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こんにちは。あんぷらぐど(荒縄工房)です。
ツイッターは、@tokyoindiessun で荒縄工房のお知らせをしています。
よろしくお願い申し上げます。あんぷらぐど(荒縄工房より)

くされ作家のクズ箱 その27 表現の限界と妄想

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 くされ作家は、SM小説に魅せられて自分なりの作品づくりに没頭している男である。

 この男の頭の中では妄想が渦巻いている。あらゆる場面で「もし……」と思う。すべてがSMやエロの妄想、というわけではない。
 自分にとっておもしろい方向性を考えるとき、いつもいく方向ばかりではおもしろさが足りない。いつもと違う道で、なおかつおもしろい方がいい。
 ところが、いつもとは違う方向へ進むと、必ずおもしろいとは限らないのだ。おもしろいときもあれば、そうでもないときもある。「やっぱりいつもの道に行けばよかった」と思うこともあるだろう。
 最初は失敗したと思った未知の方向に、徐々におもしろさを見出すこともある。これは経験があるかどうかの差かもしれない。
 自分の中に強い抑制、いわばブレーキが備わっていると、そもそもが選べる方向性は少なくなる。
  一方、抑制を外すことに成功したときは、無限の道がある(ような気がする。実際にはないけど)。
 表現に最初から限界を設けたとき、自然と選べる道は少なくなってしまう。
 だが、「表現上、選んではいけない道」だからといって、進んではいけないわけではない。表現するかどうかはあとのことで、道を進んでいくことで見えてくるものがある。
「この道はないな」と行きもしないでやめることは、妄想を小さくしてしまい、結果的におもしろさを小さくしてしまう。
 表現には限界がある。それは技術的な限界がまずあること。技術的限界は、考えれば非常に深いものがある。よく言われるのは表現者の「未熟さ」であるとか「無知」だろう。
 私は未熟さ、無知は、大きく考えてはいけないと思っている。たとえば、十代でデビューした作家の四十代の作品は、四倍成熟していて知識が豊富になっているかと言われると、そうかもしれないとも言えるが、そうではないとも言えるからだ。
 十代に受けたものをその後、ひたすら繰り返す、または洗練させる道もある。途中で飽きてまったく違う道に行く場合もある。そうした表現者側の技術的な限界は、加えて市場(ニーズ)の技術的限界とも関係している。
 ある表現について、いきなり難しい内容にしていくと理解できる人が減り、表現が伝わらない可能性が出てくる。
 たとえば十代でデビューした表現者が哲学の専門家になっていき、二十代では哲学を背景とした表現に傾注していったとしたらどうか。技術的にはより成熟しているはずなのに、その作品を評価する者は減っていき、理解者が減り、結果的にその向上した技術は自己満足になってしまう場合もあるだろう。または何十年後かに再評価されるまで放置される可能性もあるだろう。
 技術はあらゆる分野でそうだが、どれほど優れた技術によるものでも、市場に受け入れられなければそのまま放置されてしまう。
 表現も同じだ。過去にさまざまな表現者が現れては消えていく中で、自身の技術的問題よりも市場によって消えていくほうが圧倒的に多いだろう。
 つまり、表現者は自身の技術を磨くことはあってもいいし、なくてもいいのである。
 また無知の部分も同様だ。自分は無知であることを知ってさえいれば、無知であることは表現にとっては大きな問題ではない。知らないことで受ける批判は、「過去の表現を知らないで似たことをやる」といった場合と「こんなことも知らないのか」といった場合が主だろう。
 で、前者については、いまの時代、類似性は限りなく微妙になっている。模倣していないのなら類似性は「あり」だ。類似性を排除したら表現は成り立たない。その点を考えると、どれだけ知識を得たとしても、過去作品との類似性は起こり得る。したがって、「知りませんでした」は表現については、あり得ることであり、表現者の責任は類似を指摘されてからの態度や姿勢にはあるものの、やってしまった表現については責任はないと私は思っている。
 さらに「初歩的ミス」などと言われる「こんなことも知らないのか」も、市場の知識レベルとの兼ね合いとしか言いようがない。これは表現できる人にとって、知識を万全にしておかなければならないというプレッシャーは常にある。だが、それを習得しなければ表現できないのかと言われると、私は関係ないと思っている。表現ができるのなら、知らなくてもいいのだ。
 たとえば、宇宙を舞台にした表現は多数あるが、宇宙についてどれだけ知っているというのだろう。宇宙の専門家であっても、いまだに未知の探究をしているというのに、そのレベルに到達することは簡単ではない。
 加えて、私のつたない経験であるが、こうした知識で武装された表現は、知識の壁という限界のせいで、おもしろさを大幅に削がれていることが多い。
 あっちの道に行けばいいのに「そっちはダメだ」と知識によって制限を受けることがあるのだ。
 ところが、これも市場(ニーズ)によっては、知識的には否定される道も肯定されてしまうことがあるのだ。
「男がそんなことはしない」と思われた時代に一般的だった表現と「男だってする」と思われている時代の表現では大きな差がある。
 健康にいい食べ物の常識は、時代で大きく変わっているため、過去の表現の中にはいまでは通用しないものがあっても不思議ではない。
 このように、案外と、表現に加わる制限は少ないはずなのに、表現者はさまざまなプレッシャーを感じて自主的に制約を設けていくのである。
「自分は専門家ではないので、こういう表現はできない」とか「よくわからないから、書けないな」とか。逆に「他の作品でこう表現しているから、それはいいんだな」と真似をすることは多いかもしれない。だが、それは必ずしも自分の望む道ではないかもしれない。
 こうなると、いかに上質な妄想を持てるか、制約を取っ払える自由さがあるかは、表現にとって重要になる。
 こう書いてみて、世間の常識とは真逆であることがわかるだろう。「行ってはいけない」「そっちはダメに決まっている」と言われている道にも進むのが、妄想だ。
 その意味で、いままで通ったことのない道、行ったことのない道を探すことこそ、表現者にとっては大切な努力かもしれないと思う。
 もちろん妄想のどの部分を実際に表現するかどうかは、別の問題になる。

(協力:エピキュリアン ニップルドーム


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テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

いいなりドール 4 彼の指を掴みました

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 わたしはただうなずきます。
 いるよ。そこに健介がいる。決まってるじゃん。生きてるよ。元気だよ。スケベで変態だよ。その兄に弄ばれようとしているんだって。そんなこと、おまえに言えるわけないし。
「なら、いいけどさ」
「なにもないって」
「わかったよ。じゃ」
 自転車を立ち漕ぎするタカヨシの背に「ありがと」と声をかけました。
 彼は細い指を払うように「いいって」みたいな合図して坂を下っていきます。
 この町、基本、坂しかない。登り坂、下り坂。子どもの頃からみんなで坂で遊んできたのです。
 勢いよく下っていって、どんどん小さくなるタカヨシが見えました。
 昔はコンビニのあった角で、タカヨシはまた手を振っている。タカヨシと遊ぶようになってから、ずっと続いている合図。
「ばーか」
 つぶやいてみました。
 こっちの合図は気にしていないけど、わたしも手を振っておきます。チラッと見て、へラッと笑ったように見えました。でもすぐ西日の影に入ってしまって、住宅と住宅の間に沈み込んでいきます。
 悪いことをしたとは思っていません。
 あいつに知られたら面倒だな、と思っただけ。
 これから近親相姦します。そーかん、します!
 いつものようにシーンと静まり返った家。腹が減るので、冷蔵庫から冷凍のピラフを出して丼いっぱい、電子レンジで温めてました。なんだかいつもと家の中が違うような気もする。なんだろう。
 気配です。
 兄の気配を今日は感じます。いつもはまったく感じないのに。彼は自分の部屋で息をしています。その息を間近に感じるのです。
 さっさと食べて、自分の部屋へいきます。壁を隔て向こうに兄がいます。だからってとくに気配が強くなるわけではありません。ただ、わたしが緊張しているだけかも。
 カバンを置いたら、机の上にマンガが置いてありました。
 裸の女子に縄がからんでいます。変態マンガ。背景にはゴミ箱や電柱があるので、それは街中みたいです。
 ゾクッとしました。
 兄がわたしの部屋に入ったのです。わざわざこの本を置いていったに違いありません。
 メッセージ。昨日の答え。
 ざっと中を見ましたが、これまでに盗み読んだエロ漫画と基本は同じでした。最後には女子はかわいそうなぐらいドロドロになります。そして必ずうれしそうにしています。
 わたし、兄にこんなことされて、こんな表情できるでしょうか。
 売られたケンカじゃないですけど、撒いた種ではあるのです。
 わたしはわざと部屋で服を脱ぎ捨てて、足音を立てて階段をおりてシャワーを浴びにいきました。
 着替えは用意していません。
 ドライヤーで髪をかわかしながら、自分の身体を見ると、クラスにいるほかの女子ほどの魅力もないし、兄の好きなマンガの女子にはほど遠いのですが、それでもこれは「ナマ」なんであって。
 バーチャルにリアルは勝てるのか。
 そんな勝負にも思えます。だけど、わたしは勝負をするわけではありません。なにかに勝つとか負けるとかは考えていません。
 いきたい。やりたい。済ませたい。だから思ったことをするのです。
 この衝動を思いついたときには、ここまで面倒なことになるとは思いませんでした。
 本当なら、昨日、わたしはすでに兄のドールになっていたはずで、どろどろになっていてもおかしくなかったのです。
 だけど、そうならなかったので、やり直さなければなりません。
 そのままの姿で2階へ行きます。
 ぺたぺたと音を立てて。しばらく兄の部屋のドアの前で立ちました。向こう側の様子はわかりません。
 そうだ。思いつきですが、先にわたしにくれたメッセージを突き返そう。ドアの下の隙間から入れて反応を見ようと思いました。
 自分の部屋に入ると、「うっ」となりました。
 異臭。兄。
 彼はわたしのイスに座って例のマンガを読んでいます。
「おにいちゃん……」
 チラッとわたしを見ました。驚きません。
 まさか彼が自分の部屋から出てくるとは思いませんでした。あまりにも意外です。
 もっとも引きこもりと言っても、調子がよければコンビニに買い物に行くぐらいのことはするわけですし、自分あてにやってきたであろうアマゾンとか宅配は受け取っているわけで。父も母もわたしもいないとき、彼はなにかをやっているわけで。
 明るい場所で見る兄は、すさんでいました。
 無精ヒゲ。髪もボサボサ。目ヤニ。生っ白い肌。それでいて、カサカサでやや赤みがかった部分もあって。太っているわけではないけど、ぶよぶよの身体。いかにも井戸の底にうごめく怪物です。
 ニヤリと笑いました。マンガを見て。
 そのすぐ横へいくと、彼は何人もの男の人にかこまれてヒーヒー泣いている女性の絵をわたしに見せつけました。隠すところのない身体。いかにもマンガなキャラなのに、部分的に微細なところまで拡大されているところがあります。
 そんなにあそこが大きかったら、人間としてどうかと思いますが……。
 その部分に兄の太い人差し指が置かれています。わたしに見せるように、指を動かします。
 なんだか悔しくて、兄の腕に身体を押しつけました。
 見向きもしません。
「わたし、なんでも、言うこと、ききますから」
 彼の頭の中にはまったく別の音楽が流れているようで、そのリズムに合わせるように微かに首を振るのです。
 無視はされていませんが、わたしよりも絵の方がいい、と言っているようです。
「お願い、ねえ」
 彼の指を掴みました。絵の上で動かしていた人差し指を握りました。
 熱い……。
 やっと兄はわたしを見てくれました。
「足を開けよ」
 うんうん、そうそう。それよね、ヤッパね。そういうシーンあるものね。女子は嫌がって恥ずかしい姿をするのよね。
 あんまりわたしは嫌がっていないけど、恥ずかしいことは恥ずかしい。
 だから彼の指を自分で持っていこうとして震えて落としました。
 物じゃないので、彼の指はそのままわたしのところに突き進んできました。
「ヒヒッ」と彼は笑いました。


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★小説『堕ちる』特別編★
堕ちる1

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OLが自虐の果てに見たものとは? ブログ連載を加筆修正の上、未公開の原稿を追加しました。主人公は壮絶な自虐癖から拷問ののちに人間ですらなくなっていく……。



★小説『堕ちる』Part2 シークレット・バージョン★
堕ちる2

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OLが拷問地獄に堕ちる『堕ちる』の別バージョン(「小説『堕ちる』特別編」の続編ではありません)。初出時にあまりの描写に小説掲示板から削除されてしまった部分などを復活。お読みになる前に「体験版」などにある「ご注意」をご確認ください。


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倒錯図鑑マニアック 6
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いいなりドール 3 私は変わったんです。昨日から

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 だけど時間が経つにつれて、これは失敗というよりも、素晴らしい第一歩だったんじゃないかと思えてきました。
 だって、キスだもの。
 ファーストキスって誰でもすごく大事なものだし、私も同じ。それを兄に捧げたところで、アメリカンなフレーズで「妹にキスするようなものさ。なにも感じやしない」と言われるかもしれないリスクを負いながら、少なくとも私は感じたし……。
 最初の接触としてはこれでいいのかもしれない。
 いいんです! 絶対。
「なあ、どうしたんだよ、変だよ」
「変って?」
「わかんない。だから聞いてるんだけど」
 かれこれ1年近く付き合っている彼。タカヨシ。登校すると待ち構えていたのです。例によって今日も髪は決まっていません。別に誰も気にしていませんが。
「別に」
「おれたち、どうなっちゃうの?」
 そう言いながらチョロッと前に垂れてきた髪を指先で気にしています。細く長い指。ギターのピックが似合います。下手くそだけど。
「別に」
 返事のしようがないんです。だいたい「おれたち」って。私はまだタカヨシとそこまで関係している気になっていないのに。弄ぶとかではなく、タカヨシがはっきりしてくれないから、こうなっているわけだし。
 それを私に言わせるつもりなのかな。
 絶対に言わない。
 絶対に絶対に。
「なんか、変だよミユキ」
 無視して教室へ行こうとすると追いすがってきます。でも振り向きません。
「なあ、おれ、なんか言ったっけ? なんか機嫌悪い? 怒ってるなら謝るよ。ゴメン」
 返事をしないと、彼は自分のクラスへ消えていきました。が、すぐLINEが飛んできます。既読スルー。どうせそれも謝罪の言葉かふざけたスタンプです。熊やパンダに謝られてもわたしはうれしくないし。
 そもそも、原因はないのです。彼が謝るべきことはなんにもないのです。なにもないのに謝るタカヨシに腹が立つのです。
 どうせさ、女子って急に不機嫌になるしさ。謝っておけばいいのよ、謝ってさ。とりあえず「ゴメン」でさ。そんなもんでしょ?
 タカヨシは性格的にそんなことを言えるヤツではありませんが、彼のバンド仲間はそんな感じでしょう。
 白っぽい服を着ていたのに、長いこと喫煙室に閉じこもっていたら黄ばんでくるみたいな感じで、タカヨシはバンドに夢中になっていくにつれて、わたしの知らない男になっていきます。
 それがイラつくし、一度もわたしには聞いてくれませんでしたが、わたしはバンドでよく聞こえないギターを弾いてるタカヨシをかっこいいなんて思ったことはないんであって。
 誰の真似か知りませんが、ギターの位置が妙に低い。すらっとしているのに、蜘蛛の巣に捕まった虫みたいに、妙に丸まってかき鳴らすわけですが、なんか気持ち悪い。
 授業中はスマホもオフなので、見もせずにオフにしました。
 私は変わったんです。昨日から、私は兄のラブドール。なんでもいいなりになるお人形なんです。恋愛だって兄の許可がいりますし、兄が許可を出すわけもないです。
 きっと兄は今ごろ、あのむさい部屋で一人、昨日のことを考えているはずです。そして昨日の出来事を思い出しているはずです。たぶんティッシュを大量に使っているはずです。
 帰ったら兄はどうするでしょう。
 今日はもっと直接的な行動に出ないとダメだな。ヤツは思った以上に手強い。そもそも自分の位置を見失っているし、自己評価は限りなく水面より低いので、考えることはネガティブなことしかないから。
 わたしの方から降りていくしかないんです。どっぷりと。汚い水の溜まった古い井戸の底へ行くような感じです。泥の中にはいやらしいものがいっぱい浮いていて、得たいの知れない存在がわたしを怖がらせるでしょう。
 あ、誤解しないでほしいのですが、わたしは兄を救い出す気なんてまったくありません。
 あの兄にしてこの妹です。わたしだって自己中なんですから。これはわたしを救うプロジェクトなんです。あいつの浸っている井戸の底に飛び込んでいき、一緒に泥まみれになって徹底的に汚れてから、わたしだけ脱出するのです。
 兄も脱出してもいいですが、自力でやればいいし、底に沈んだままでいたいなら、一生そうしていればいいと思います。
 ただし、わたしの見えないところで。知らないところで。
 わたしに残されるのは兄と過ごした井戸の底の記憶。そして身体と心に刻み込まれる兄の変態的なさまざまな行為だけです。
 下校時にタカヨシがなにも言ってこなかったのはよかったのですが、バスを降りて家に近づくにつれて緊張感が増します。
 昨日はむしろ気楽でした。
 だけど今日はもう昨日ではありません。
 わたしと兄はキスをした。カワイイ口づけではありません。いやらしい、ドロッとしたキスです。
 思い出すだけでもゾクッとします。
 まだ生きている魚の口にキス、できますか?
 わたしはムリ。完全に死んでいてもムリ。
 だけど、ほぼそれに近いことをしちゃったんです。
 家は住宅地の中にあって、日当たりが抜群にいい高台で、そこからずっと遠くまで似たような家が並んでいるのを眺めることができます。タカヨシの家はその比較的近いところにあります。
 このあたりでも大きな家です。うちに近所の子たちが遊びに来ていた頃が懐かしいです。祖父が亡くなり、祖母が寝たきりになってからは家は暗くなっていきました。祖母が亡くなったあとは、兄が引きこもりました。
 父も母も元気に仕事に行っています。父はここからクルマで30分ほどの工場で管理職です。頭はすっかり剥げました。可愛げのない剥げです。可愛げのなさは、兄にそのまま遺伝しています。
 母は駅の近くにある不動産屋で働いています。不動産の仕事は土日に忙しく、平日は水曜日が休みです。
 全員がすれ違いの毎日ですが、その中で一番安定しているのは引きこもっている兄です。兄はいつもいます。
 だからこうして眺めていても、そこには間違いなく兄がいます。
 なにもしない兄。
 なにもしてくれない兄。
 今日はさらに大胆なアプローチを試さなくちゃ。
 チリチリンと音がして、ザッとタイヤがアスファルトをすべりました。
 あああああ。
 みんなが遊びに来た頃の思い出が蘇ります。
「なに?」
 タカヨシが自転車でやってきたのです。
「スルーされてるからさ」
「バンドは?」
「それどころじゃないよ」
「ふざけないでよ」
 音楽は一番大事なんじゃないの? だから勉強しないんじゃないの? だから髪伸ばしていつもボサボサなんじゃないの? 音楽が一番だからほかのことはなにもしないってすごい言い訳だけど、二番、三番もありそうなのに、そこにもわたしは入っていないのかもしれません。
 食事や風呂と同列かも。
「バンドやれよ!」
 思わず怒鳴ってしまう。やりたくてやりたくてしょうがなくてギター買ってもらって(近所のおじさんから中古で安く)、ギター習って(近所のおじさんにタダで)、バンドを作ったんじゃないの?
 確かにバンド、最初の日はカッコよかった。
 学園祭に出て「じゃーん」て音を出したときが最高にテンション上がった。わたし、舞い上がった。タカヨシ、スターじゃん。すげーじゃんって思った。
 以来、一度もその高揚感はない。
 ギター下手じゃん。ボーカル、ダサイじゃん。レパートリーないじゃん。いまの曲やれないじゃん。練習しないじゃん。オリジナルCD、ぜんぜん出来ないじゃん。また学祭で終わりかよ。そんなのバンドじゃねえ。
 もっとも、キーボードかボーカルでやってくれと誘われて即お断りしたわたしとしては、いささか責任も感じないわけではない。けども、やりたくてはじめたやつが一番無責任なバンドで、わたしになにが出来るというのでしょう。
「なにか、あったんじゃないかなって思ってさ」
「なんにもないよ」
 タカヨシは顎で家を示します。


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★『安里咲1』★

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亜由美の拷問実験を目撃させられた美しき女子大生・安里咲。後継者として目をつけられ、女子寮のペットに。寮長たちによる過酷な調教が彼女を被虐の快楽に引きずり込みます。


★『安里咲2』★
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完結編。休む間もなく徹底した調教の果てに辿りついたものとは……。恥辱にまみれた公開調教から東欧の古城で繰り広げられる拷問ショーへ。


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スパルタ教育実習生 奈落のハレンチご奉仕犬 宮崎あや
スパルタ教育実習生 奈落のハレンチご奉仕犬 宮崎あや


テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

被虐の家 20 切ない声をあげてガクッと頭が後ろに

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「ふふふ。ムリするな。いつでも好きなときにイッていいんだ」
「できません、そんなこと。ふっ」
 もちろん、淵野には桃江の状態が手に取るようにわかる。器具を使って女を嬲ることにかけてはベテランなのだ。これまで何人もの女を沈めてきた。この若い人妻も、これまでの女達とそれほど違いはないはずだ。見た目や言葉遣いは違っても、人間としての構造は同じなのだ。
 精神力で耐える女もいる。だが、桃江たちの精神力は、すでにカネを借りた段階で潰えている。覚悟してしまった女は弱い。
 よく言えばしたたかで、順応性が高い。それは男とは比べものにならない。男の順応性の低さは、プライドと相まってただただ面倒なものだ。順応できない弱さを強さと偽ったあげく、プライドを重視したらあとは死ぬしかないのである。追い込むと男は簡単に死ぬ。女は追い込むと開き直ることが多かった。淵野の経験にすぎないが、彼はそれを信じている。
「こっちはどうかな」
 指先でアヌスをいじる。
「あっ、はっ!」
 いたぶられた器官は敏感になっていた。またそこか。どうして……。
 淵野は桃江の様子を眺めている。アヌスへの拒絶感の強い女は、ここで冷めることもある。桃江はどうだろう。少なくとも血をわけた妹の千絵は、素直にアクメに達している。梁漁でかかった鮎のように、若い肉体はピチピチと跳ねながら長い快楽に浸っている。
 その幸せそうな表情は、淵野のような悪人の心も溶かす。すかさず警戒した淵野は、孫を抱くジジイのような顔になっている河田を見て舌打ちした。河田はそれにも気づかず、千絵に夢中だ。
「あううううう」
 淵野は美しい桃江の苦しむ表情を眺めながら、アナルビーズを手にした。
「きっと奥さんも気に入ると思うよ」
 洗面器のローションに浸す。黒いアナルビーズはほぼ同じ大きさの玉が連続している。直径2センチほどだ。ペニスに比べれば細い。ただ、扱い方がかなり違う。
「うっ」
 ぐにゃぐにゃと頼りないほど柔らかいそれを指で押し込んでいく。抵抗していたアヌスだったが、尖端の2個が入っていく頃には淵野の思うがままに受け入れていく。
「どんどん入っていますよ」
「んんん」
 何を言ってもムダなのだ。桃江はただひたすら耐えている。
「根元まで入りましたよ」
 すでに男を知っているそこは、淵野の指まで吸い込みそうだった。根元は直径4センチほどもあり、そこに直径5センチほどの輪がついている。蓋のように根元部分をねじ込めば指で引っ掛ける輪だけになる。
 ギュッと飲み込んでいくので、かなりの抵抗がある。
「これで終わりじゃないですからね」
 淵野は極太のバイブをゆっくり操作しながら、抵抗するアヌスからビーズを引きずり出していく。
「ああっ、だめっ」
「大丈夫ですよ。奥さんの中はもう汚いものはないはずだから」
「あふうううう」
 ひたすらそのおぞましい感触に耐える。排便しているような感覚がある。それも自分の意思ではないのだ。淵野の加減しだいだ。
「こうしてみましょうか」
 半分以上引き出してから、また押し込んでいく。
「はひぃ!」
 不自由な身をよじる女の美しい姿を淵野は楽しんでいた。自分の手加減しだいで、桃江はもだえ泣き苦しむ。そして……。
「いいんですよ、感じちゃっても。どうです。いい気持ちじゃないですか? 千絵ちゃんはもう何度も登り詰めていますよ」
「きぃいぃ」
 歯を食いしばっても快楽を拒絶しようとしている。負けたくないと思っているのはあきらかだ。
 桃江は男たちの持っている経験を知らない。これまでも何人もの女たちに味わわせてきたのだ。
「これはどうです?」
「あう、あうっ」
 柔らかなアナルビーズを高速で出し入れする。
「どっちが気持ちいいですか?」
「嫌い、ですぅ!」
 強い語調かと思えば、語尾がスッと消える。
「おや、ここかな?」
 表情を見ながら動きを変えていく。直腸の中に入ったアナルビーズは桃江の粘膜を擦り上げる。ガクッと力が抜けていく。どういう仕組みかは彼女にもわからない。淵野もとくに詳しいわけではない。いろいろとやってきた結果なのだ。
 無言でバイブとアナル責めをリズミカルに続けていると、桃江は「はっ」と息を飲みこんだ。
「イキましたね」
 拒絶の言葉も出なくなっている。ダッチワイフのように、口を開いて目をつぶっていた。その唇は粘っこい唾液が糸を引いて輝いていた。
「さあ、もっと気持ちよくなってくださいよ」
 あえて下手にで出て桃江をのせていく。
「はっ、はっ、はああああ!」
 切ない声をあげてガクッと頭が後ろに反った。
「またイッたな」と河田。
「お姉ちゃん……」
 千絵はとろけそうな表情で、姉を見る。姉には対応する余裕はない。過呼吸に陥ったように、断続的に息を吐きながらのけぞる。
「まだまだ」と淵野は手を緩めない。アナルビーズをゆっくりとしたストロークで深く浅く操作し、バイブで膣壁をこじる。それでいて、最初の頃とは違い、小さな突起をクリトリスにしっかり当て続けている。それを軸にしてコンパスで円を描くかのようにバイブを動かしているのだ。
「ぎゅぅぅぅ」
 ついに桃江は白目を剥いて失神寸前になった。
「どこまでも行け」
 淵野はますます残酷な気持ちになって、手を素早く動かす。
「くうううううう」
 息もできなくなり、ガクガクと身体を震わせながら桃江は深いアクメに包まれてた。
 淵野は手を離し、桃江に寄り添い、その酸欠の金魚のようにパクパクさせている唇を奪う。乳房をゆっくりと揉み、乳首を吸い上げる。肌の熱さを感じながら桃江の肉体の反応を直接感じ取ろうとする。
「はあっ」
 ようやく目を開き、ため息をついた桃江だったが、そこには忌まわしい男のニヤけた顔があった。
「よかったか。達したんだ。言え。おれの言うとおりに言うんだ」
 桃江は淵野が囁く言葉を繰り返す。
「桃江は、人妻なのに、おまんことお尻の穴をいじられて、はしたなく感じてしまいました……」
「そうだよ、もう一度、言ってごらん」
 同じことを繰り返し言わされる。
 そして淵野は身体をどけて、桃江にカメラ目線で言わせるのだ。


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★『亜由美 降臨編』★
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亜由美シリーズ完結編。『一部~三部』『灼熱編』を経た亜由美が帰国。武器を身につけた彼女の復讐がはじまる。『安里咲1、2』の後日談と一体化したストーリーは最後まで目を離すことができない展開です。亜由美と安里咲の有終の美をお楽しみください。


★『亜由美 灼熱編』★


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亜由美のその後を追う「外伝」。亜由美が自ら語るパルダ王国へ性奴隷として留学させられた日々。拷問調教での傷を癒すため貨物船に乗せられ、種付けされながら王国へ。そこで待ち受けていたものは……。連載時にはなかったエンディング。


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真正ドM変態女のザーメン&小便ごっくん顔面崩壊2穴調教 杠えな
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あんぷらぐど

Author:あんぷらぐど
 アクセスいただきありがとうございます。このブログは18歳未満はお読みいだけないアダルトサイトです。
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 なお本ブログに掲載している作品の著作権はあんぷらぐどに、出版権は電子も含めて荒縄工房にあります。無断転載・印刷・流用はできませんのでご注意ください。

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 現在の掲載日程
※2018年4月14日からは下記の予定となっています。

火曜日・水曜日
 監禁日記
木曜日・金曜日
 被虐の家
土曜日・日曜日
 いいなりドール
月曜日
 妄想絵物語(イラスト・月工仮面さん)
 または「コラム」
 月は休止の場合あり


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ペンネーム「あんぷらぐど」
1970年代からのSM小説を読み、書き。「仲ゆうじ」などのペンネームで「SMセレクト」などに小説を書かせていただいておりました。
未発表作、新作などを随時、お読みいただきたいと思っています。

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