみたいな女が育つと思ったら、もしゲームならいったんリセットして最初からやり直したいぐらいです。いくらなんでも不幸すぎます。
 驚いたのは、健介は深雪を気に入って、わたしがいろんな意味で忙しい時、面倒を見てくれるのです。
 健介は乱暴な子だと思っていましたが、女の子には優しいようでした。
 それが、いやらしい意味だとしても、わたしとしては許容範囲でした。いやらしくない男なんていないし、見たことないし、いたとしても(例の弁護士もそうですが)性的ないやらしさのなさを、たとえばお金であるとか他人の不幸であるとか、とにかく広い意味で「いやらしい」存在であることは間違いないのです。
 オチンチンのついた健介は、深雪を赤ん坊のときから女として見ていたとしても、まったく驚きません。
「ひどいな、ユキコさん。男ってそんなじゃないですよ」
 風呂から出て来た小向。石鹸の匂い。彼自身が醸し出す褐色の肌によく似合った体臭と石鹸が混ざると、わたしはとろけそうな気がします。
 深雪が殺したあの外国から来た男の人もそうでした。彼もいい匂いがしたのに。
 体臭って不思議なもので、慣れないときはどんな体臭も嫌で無臭がいいように思うものですが、宗教団体の連中とやっていた頃にたいがいの体臭を経験してしまうと、むしろそれがいいと感じるようになるのです。
 それはたぶん、10辛を突破してしまったときのようなものでしょうか。
「男ってね、妹がカワイイんですよ。ぼくも欲しかったですよ、妹」
「小向君、何人兄弟?」
「2人。男です。残念です」
「お兄さん? 弟さん?」
「そんなのどうでもいいじゃないですか」
「またしたくなったんでしょ?」
「ただ、こうしていたいだけですよ」
 背後から抱きすくめられるたびに、わたしの中の女がヘラヘラと笑っているのがわかります。「あんた、好きだよね。セックス、嫌いとか言ってるけど、そうやって男に抱かれるの、好きだよね」
 ですね。それまでも嫌いだったら、男には近づかないものね。
「テレビ、見ていいですか?」
「いいわよ」
 あっさり離れてくれて、少しホッとします。
「うるさくないですか?」
「平気。慣れているから」
 音量を絞って彼はテレビを見ているようです。チラッと見たらニュース番組でした。どこかの地域に、これまで経験したことのないような雨が降っているといった話を、小綺麗なお嬢さん風のおばさんがしています。
 経験したことのないってフレーズがすごいな、と思いました。
 わたし、まだ、経験していなことってあるのかな。
「ユキコ、見て、これ!」
「テレビ、好きじゃないのよ」
「でも、これ、見たほうがいい」


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OLが自虐の果てに見たものとは? ブログ連載を加筆修正の上、未公開の原稿を追加しました。主人公は壮絶な自虐癖から拷問ののちに人間ですらなくなっていく……。



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いいなりドール 27 あなたは、社会の敵と言っても過言ではありません

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 元教育実習生の彼と再会し、そして役所の隣にある古ぼけた喫茶店で彼は生姜焼き定食を食べ、わたしはコーラを飲みました。お腹はすいていたものの、彼の前でなにかを食べる気にはなれなかったのです。
 そこでどんなやり取りをしたのか詳しくは覚えていません。だけど、彼がやりたくなっていることだけはハッキリとわかりました。
 生姜のタレで濡れそぼった脂の多い肉を食い千切るその顎。唇からはみ出すキャベツの千切り。それを指で押し込むようにして、テラテラとした指を舐めたあと恥ずかしそうにティッシュを乱暴に取って手を拭くのですが、その間も握り締めた割り箸は離そうとせず。
 味噌汁をズズッと飲むと、またしても唇の端にわかめがデロンと残り、それをもう一度、同じような仕草で口の中へ放り込む。ただ、今度はチョロッと舌先を出して、唇を舐め回したりもして。
「なんか、ついてますか?」
 笑ってはいない目でわたしを見るのでした。あの目。わたしは母親。同時にエッチの対象。性欲の捌け口。なにをしてもいい女。誰とでもする女。
「いいんですか、食べなくて。ここ、ぼくが出しますよ」
 したいんだな、してみようかな。
 興味本位というやつです。意地悪な気持ちもあったかもしれません。健介が他の子を殴ったときに、さんざん、頭を下げていたわたしですが、そのときに彼はこちらの気持ちを考慮するようなことは一切言いませんでしたし、冷笑していたようにも見えたのです。
 いい両親の下、いい学校を出て、成績優秀で教員になろうと張り切っているいやなヤツ。
 もしセックスが好きだったら、相手を選ぶでしょう。こだわりがあるでしょう。でも、嫌いだからこだわりもなにもなく、握手するような感じでしてもいいと思っていました。握手なら嫌いなやつとでもできるから。
 皿にはわずかな汁と千切りキャベツの破片。そこにキャベツについていたマヨネーズの一部が汁には絶対に混ざらないという覚悟でもあるのか、それともわたしになにかのシグナルにでもなるような文字とかシンボルにでもなろうとして失敗したのか。渦を巻くというほどでもなく、漂っています。
「少し、散歩でもしませんか?」
 わたしから誘ったように思います。彼がホッとしたような、うれしそうな顔をしたのを覚えています。
 子供だな、と思いました。男は、どうして女が誘うとバカっぽい顔をするのかな、と思ったりもしました。必ずじゃないですが、その印象が強いのです。女にセックスを誘われるのは、男にとって夢のシチュエーションだとでもいうのでしょうか。
 あまり話すこともないし、彼はやりたいだけだし。いまさら恋愛とかバカバカしいと思っていたので言葉も段階も吹っ飛ばすつもりでした。
 天気のいい日でした。少し寒いぐらい。芝生が黄色く枯れていく季節。空気は乾燥していて、虫も少なくて。人も少なくて。だけどまだイチョウの木はそれほど色づいていない頃。
 漠然とそんな印象しか残っていません。
「雪子さん」
「○○さん」
 名前は忘れました。公園のトイレで彼と抱き合いました。
 キスをしたかどうかは覚えていません。
 たぶん、しなかったでしょう。彼の名前は覚えているはずなのですが、どうしても思い出せないぐらいですし。催眠術でも使えば、ちゃんと詳細を思い出せるかもしれませんが……。
 その頃の公衆トイレにはいまみたいな広い個室はなくて、狭くて寒い個室でした。洋式ではなく、和式だったので邪魔なものは少なくて、やりやすかったような気がします。
 壁の上も下も隙間があって、いわゆる盗撮とかで問題になりそうな感じの作り。虫も入ってくる、風も入ってくる。
 声が外に漏れるかな。わたし、声を出すときがあるから。声を出さないとうまくいかないからです。感じているとかそういうことじゃなく。かけ声。
 その気になれば、人間はたいがいのことができます。記憶にないぐらい、わたしたちはちゃんとやりました。
 それだけは確かです。
 なぜならほどなく、3人で暮らすようになったからです。彼が呼んでくれたのです。
「一人暮らしをはじめたから、来ない?」とかなんとか。「1人じゃ広すぎてさ」とかなんとか。
 わざわざ健介が転校しなくてすむように、同じ学区内で便利のいい街中のマンションです。隣が老夫婦のやっている和菓子屋さんで、そこのあんこ玉と赤飯はとってもおいしかったのを覚えています。いまはコンビニになってしまっていますが。
 彼は大学を卒業したものの教員にはなれず、ぜんぜん関係のないメーカーの営業職となりました。
 彼の両親は仕事は忘れましたが、サラリーマンのように安定していたと思います。わたしの存在は知りません。会うことは一生ないでしょう。
 それでも彼との同棲生活は、あっと言う間に1年ほどになっていました。お気に入りは彼が用意してくれたベッドでした。ベッドで寝る。夢のようです。ホテルで男とするときはベッドですが、家では畳に布団。そんな生活でした。でもマンションは3部屋もあり、健介は自分の部屋が持てました。そして夫婦きどりのわたしたちは、ダブルベッドで寝たり、したり。しなかったり。
 わたしはこのまま彼と結婚し、生活保護を脱して、健介を育てられるに違いないと信じていました。
 ええ、当然、長くは続きません。続くはずもないのです。
 名前さえも思い出せないぐらいの関係でしたから。
 わたしが彼を求めたのは自分の都合だけですし、彼がどんなに過酷な勤務状況でも、セックスを求め続けました。そういうものだと思い込んでいました。するもんだ、と。しないと彼が離れていきそうで怖かったし。
 彼が出張だ、終電を逃した、部長のホームパーティーだとかなんとか、わけのわからない理由で帰って来なくなるのに半月もかかりませんでした。社会人として働く彼とは、実質的にほとんど、していません。
 携帯にも出ません。メッセージも読まれません。お金もくれません。
 そのうち彼の代理人という弁護士がやってきて「出ていけ」と言われました。正式な結婚どころではありませんでした。
 彼が契約したマンションにわたしは不法に居座っているという解釈です。
「よく知らない女が子供を連れて、勝手にぼくの部屋に居座ってるんですよ! なんとかしてくださいよ!」
 シュールです。
 そんなはずないですよね。でも、そうなったのです。
「あなたのような人はもしご病気だったら申し訳ありませんが、とても危険な存在です」
 弁護士は40代というには老けすぎ、でも50代と断定するのは少し可哀想かなと思うような感じ。食事制限でもしているのか頬がこけるほど痩せていて、目がギョロリとしているのを縁の太いメガネでさらに強調しています。
 額が手の平ぐらいの広さになっていて、そのせいで老けた感じなのかもしれませんし、もしかすると若く見える60代という可能性も捨てきれません。
 不健康なほど痩せているのに、額は艶々テカテカで鏡の代わりになりそうです。この人のあそこもテカテカしていたらおもしろいけど。
「あなたは、社会の敵と言っても過言ではありません。それはかつては『押しかけ女房』なる言葉もあったでしょう。でも、個人の権利を尊重するいまの時代にはあり得ません。あなたの妄想のために、優秀な青年が、前途洋々たる青年が大変な苦境に陥っているのです。あなたはここにいてはいけません。いるべきではない。福祉課の人たちからもお話を聞きました。あなたの生活は大変だ。お子さんは、父親が誰かもわからないそうですね。このような素敵なマンションに住むチャンスは万が一にもない。だからといって、偶然出会っただけの男性の部屋に入り込んで、そこで生活を続けていいわけではありません。彼は途方に暮れております。あなたは彼のストーカーですか? 子連れのストーカー? まあ、そういうケースもあっても不思議ではないほどいまの時代はストーカーが一般化していますけども、私どもの常識の範囲を完全に逸脱しております。ストーカー行為をする人のその1点に対する集中、執着、固執はいったいなにが原因なのでしょうね。とても理解できません。相手はあなたのことを好きでもなんでもない。だけど、あなたは相手を一方的に好きで好きでしょうがなく、一緒に暮らして当たり前だと思い込み、奥さんであるべきだと信じ込み、荷物を持って引っ越してきて居座る。極めてレアなケースだとは思いますが、ここまで強烈なのはホントに私もはじめてです。考えてみてください。お子さんのいるあなたと、社会人になったばかりの彼。まったく接点のない人生です。このままではお互いに不幸になるだけです。もしいま出ていくことに同意いただけないのなら、彼は被害者としてあなたを告訴することになります。あなたは裁判で負けて実刑を受ければお子さんと引き離されます。それでもいいのですか? いまなら、わたしもびっくりですが、彼は寛大にも多少の引っ越し費用を負担してもいいとまで言っています」
「いくら?」
「え?」
「費用」
「ゴホン」と弁護士はわざとらしく咳をしました。
「20万円」と弁護士はいやらしい目でわたしを見ながら言いました。
 ウソつき。
「ゴホン」と彼はまた咳をし、「私としては……」ともったいぶりました。「ご両親からのたっての希望でもあり、この事態を円満に解決したいのであれば、これぐらい出してもいいのではないかと思っています」
 人差し指を1本立てました。
「引っ越して新しいアパートに住むのに不足はないでしょう。さあ、どうしますか。いま出ればこれです。ダメなら告訴します」
「もし告訴したら、わたしはその間、ここにいてもいいんですか?」
 弁護士は出来の悪いレモンを囓ってしまったような顔をしました。
「あり得ません。あなたは、警察に留置され取り調べを受け、検察に送られる。拘置所に留められて裁判を受け、判決を受けたらどこかの刑務所に収監されます。つまり、これを断ったら、かなりの長期間、2年とか3年とか、実社会に出ることはできなくなります。お子さんは養護施設に預けることになります。もし裁判の過程であなたの母親としての生活力その他もろもろがないと判断されたら、お子さんは里親に出されることになるかもしれません。そうすると2度と会うことはないでしょう」
「わかりました」
 人差し指1本を貰うことにしました。いろんな書類に署名しました。
 パートの仕事をやったり、店長とエッチなことをしたところをほかのパートさんに見つかってクビになったり、家賃が払えなくなって生活保護を受けたり、知らない男と寝たりしながらの生活になっていきました。
 一番残念だったことは、妊娠でした。
 気づいてすぐ、例の弁護士にそのことを報告しました。狭い市営団地からバスに乗って少し行った市役所の地下の食堂でした。不思議とこの日の日替わりランチは生姜焼きでした。まあ、定番ですから偶然というほどのものではないでしょう。周囲に、彼ぐらいの若い職員たちが唇の端にキャベツだのマヨネーズだのタレの滲みた肉だのをつけている光景。
 ああ、こいつら全員とやってみたら、どうなるんだろうな、と一瞬思ったものです。どうせ退屈でしょうけど。
「妊娠? ウソでしょ。ご冗談でしょ。あなたは彼とセックスしたんですか!」
 それは絶対にしてはいけないことをしたかのような言い方。同棲してたらするじゃん、と思いつつ。
「しました」
「何回?」
「回数は覚えていませんが、会ってすぐ公園のトイレで……」


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★『安里咲1』★

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亜由美の拷問実験を目撃させられた美しき女子大生・安里咲。後継者として目をつけられ、女子寮のペットに。寮長たちによる過酷な調教が彼女を被虐の快楽に引きずり込みます。


★『安里咲2』★
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完結編。休む間もなく徹底した調教の果てに辿りついたものとは……。恥辱にまみれた公開調教から東欧の古城で繰り広げられる拷問ショーへ。


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恥さらし 妃月るい

妃月るい

300円~



テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

被虐の家 44 桃江に、お浣腸をしてください

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「店を改装するならまたお金がかかっちゃうわ」
 話は姉妹を置いて、どんどん進んでしまう。
 日曜日の午前中に、施工会社がやってきて見積もりを提示。その横には春川がいてスマホで金額をチェックし、値切るような芝居までする。
 わずか1時間足らずで、姉妹の借金は400万円もプラスされてしまう。100万円近く値切ったと春川は得意げだが、出来レースだろうと淵野は思う。
「残念だけど、火曜日から木曜日の通常営業はあきらめて。借金を返済するまでの間はね」
「そんな……」
 話が違うと言いたい桃江だったが、その目は最初からあきらめていた。
 淵野には、議員たちが店の中にズカズカとやってきたときから、桃江に残っていた希望がほとんど消えたのだろうと感じていた。残ったのはあきらめだけだ。
「これから忙しくなるわ。借金を返して、喫茶店MONKが通常営業に戻るまで、私たちは支援し続けることにします」
 自分たちで陥れておきながら、春川はまるでいいことをしているかのように宣言し、業者たちも「がんばろう!」などと答える。
 この調子でいけば、姉妹が稼いで返済が進めば、その都度、新たな借り入れが必要なように仕向けていくのだろう。
 出口のない深い穴に落ちたことを、姉妹はいま頃になって気づいたのかもしれない。
「どうぞ、お飲みください!」
 日曜日の午後、桃江はテーブルにしゃがみ、カテーテルの先をグラスに入れている。
「おお、すげえ」
 ぴっちりと接着剤て閉じられた秘部。そこから突き出た管が、真っ白になっていく。
「ああっ、恥ずかしいぃ」
 客たちの視線が突き刺さる。
 全裸。首の黒い首輪、手首足首に取り付けられた黒い枷。乳房を盛り上げるようなレザーのブラ。中央がくり抜かれ、乳房はボロンと絞り出されている。その鮮やかな乳首はツンと上を向いてしこっている。
 そこから滑らかな肌。上下する下腹。ヘソ。くびれた腰。
 ボリュームのある太ももを左右に割って、自ら股間をさらけ出しながら、桃江は必死のショーを続けていた。
「膀胱にミルクを仕込んでおきました」と真知子が客に説明する。
 コントロールはできないので、そのまま素直にグラスに排泄されていく。
「どなたか、勇気のある方に差し上げます」
 客たちはジャンケンをし、勝者がグラスを手にする。
「桃江さんの小便混じりの牛乳、最高!」とはしゃぐ。
 日曜日の客はわずか25人ほどに絞られていた。真知子たちが料金を上げたからでもあるし、そもそも声をかけた人たちが少なかったからでもあった。
 あまり多くの客に土曜日のように見せつけていくことは、姉妹が知られすぎてしまう危険性もあった。
 マニアの間だけの存在でいいのだ。いや、もっと限定すればお金に余裕のあるマニアだけでいい。
 春川のホンネは、「華純会」に連なる変態たちの専用奴隷にしたいのだろう、と真知子は推測していた。「華純会」で体を売っている女たちは、この街に何人もいる。だが、それはいわば趣味と実益の関係だ。どちらかといえばビジネスだ。
 春川はそれとは別の存在に、姉妹をおとしめていきたいのではないか。
 恐らく、なんだかんだとこの店も手に入れてしまうのだろう。
 街、商店街、議員たちを手なずけていく春川は、この姉妹を「華純会」の一種の「見せしめ」にする気かもしれない。
 春川に逆らったらこうなるという見本だ。そのためには、姉妹のファンたちはむしろ邪魔だった。
「ああ、千絵のもどうぞ……」
 隣のテーブルでは千絵が、膀胱からフルーツ牛乳を排泄していた。
 こちらもジャンケン大会がはじまる。
「し、しみる……」
 真知子はその横で、客が見ている前で、桃江の膀胱を洗浄する。
「これぐらいどうってことないでしょ」
 洗浄液をシリンジで注入しては、排泄させるのだ。白く濁っていた汚水は、やがて透明の生理食塩水になっていく。
 千絵も続く。
「あああん、恥ずかしいよー」
 真知子は客にシリンジを押させてやる。
「なんか、お医者さんごっこみたいでいいなあ」
 ファンは呑気なことを言う。
「先生、優しくして」
「汚い千絵ちゃんのおし○こ袋をきれいにしてあげようね」
 チョロチョロと管から透明な液体が出ていく。
「ありがとう、先生」
 それを見ていた真知子が、「じゃあ、みなさまももう少しお医者さんごっこをしませんか?」と声をかける。洗面器、グリセリンの入ったボトル、ガラスの本格的な浣腸器を用意しはじめると、「やった!」と声があがる。
 淵野も思わず笑顔になる。
 カテーテルに尿を溜めるバッグを取り付けて太ももに取り付ける。
「四つん這いになるんだ」
 そのままお尻を客に向ける。
 手首と足首の枷をカラビナで留める。顔をテーブルにつける。
「今日はみなさんに、たっぷり浣腸を楽しんでもらおうと思うの。どう?」と真知子が桃江の頬をピタピタと叩き、乳房をじんわりと握る。
「うううっ、桃江に、お浣腸をしてください」
 言わされているとは思えぬ声。
 淵野は千絵の乳首をつまみあげる。
「ひいいっ、千絵にも、いっぱい、お浣腸して!」
 淵野は桃江と千絵のアヌスにワセリンをたっぷり塗り込んでいく。
「はあっ」
「ふうっ」
「お尻の穴をいじられるだけで、そんなに感じちゃうなんて」と真知子がおおげさに言う。
 これは演技ではない。淵野にはわかる。2階でやっていても、これに近い反応だからだ。
 とうとうプライベートとショーの区別がなくなってきた。
 それはおそらく姉妹の意識もそうなのではないか。淵野たちの調教を受けるときも、客の前で責められることも、彼女たちは区別がつかなくなってきているかもしれない。
「お1人、100ミリリットルずつでお願いします」
 2つの洗面器。そこにグリセリンと水で3リットルほどの浣腸液が作られていく。
 500ミリリットルと200ミリリットルの2本のガラス浣腸器を使うことで、桃江と千絵に客たちがつぎつぎと100ミリずつ浣腸していく。
 選挙で投票でもするかのように、客たちは桃江に注入し「ううっ」とうめかせたあと、浣腸器を持ち替えて千絵にも注入する。
「くうっ、苦しい」
 ポテッと腹が膨らんでいく。乳房や腹を浣腸を終えた客たちが撫でる。
「たぷたぷしてきたぞ」
「妊娠でもしたのか?」
 客たちの冗談が飛ぶ。
「漏らすなよ」
「ケツ穴をもっと締めろ!」
 腹や乳房や尻を叩く手が増える。桃江も千絵も、少なからず漏らしている。拡張され、ショーのたびに異物を挿入されてきたアヌスは緩みがちだった。
「ひぃぃぃ」
 淵野は意地悪く桃江の乳首をつねった。
 それを見た客も、桃江や千絵の体を強くつねりあげていく。
「ぎゃうううう」
 ひとしきり2匹を泣かせておきながら「そんな声出すと、商店街の人が来ちゃうよ」と真知子が怒鳴る。
 見知らぬ人たちに恥ずかしい暴虐を受け続けることよりも、身近な人たちにそれを目撃され非難される方が、よほど精神的に応えるのではないか。
 近隣の主な人たち全員にみっともない姿を見られ、糾弾されたことが、よほど姉妹には怖かったに違いない。
 声を押し殺すようになった。
 それをいいことに、「これぐらいじゃ効かないかな」と淵野は、ぎゅっと桃江の乳首を引っ張っていく。カタチのいい乳房が醜く変形していく。
「マゾ姉妹は、痛いのが好きなのよ」と真知子。
 客たちが浣腸を終えると、どちらの腹にも2500ミリリットルの浣腸液が入ったことになる。
 最後に真知子が500ミリの大型浣腸器で洗面器の残りの浣腸液を吸い上げると、桃江にズブッと突き刺した。
「お姉さんなら、3リットルは大丈夫よね? それとも妹にあげようかしら」
「あああああ、ください、わたしにください」
 桃江は悲鳴を上げる。
「大丈夫? 千絵、あと500いけると思う。きぃぃぃ!」
 客たちの指に悶えながら、健気な姉妹ぶりを発揮しているが、真知子は答えを聞かずに、じわじわと桃江に注入していく。
 淵野は千絵用のプラグを手にしてワセリンを塗ると、アヌスに押し当てていく。
「我慢しろよ」
「ひいぃ!」


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★『亜由美 降臨編』★
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亜由美シリーズ完結編。『一部~三部』『灼熱編』を経た亜由美が帰国。武器を身につけた彼女の復讐がはじまる。『安里咲1、2』の後日談と一体化したストーリーは最後まで目を離すことができない展開です。亜由美と安里咲の有終の美をお楽しみください。


★『亜由美 灼熱編』★


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亜由美のその後を追う「外伝」。亜由美が自ら語るパルダ王国へ性奴隷として留学させられた日々。拷問調教での傷を癒すため貨物船に乗せられ、種付けされながら王国へ。そこで待ち受けていたものは……。連載時にはなかったエンディング。


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被虐の家 43 町の風紀という問題もあるから

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「あんたたち、誰かに脅されたりしているんじゃないだろうね」
 町会議員らしいが、中年の脂ぎった顔は好色を隠さない。裸の姉妹に舌なめずりしそうだ。
「違います!」と千絵が先に言う。
「酷い格好だな」とか「臭いぞ」と顔をしかめる男たちも同様だ。表向きはマジメに見せているが、股間は大きくなっているに違いない。
「説明してください。いったい、この店はどうなってるんだ。教えてほしいんだよ、こっちは」
 苛立つように怒鳴る男たち。
 桃江は真知子と淵野を見てから「これは、わたしたちで決めたことで、この店の新しいサービスなんです。週末だけ、特別なショーを見ていただくことにしたのです」と説明した。
「いかがわしいショーですよね」
「だいたい、その格好」
「風俗店だってこんな酷いことはしないぞ」
 男たちは口々に言う。
「こういう店は、畳んでほしいんです」
「畳む?」と千絵。
「商売をやめてほしいんです。いや、こんなの商売ですらない」
「そんな……」
 守ろうとしていた店を、諦めろというのか。
「遅くなりました」と芝居がかって声を張る女の声。
「おお、春川さん。こんな店、ダメですよ」
 戸口に現れた春川華純に、男たちはすがるような視線。
 議員や商店会長らも春川とは顔見知りらしい。顔見知りどころか、この事態を収束させるために、彼女の力に頼ろうとしているようだ。
「ええ! みなさん。畳めなんて……。そんなこと、おっしゃらないでください。この姉妹は店を守りたいから一生懸命やってるんですのよ」
 見え透いた猿芝居だ、と淵野は思う。
 慌てふためいているのは姉妹だけだ。
 春川の狡猾さは底知れない。気をつけるだけでは足りないかもしれない。むしろ、春川がなにかを仕掛けないうちに身を引くべきか。淵野は一瞬、そう思う。とくに議員など苦手な連中が出て来た以上、淵野には居場所がどんどんなくなっているのを感じた。
 哀れな姉妹、その美肉を思うと、単純に引き下がれない。
 しばらく、春川と議員たちの間で、ウソくさい話し合いが続いた。押し問答のようだが、春川は姉妹の借金や、春川が投資をしている件(融資ではなく投資と彼女は説明している)などなど。
「私たちも必死なんです」と春川は、自分の欲を姉妹の救済にすり替える。
 驚いたことに、議員たちはそれを受け入れつつある。
「その気持ちはわかるのですが、この町の風紀という問題もあるから」
「そもそも、こんな明るい喫茶店でハレンチな行為は……」
「私たちの責任もあるんです。立場を察してほしい」
 すると春川は落ち着いた低い声で「そうは言っても、この商店街のお客さんってそんなにいるんですか? シャッター商店街ですし。昼間でも夜でも、自転車で通過する人はいても、昔のように親子連れが歩くこともありません。通学路でもないですから……」と説明する。
「だったら、純喫茶の看板を変えてくださいよ。純喫茶じゃないでしょ、ここは」
「純喫茶ってそもそも看板はないですけど」
 などと押し問答のあげく、「善処します」と春川は約束する。
「頼みますよ」と男たちは去って行く。
「生々しくて……」とか「でも、きれいでしたよ、ここの子」、「このあたりでは有名な美人姉妹で……」などと談笑しながら帰っていく議員たち。
 やることはやったと思っているようだった。
「春川さん、どうすればいいんでしょう」と真っ先に駆け寄ったのは真知子だった。
 淵野は、真知子はすべて知っていたと感じだ。この猿芝居。姉妹と淵野以外はみな知っていたのか。カーッと頭に血がのぼるのだが、手近にあった水をグイッと飲み干して落ち着かせる。ここで慌てるほどバカではない。だからこれまで危ない場面を切りぬけてきた。河田は殺されたが、自分はこういして生きている。その差だ。
 もちろん、淵野は春川たちが、のちのち面倒になることが明らかな元警官の河田を先に始末しただけのことだとは気づいていない。淵野はいつでも排除できるからこそ、置いておいただけなのだ。
「困ったわね」
 春川は言葉ではそう言いながらも、さほど困ったふうでもない。淵野は黙っていた。おまえたちが仕組んでいるんだろう、と言いたくなる。


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メス豚女子大生・亜由美の完結編。壮絶な輪姦合宿から同じ大学の女子を巻き込んでの拷問実験へ。連載時にはなかったエンディング。


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監禁日記 32 4日目(5) 茜。かわいそう

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 チクチクする繊維。でも、暖かい。
「友香は悪い子だ」
 彼は鼻息を荒くしています。
「悪い子です、痛くしてぇ!」
 友香も興奮しているようです。
 下半身裸です。彼女は下着なしでいたのです。
 傷だらけで醜いお尻。痣は紫色です。傷はほとんど治っています。肉が盛り上がっている古い傷も見えます。おぞましいのは、よく見ると縫ったような痕もあるのです。
「お願いします、お願いだから!」
 半泣きで懇願する友香。自らお尻を割って、彼に差し出します。
「どっちで欲しい」
「ま、まんこ」
 彼は指でその柔らかな部分をかき乱し、中にズボッと入れて「ふふっ」と笑いました。
 そして、わたしを女にしたあの異常なものを、友香のそこに差し込んでいくのです。
「ああっ」
 しゃがみ込みそうになる彼女を、彼は腕を取って引き上げます。
 すでにわたしに入れた先端部分は見えなくなっています。そして問題のゴツゴツした部分。そこをねじ込んでいくのです。
 友香は片足をあげてます。泥だらけの靴。それを悪意があるとしか思えませんが、わたしの乳房を蹴るようにしてのせました。
 そしてくしゃくしゃの泣き顔をしておきながら、ギロッとわたしを見るのです。よく見ろ、ということでしょうか。
 最初の大きなコブが入っていくのが見えました。そしてそれが友香の下腹を押し上げて、そこにくっきりとカタチが浮かぶのです。
 2つ、3つとコブが入っていき、彼女のあの部分は、大きな裂け目となっていました。
 彼女は片手で彼を誘導しながら、クリトリスのあたりをしきりに揉むように擦り上げて、そのたびに愛液があふれ出てくるのです。
「ぐひっ!」
 彼女がのけぞると、彼のものが7割ほど彼女の中に入っていました。
 でも、それで終わるわけではありません。彼は強引に腰を振ります。
「あん、ぎゃっ!」
 それはわたしにも少しはわかります。快感と激痛。彼が腰を動かすたびに、下半身は2つの感覚に支配されていきます。
「雪になるかもしれないね」
 彼は友香を揺さぶるようにしながら、のんびりと言うのです。
「予報では……はあっ……今夜から……」
 友香があえぎながら答えます。
 ビシッとその尻を平手打ちをしました。くっきりと手のあとがつきます。寒くて肌が白いのでとても目立ちます。
「雪の中でやるのもいいよね」
「ううっ……そうですね。そう思います……」
 友香は答えます。そして「ああっ」とのけぞります。髪を振り乱し、雨を振り払うようにして感じているのです。
 この2人が、こういうことをやってきて、とても長い時間がたっているのだとわかりました。
「いくよ」
「はいっ」
 友香はどれぐらい快感を得たのでしょうか。
 わかりませんが、彼は最後まで楽しんだのです。
「それを、茜に……」
 彼女が指示します。
 彼は、惚けたような無表情になって、射精したばかりのそれを、わたしの口に向けました。熱い精液が、ティッシュでいっぱいの口に注がれます。
「飲みなさいよ!」
 ヒステリックに友香が叫びます。それが怖くて、ドロドロになったティッシュとともに、飲み干していきました。
「きれに舐めるのよ」
 彼のものをしっかりと舐めました。友香がやったように。
「次、わたし」
 彼女はわたしの上に跨がりました。
 女の臭い。そして精液と血。
 出血はしているようです。
 暗くてよく見えませんが、彼女の性器とお尻の穴の間、会陰はとても薄くなっていました。ちょっと触れば簡単に切れて、お尻の穴とつながってしまいそうな感じなのです。それはすでに、かなり裂けてしまった結果なのでしょうか。
 やっぱり、あそこが裂けないと彼を受け入れることなんてムリなのです。
 それが、どれほど痛いことだったかわかりませんが、友香はずっと昔にそれを経験しているのでしょう。
 あれだけ長いものがあそこに入っていくのも、何度も何度も繰り返しやった結果なのかもしれません。
 そこを舐めてあげると、彼女はブルブルッと身を震わせて、激しく小便をしました。
「ハハハハ」と兄妹は笑いました。
 温かいその液体を飲みながら、わたしは絶対に友香を許さないと決心しました。兄専用の便器となった友香の肉体は、汚らしいだけです。
 いま汚いものを浴びせられ、飲まされているわたしの方が、ずっときれいです。友香みたいな体になる前に、ここから脱出しなければ。
 彼は友香がいるときと、いないときでは、まるで人が違うのです。そしていないときのほうが、ずっといい人です。義務から外れた発言をしても、彼は咎めませんでした。普通に会話ができました。
 でも、友香がいたらダメでしょう。鞭でぶちのめされるに決まっています。
「バス停まで送っていくよ」
 彼は再び服を身につけた友香に優しく声をかけます。
「ありがとう。こいつは?」
「すぐ戻るから」
「ふふふ。茜。かわいそう」
 2人はわたしをそのままにして、歩き去ったのです。
 小粒の雨がひっきりなしに降り注ぎ、ときおり強い風に体温を奪われます。このまま放置されたら、凍え死ぬでしょう。
 エンジン音。
 近くにクルマが停めてあったようです。必死で見回すと、水槽の向こうを、屋根が妙に高くて、タイヤの大きなクルマが走っていくのが見えました。屋根は霊柩車のようにも見えました。
 あれに乗れたら……。
「助けて!」
 叫んでみました。
 目の前がしだいに白くなっていくのです。雪です。雨と雪がまじって、空は白っぽくなっていきます。
 確実に死ぬ……。


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★『隷徒1 聖香の章』★
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シリーズ1作目。荒縄学園に転校してきた聖香。その性癖を暴かれ、退学が嫌なら隷徒として卒業を目指せと命じられる。だが隷徒は全裸で教員や生徒たちのあらゆる要望に応えなければならない……。表紙とイラスト1点・月工仮面。



★『隷徒2 姉妹の章』★
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シリーズ2作目。隷徒・聖香の恥ずかしい姿を目撃してしまった姉の翔子も引きずり込まれ、本性を暴かれて特別隷徒にされていく。捌け口として肉体をいじめ抜かれる姉妹。表紙とイラスト1点・月工仮面。


★『隷徒3 母娘の章』★
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。シリーズ3作目。隷徒となった姉妹。その母の過去が明らかになり、母娘は暴虐の渦に突き落とされる。表紙とイラスト1点・月工仮面。


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 アクセスいただきありがとうございます。このブログは18歳未満はお読みいだけないアダルトサイトです。
 表現上、お食事時にはふさわしくないときもありますので、お気をつけください。
 なお本ブログに掲載している作品の著作権はあんぷらぐどに、出版権は電子も含めて荒縄工房にあります。無断転載・印刷・流用はできませんのでご注意ください。

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 現在の掲載日程
※2018年4月14日からは下記の予定となっています。

火曜日・水曜日
 監禁日記
木曜日・金曜日
 被虐の家
土曜日・日曜日
 いいなりドール
月曜日
 妄想絵物語(イラスト・月工仮面さん)
 または「コラム」
 月は休止の場合あり


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1970年代からのSM小説を読み、書き。「仲ゆうじ」などのペンネームで「SMセレクト」などに小説を書かせていただいておりました。
未発表作、新作などを随時、お読みいただきたいと思っています。

FBページ「荒縄工房電子書籍部」
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