FC2ブログ

新連載 自縛霊 ワケありなんです! 1 ゾクゾクする

 なんか、ゾクゾクする。
 それが第一印象。
「荷物はいつ来るんですか?」
 不動産屋の桑野さんが、カギをくれた。
「あ、これだけなんで」
 スーツケースとキャリーバック。あとはコインロッカーだから。ロッカーの方がたぶん、ここよりも安全。
「布団、とかは?」
「買う、かも……」
 すっかり忘れていた。あいつの部屋に置いたままで、取りになんて行きたくない。もともと私の布団だったけど、あいつが自分のものとして使っているから、もういらない。
「貸してあげましょうか」
「え?」
 桑野さんは、かなり髪が薄いオジサン。駅前不動産屋ではそのお父さんって人がえらそうにしていたから、若いのかなと思ったけど、やっぱり若くはない。私の父親より上ぐらいかも。
「だって、大葉理菜ちゃんでしょ。布団ぐらい……」
「はあ」
 こいつ、知ってたのか。
 これまで一切、そんなそぶりも見せず、彼のオヤジがめちゃくちゃ眼光鋭く値踏みしてきたのに対して、彼は最初から揉み手だったもの。それは、知っていたからなのだ。
 ちなみに大葉理菜は本名ではない。
「先月のフェス、行きましたよ」
「はあ」
 来たのか。あれに。
 悪夢のような最悪のフェスに。つまり、彼は見たのだ。私が地下アイドル界からも追放されてしまった瞬間を。
「応援してたんですけどねえ」
「ありがとうございます!」
「がんばってくださいね」
 習慣となっている両手握手をしようとしたが、彼はくるっと向こうを向いてしまっていた。
「デビルスターワールドエンドって、やっぱりムリがあったんですよ」
 とぼとぼと帰っていく。
 なんだよ。私のファンではないのか。
 デビルスターワールドエンドが解散となって、16人のアイドルが野に放たれる、というイベントをフェスに組みこんだのはいいんだけど、野に放たれたのは私だけで、ほかの連中は次々、新ユニットの発表やら、他のグループへの参加表明とかしやがって。
 なんだ、あいつら。私が邪魔だっただけか。
 デビルスターワールドエンドを8か月で潰したのは、私です。もう、それでもいい。ブログのタイトルをそうしてやろう。
 なんかしないと完全に捨てられる。
 ため息をついて、昼間に下見をしたアパートに向き直った。コンクリート、モルタル。4階建て。エレベーターなし。第四グリーンハイツ四○四号室。第一から第三は全部、マンションに建て替えられて、これだけまだ築四十年のまま残っている。耐震補強はしたというけど。
 ウルトラマンとか怪獣とかに潰される団地みたいな感じがある。
 1階にいくのにも、3段の階段がある。そこからグルグルと4階までコンクリートの階段をのぼるのだ。
 汗だくになって4階。涼しい風とか来るかと思ったが、じとっとした風しか来ない。眺めもよくない。裏は黒っぽい水が少し流れている川で、子どもが入らないように高いフェンスで囲まれている。その向こうは河川敷があり、野球場とサッカー場がある。そして土手があって、さらに向こうには鉄塔があり、高級そうなマンションがズラズラと並んでいた。
 あっちは駅にも近く、セレブっぽい街なのだが、こっちはさびれた街。
 見せつけるなあ。
 四○四号室は一番奥。ごろごろと荷物を転がしてたどり着く。鉄のドアは耐震補強時に塗り替えたので、鮮やかな緑色。
 カギを開けて、ドアを引っ張った。
 真っ暗。
 外はまだ夕方なのに。
 これだけ日当たりが悪いってスゴイ。ワケあり物件。だから格安。私はデビルなんだから、怖いものなんてない。
 電気をつけたら、いまどきそんなことするかっていうぐらい、バチバチってなって、やっとついた。
 ガランとした六畳。そこに三畳ぐらいのキッチン。狭いバス・トイレ。
 荷物を引っ張りあげて、玄関をしめた。
 カーテンもない。ベランダは狭い。真新しいステンレスの物干し竿があった。その向こうはさびれた街。三階建てぐらいの木造住宅が多く、たまに町工場や倉庫、十二階ぐらいのマンションがある。建て直したグリーンハイツだ。いつかああいうところに住みたい。
 北向きの部屋。西側には明り取りの窓があるものの解放感はない。そこは妙に明るいのに、部屋全体を照らす力はない。
 荷物を放り出した。
 そして30分ぐらい泣いた。
 ここに書けないぐらい、時系列メチャクチャに酷いことばかり一度に起きたのだ。泣いてもいいでしょ。
 彼と別れた。いや、私が出た。布団とかもろもろ捨ててきた。あいつの彼女が私の友達だと思っていたやつで、そいつは来週、大手芸能プロに入ることが決まったと、さっき別のやつがLINEで語っていた。
「どうせ売れねえ」
 みんなで呟いていたが、悪口に参加する気にもなれなかった。下手に顔を出せば、こっちがズタズタにされそう。


小説(官能小説) ブログランキングへ

★玩具にしてください! 変態女子校生・菜津希★
輪姦願望に目覚めてエスカレート。3穴輪姦、48時間輪姦、文化祭での拷問とやり尽くした菜津希が行きつく先とは?
gang1100.jpg 

DMM.R18版はこちらへ
DLSite版はこちらへ

★妹は鬼畜系★
義理の妹に調教される兄「ぼく」は義妹のケイに、さらに義母に調教される。男の娘として、さらに男性たちのオモチャに、トーチャー・クラブの生け贄として拷問へとエスカレートしていく。
 
RJ106932_img_sam
DMM.R18版はこちらへ
DLSite版はこちらへ


★隷獣 郁美モノローグ版★
女子大生がケモノとして飼育される 山ガールを楽しんでいた郁美は、同級生の有希恵に「隷獣」としての素質を見出され、山小屋でケモノに堕ちるための調教を受けるのだった……。伝奇SM小説『隷獣』は、郁美のモノローグに書き改められ、ブログにはない結末が追加されています。
 隷獣
DMM.R18版はこちらへ
DLSite版はこちらへ


●荒縄工房の作品はこちらでダウンロードできます●
DLsite.com
DMM.R18
パブー
DiGiket
Melonbooks
とらのあな
アマゾンkindle
楽天kobo
※ダウンロードサイトによって、作品数などに違いがあります。ご容赦ください。





今日のSMシーン
誘惑露出痴女 水谷心音誘惑露出痴女 水谷心音

テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

自縛霊 2 悪夢 秋夫です。レイやってます

前回はこちらへ

 かっこつけて出て来たら、2人で貯めた貯金箱を忘れてきたことを思い出した。頭の中では十数万入っているはずだった。せめて、あれは持ってくるべきだった。
 彼からメールが来ていた。
「督促状とかは、どこに転送すればいいの? 次の住所、教えて」
 あの野郎。借金はこっちかよ。返事しない。
 あまりにも悔しくて、涙がピタッと止まってしまった。
 パソコンをつける気にもなれない。
 今日はこのまま寝よう。布団はないが、ごろごろしよう。
 ジーンズにトレーナーのまま畳に倒れた。スーツケースからコートを引っ張り出して丸めて枕にした。
 肌寒いので、セーターを出した。
 まだ寒いのでほかの服も出してみた。
「だめだ、寝れない」
 おそらく2時間ぐらいは寝たと思うが、寒くて起きてしまった。
 ワケありなのだから、なにか出るのかもしれない。
「なんでもいいから出てきやがれ」
 水道の水を飲み、そう言ってやった。
 トイレに行くと、流れが悪くてゴロゴロと妙な音がして部屋全体が振動した。そういう意味のワケありなのか。
「だから、ちょっと下着はつけないでおこうね」
 そう言って、トイレでおろしたパンティを完全に脱いでしまい、部屋に戻った。寒いのに。
「もう寒くないもの」
 むしろ暑い。
 そんなはずはないけど、頭がそうなってる。大葉理菜、完全におかしくなりました宣言でもするか。
 ゆっくり脱ぐの。真っ裸になるの。そしてベランダに出る。夜の街。
 その場でオナニーするの。
 なんで!
 指が勝手に股間にすべりこむ。右手はオッパイを掴んでいる。はじめて感じるような柔らかな手触りに酔ってしまう。
 どうしたの。なにがあったの。
 すごく感じてきた。
「うううう、バカ野郎」
 そう言いながら、イク。立ったまま。
 おし●こしたばかりなのに、少し漏れたみたいになって、膝まで濡れていた。
 流し台で手を洗って、ティッシュで股間を拭いた。
 ありえない。こんなの自分じゃない。
「はじめまして。鈴木です」
 これは悪い夢なのだろう。いろんなことがあって、私は混乱している。寝るのだ。朝になれば、すべては元に戻らないまでも、いまよりはマシ。朝になったら、ここに来る途中で見た喫茶店でモーニングを食べよう。やることはいろいろある。カーテンも欲しい。
「それから、ロープ。蝋燭。手錠もいいよね」
 自分ががんじがらめにされて、苦しんでいる夢を見た。
 朝。早く目が覚めていた。
 全裸だった。
 完全に、おかしくなったらしい。
「おはようございます」
 確実に、おかしくなった。頭の中で男の声が響く。誰もいない。いるはずはないし、そもそも声が聞こえると錯覚することが異常だ。
「鈴木秋夫です。レイやってます」
 ありえないこと。怖いとかではなく、あってはならないこと。聞いたこともない男の声がするなんて。完全にいかれた。
「だから。この部屋に棲みついてるレイなんですけどね」
 レイ。れい。霊!
「なに、それ!」
 あたりを見回しても、幽霊はいない。天井も畳にも、黒いシミとかないし。
「耐震工事でリフォームされたものだから、おれの影がはっきり浮き出たそこの壁のシミ、消されちゃったんですよ。いずれまたどこかに出るとは思うけど」
 だから、出て行け。私の頭の中から出て行け。
「じゃあ、こうしましょう。おれ、鼻歌、歌います。外に出たら、きっと聞こえなくなると思うよ。おれは四○四号室から出られないから」
 バカバカしい。
「みどりの風が吹く 空が青すぎる ターコイズブルーなあなたの気持ち……」
 妙な歌を歌い出した。聞いたことがない。詩がダサイ。ターコイズブルー。ワンフレーズに、緑、青、ターコイズブルーって3色は入れすぎ。
 そう思ったものの、セーターを着て、コートを羽織って、廊下に出てみた。
「気持ちがグレーなときだって、赤らさまに顔に出せないときでも、黒(苦労)知らずの私だから……」
 グレー、あか、くろ……。バカバカしすぎる。
 廊下に出て緑の扉を閉めてみた。
「勝手にしろっていうのね 橙(だいだい)あなたのせいよ 私はまっすぐターコイズブルー」
 意味がわからなくなっている。
 だけど、聞こえる。


小説(官能小説) ブログランキングへ

★続々刊行! 独特のSM世界「荒縄工房」★

★『自虐姉』★自虐な姉を持つ弟の手記。ミサは自虐癖が強く、恥ずかしいことや痛いことが大好き。心配しながらもそんなミサを欲望のままに使い倒す弟。2人暮らしはやがてアパートの住人たちを巻き込んでいきます。ちょっとお気楽なSM小説世界をお楽しみください。640ページ。
jigyakuane100100.jpg
DMM.R18版はこちらへ
DLSite版はこちらへ

★小説『堕ちる 明日菜編02+』★性社畜から脱出できるのか?
自虐者・明日菜の続編「SM研究室」ので連載した「小説 堕ちる 明日菜編02」と「明日菜の夏休み・冬休み」を収録。全編加筆修正しました。スカを含む過激な一人遊びや、性社畜へと堕ちた明日菜の行方をお楽しみください。630ページ。

asuna02100100.jpg
DMM.R18版はこちらへ
DLSite版はこちらへ


★小説『堕ちる 明日菜編01+』★自虐趣味が大変なことに
「SM研究室」の人気連載「「自虐者・明日菜の真性必罰日記」全編、そして連載中の「小説 堕ちる 明日菜編」を+(プラス)。全編加筆修正しました。スカを含む過激な一人遊びから始まって性社畜へと堕ちていきます。843ページ。

堕ちる明日菜01
DMM.R18版はこちらへ
DLSite版はこちらへ

●荒縄工房の作品はこちらでダウンロードできます●
DLsite.com
DMM.R18
パブー
DiGiket
Melonbooks
とらのあな
アマゾンkindle
楽天kobo
※ダウンロードサイトによって、作品数などに違いがあります。ご容赦ください。




今日のSMシーン
完全主観でイクっ!2人っきりの初露出ミナミ旅 桐谷みなみ完全主観でイクっ!2人っきりの初露出ミナミ旅 桐谷みなみ

テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

自縛霊 3 M決定 この部屋ではいつも全裸

前回はこちらへ

 階段まで走ってみた。
 踊り場。
「みどりの風が吹く 空が青すぎる ターコイズブルー……」
 まだ聞こえるし。
 いっきに下まで駆け下りた。荷物を持って上がったときは死ぬかと思った階段だが、こうしてみると、案外、大したことはなかった。
「あかあかしてよ あおあおしてよ……」
 Cメロか。
 しかし途切れない。
 道路にまで出た。
「くろぐろしてよ しらじらしてよ……」
 ダメじゃん。部屋を出ても聞こえる!
「おっと、これはすごいぞ」
 それは歌ではなかった。
「久しぶりに外に出れたー」
 頭の中の鈴木秋夫がはしゃいでいて、目の前に桑野さんと、そっくりの顔をして老けた感じのジジイがいて、2人で布団袋を持っているのに気づくのが遅れた。
「おはようござます。早いですね」
 桑野さんが、奇妙なかっこうをしている私を見る。
「あ、いえ、はあ」
 返事のしようがない。頭の中の鈴木秋夫がうるさすぎる。
「黙れ!」
 思わず怒鳴っていた。
「え?」
 桑野さんたちが引いていた。
「あ、違うんです。すみません。ごめんなさい」
「理菜ちゃん、オッパイ、見えてますよ」
「うそっ」
 コートの前がはだけていた。ざっくりしたセーターだったから。素肌の上に着るものじゃないのに。これじゃ、エロすぎる。
「若い子が、朝から……」
 桑野さんの父が、渋い表情をしている。
「理菜ちゃん。なにかあったんですね? あの部屋で」
「え? ああ、はい、まあ」
「出ましたか?」
 正確には、出てはいない。入って来た。どう説明すればいいのかわからない。
「しぶといですね。何度も除霊しているんですよ」
「鈴木秋夫ですか?」
 顔そっくりの親子が沈黙した。
「帰る」
 桑野父は、息子に布団袋を預けて、帰っていった。
 しょうがなく私がそれを受け取る。
「余っている布団をさしあげようと思って。よろしければ、ですけど」
 昨日、言ってくれればよかったのに。
「じゃあ、また」
 桑野さんも、急いで帰ってしまった。
「あの親子、とんでもないよな。おれを追い出そうとしやがって。そうはいかないって。除霊で消える霊なら、霊じゃねえって」
 毒づく鈴木秋夫。
 クラクラする。
 しかし、一生懸命、また地獄の階段をのぼり、部屋に布団を運び込むと、スーッとした気持ちになった。
「だって、おれの家だから」
 これはおまえの気持ちか!
 まてよ。私と鈴木秋夫はいま一つになっているってことなの?
「そういうことだなあ。生まれてはじめて女子の肉体を手に入れた男子が、どういう気持ちになるか、知ってる?」
「やだー! 聞きたくない!」
 耳をふさいでも意味はなかった。頭の中に、そいつはいるのだから。
「思った以上に快適だからうれしいよ。これで、おれも地縛霊から憑依霊に格上げってことなのなか」
「霊に格なんてあるのかよ」
「おれにもわからないけどね。理菜ちゃんはマゾみたいだから、うんといじめてあげようね」
 ん? なんだ? さらっと聞き捨てならないことを言われたぞ。
「わかるよー。不幸に向かってまっしぐら。理菜ちゃん、ダメになっていく自分って、燃えるでしょ」
 だめ。それ以上、言わないで。
「この部屋ではいつも全裸。それが理菜ちゃん。わかった?」
 いやだ。そんなことを認めるわけがない。どちらかといえばデビル、つまりSキャラだったのに。それでみんなとぶつかって、ケンカばっかりしていたのに。
「違うよ。理菜ちゃんはSじゃない。真性M。それを知られたくないからSぶっていただけ。記憶や快楽中枢のどこを探してもSなんてないよ」
 くそっ、こいつ。人の頭の中をかき回しやがって。
「いい子だから。脱ぐんだ」
 鈴木秋夫。てめえ、いつかぶっ飛ばす。
 そう怒ってみたが、自分の手がコートを脱ぎ、セーターを脱いで再び全裸になっていくと、ゾクゾクが止まらないのだった。
 なに、このゾクゾク。
 風邪ひいたかな。


小説(官能小説) ブログランキングへ

★続々刊行! 独特のSM世界「荒縄工房」★
★お嬢様はドM 第二部★とことん調教
 お嬢様として育てられた恵梨香は、M性に目覚め執事の息子の遠隔調教を受けることに。執事夫妻、代理として屋敷に入り込んだ男、巨根の運転手、そして調教のプロたちから日夜、心身の限界まで責められていく。さらに大学の友人たち、婿候補の子息たちにも……。 未公表部分追加。

お嬢様1

DMM.R18版はこちらへ
DLSite版はこちらへ

★お嬢様はドM 第一部★令嬢が性奴隷に
 少しドジなお嬢様・丸木戸恵梨香(20歳)がマゾの衝動にかられてじわじわと屈辱的な「ドMのゴキ」となっていく。ブログ公開版に未発表の2エピソード追加。

お嬢様1

DMM.R18版はこちらへ
DLSite版はこちらへ

●荒縄工房の作品はこちらでダウンロードできます●
DLsite.com
DMM.R18
パブー
DiGiket
Melonbooks
とらのあな
アマゾンkindle
楽天kobo
※ダウンロードサイトによって、作品数などに違いがあります。ご容赦ください。




今日のSMシーン
露出狂の詩露出狂の詩

テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

自縛霊 4 しゃがんでオナニー だめ。そんなのできない

前回はこちらへ

 買い物に出た。
 鈴木秋夫の趣味で、下着だけでコート。簡素な化粧にサングラスとマスク。
 膝がガクガク震える。
 裸みたいなコスチュームで人前に出たことは何度もあるし、パンティ見られることもしょっちゅうだし、水着で写真撮られたこともあるけど。
 それとは違う恥ずかしさ。
 だって、これ、仕事じゃない。
「理菜ちゃん、案外、お金持ちなんだね」
 コインロッカーの荷物を引き上げてきた。気が変わったのだ。ロッカー代が惜しくなった。
 通帳が3つ。印鑑。大事な中学時代のアルバム。はじめての彼からの下手クソなラブレターがはさまっている。
「アイドルとか言ってて、処女じゃないし、彼氏と同棲していたって、もうその段階でアウトだよね。地下アイドルはなにをやってもいいってことじゃないと思うよ。ファンって敏感だからさ」
 おまえに言われたくない。
「あっ」
 しゃがみ込みたくなる衝動。秋夫に子宮を手掴みされた……。
「ここを、こんな風にされたこと、ないでしょ」
 コリコリと膣の奥が動く。熱くなる。
「だめ、そんなことしたら……」
 道端にしゃがみ込む。どろどろしたものがいっぱい分泌されて、あふれていく。
 正直、何度もセックスはしているけど、本気でイッた記憶はない。好きな人と裸でいるのは楽しいし、彼がしたいようにされるのも悪くはないけど、10分以上続くと疲れるし、LINEとか見たくなる。
 ある占い師に男運のなさは、セクシーが足りないのが原因だと言われたこともあった。バカにされていると思ったが、そうなのかも。
 そしていま、秋夫が私にしていること。
 それはいままでにない衝撃。だって、勝手に動くはずのない筋肉を動かし、感じるはずのないことを感じさせている……。
「ああ、だめ」
 つい、股間に手がいく。指先でパンティの上から触ってみる。だけど自分が触れているところと、秋夫が握り締めている部分はすごく遠い。ずっと奥の方なのだ。
 そこに指を触れるためには、パンティを脱いで、恐ろしいけど、自分で自分の性器を開いて、指を突き入れるしかない。いや、突き入れてもまだ届かないかもしれない。
「入れてみなよ」
「ああ、だめ、だめ。そんなのできない」
 ロッカーの前。周囲を歩く人たち。この列に誰かが入ってくるかもしれない。しゃがみ込んだ女が、股間に指を入れているなんて、ありえない。あってはいけない。それはエロい野郎が考える妄想の世界だけ。
「ああああん」
「早く」
「人が来ちゃう」
「いいじゃないか、見られらるのが仕事だろ?」
 抵抗できない。
 だってそこがあまりにも苦しく、つらい。
 パンティを膝までずり下げた。そんなに下げる気はなかったのに。そのままヨチヨチ歩きで一番奥までいった。
 通路に壮年の男が来て、若い兄ちゃんが来て、2人組のおばさんが来た。私は通路の奥で顔を髪で隠しながら、秋夫と戦っていた。
 だけど、それは、どうみても、しゃがんでオナニーしているようにしか見えないはずだ。コートが隠してくれているけど。もしかしたらオシ●コをしていると思われたかも。
 だれも怖くて近づかない。
「いぐううううう」
 歯をくいしばって声を噛み殺した。
 だって、指をあそこに触れただけで、激しく達してしまったから。自分のアソコは冷たく濡れていた。
 尻餅をついていてしまう。
「大丈夫?」
 見上げると、ちょっときれいなお姉さんが心配そうにしていた。
「すみません」
 慌ててコートをしっかり握る。
「気分が悪いの?」
「ありがとうございます。もう、大丈夫です」
「ならいいけど」
 彼女に頭を下げて、荷物を持って立ち上がる。
 驚くほどの液体が床に落ちていたんだけど、かまっていられない。コートにべっとりシミついてる感じ。
 ガクガクの足だけど、走って逃げた。
「もう、なにやってるのよ!」
「文句ばっかり言ってると、お仕置きだよ」
 雑踏にまぎれ込むと少しホッとした。
 助けてほしい。だけど、ムリ。頭の中の秋夫を追い出してくれる人を見つけないと。
「そうだね。誰がどう見ても、理菜はエロ狂いにしか見えない。自分でやって、自分で感じてるだけにしか見えないからな」
 私の脳がおかしくなっていると思われる……。
 実際、そうなのかもしれない。鈴木秋夫なんていなくて、私が創り出した幻想……。
「鈴木秋夫は、います!」
 高らかに宣言している。


小説(官能小説) ブログランキングへ

★続々刊行! 独特のSM世界「荒縄工房」★

★『自虐姉』★自虐な姉を持つ弟の手記。ミサは自虐癖が強く、恥ずかしいことや痛いことが大好き。心配しながらもそんなミサを欲望のままに使い倒す弟。2人暮らしはやがてアパートの住人たちを巻き込んでいきます。ちょっとお気楽なSM小説世界をお楽しみください。640ページ。
jigyakuane100100.jpg
DMM.R18版はこちらへ
DLSite版はこちらへ

★小説『堕ちる 明日菜編02+』★性社畜から脱出できるのか?
自虐者・明日菜の続編「SM研究室」ので連載した「小説 堕ちる 明日菜編02」と「明日菜の夏休み・冬休み」を収録。全編加筆修正しました。スカを含む過激な一人遊びや、性社畜へと堕ちた明日菜の行方をお楽しみください。630ページ。

asuna02100100.jpg
DMM.R18版はこちらへ
DLSite版はこちらへ


★小説『堕ちる 明日菜編01+』★自虐趣味が大変なことに
「SM研究室」の人気連載「「自虐者・明日菜の真性必罰日記」全編、そして連載中の「小説 堕ちる 明日菜編」を+(プラス)。全編加筆修正しました。スカを含む過激な一人遊びから始まって性社畜へと堕ちていきます。843ページ。

堕ちる明日菜01
DMM.R18版はこちらへ
DLSite版はこちらへ

●荒縄工房の作品はこちらでダウンロードできます●
DLsite.com
DMM.R18
パブー
DiGiket
Melonbooks
とらのあな
アマゾンkindle
楽天kobo
※ダウンロードサイトによって、作品数などに違いがあります。ご容赦ください。




今日のSMシーン
野外裸族 初めての露出 ナユ(仮名)25才野外裸族 初めての露出 ナユ(仮名)25才

テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

自縛霊 5 除霊 追い、出して、ください

前回はこちらへ

「必要なものを買いそろえるんだよ」
 くたくたになって彼の買い物を付き合う。恥ずかしいショップで恥ずかしいものを買う。お腹がすけば、彼が行きたいというスタ丼の大盛り。女子が平らげるって、「大食いなでしこ」か。
「うまかったなあ。味もしっかり感じられて、うれしいな」
 絶対、除霊してやる。だけど、私の考えがやつに筒抜けなのは癪だ。「除霊」と聞いて笑っている秋夫。余裕かましてやがる。
 第四グリーンハイツが見えてきた。
「コーヒー飲みたいなあ」
 そこに喫茶店があった。第四グリーンハイツと同じぐらい古い店。そこだけが木造の2階建て。少し左に傾いているように見える。
 ドアを開けるとカウベルが鳴る。四○四号室と同じぐらいどよーんとした薄暗い店。頭の中の秋夫がコーヒーの焙煎の香りで小躍りしている。これに慣れることなんてできるのか。
「ようこそ。憂い顔のレディ」
 顔を上げることなく、カウンターの向こうにいるメガネのオヤジが呟く。おまえもなにか憑依されているのか。
「泣くのなら、私の胸でお泣きなさい」
 貧相なオヤジだ。だれがおまえなんかに。
「すみません」
「あっ、おっ!」
 オヤジは慌ててカウンターの向こうにあるなにかを片付けた。
「いらっしゃいませ。お好きな席にどうぞ」
 ファミレスでもあるまいし。5脚あるカウンター。しかしカウンターには新聞、なにかの包み、コーヒー豆、古いラジオなどが置かれている。
 窓側にベンチのように席があって、狭いながらも9席分ぐらいはある。その小さい方の角の席についた。
 格子窓の向こうに憂鬱な第四グリーンハイツがちらっと見えている。
「ホット」
 秋夫が頼んでいる。私は無視されている。隙を見せたら、やつがこの体を自由に操る。それって、すごいフラストレーションなんですけど。体の奥からレイプされているみたいなんですけど。
「あ、レイプ願望発見。こんど、されてみようね」
「ざけんな!」
 思わず叫ぶ。
「えええ!」
 オヤジが驚いている。
 心を静めるしかない。私はただのアタマノイカレタオンナです。
「すみません」と謝った。
「あなた、昨日、あそこに引っ越してきたよね」
 オヤジはめざとい。
「なんで、あんなワケありに?」
 私は話をしたくない。口をつむって、できるだけデビルな目でにらんだ。
 黙って引っ込んでコーヒーをつくってくれた。布で漉すタイプだった。秋夫がうっとりしている。初めてコーヒーをいい匂いだと感じた気がした。
 私の中にいる鈴木秋夫の存在は、なんとなくわかる。支配されているから。だけど、彼の顔だとか姿はまったくわからない。もっとも知りたくもない。
 彼の感じることと私の感じることが混ざってしまう。
「お待たせしました」
 苦そうで濃いコーヒー。湯気が立っている。熱いのは苦手なんだけど。ブラックも好きじゃない。
「お嬢さん。憑依されてませんか?」
「えっ?」
 驚いている私を無視し、秋夫は熱々のコーヒーを手にして唇につけた。火傷するぐらい熱い液体が口の中に入ってきた。熱い、苦い、マズイ。それなのに、秋夫は喜んでいる。これこれ、これだよ、この味だよ。うまいなあ。
「こう見えて、私、こういうことをしております」
 オヤジは名刺を持ってきた。角が曲がっていて古そう。
 除霊師。才川源六。
「不動産屋の桑野君にはいつもお世話になっているんです」
 こいつか。四○四号の除霊、みごとに失敗し続けてるのは。
「すごく感じています。あなたから、霊気を」
 ああ、そうだろう。これを感じないやつはそもそもダメでしょ。普通なら見えているんじゃないの? 見えないの? 私の横か上か後ろに張り付いてる鈴木秋夫。
 見えないんだよ、おれは。これまでこいつや何人か霊媒師が来たけど、おれを見たやつはいない。その程度の霊なんだな。霊としても影が薄い。
 コーヒーを味わって楽しむヤツ。
「追い、出して、ください」
 やっと言葉が出た。
「やってみましょう」
 彼はいきなり呪文を唱え、十字を切ったり、指先を私の額に押しつけたり、手を握ってきたり、背中を叩いたが、秋夫はなんともなかった。
「これで、出ていったはずです」
 いるよー。
「ありがとう、ございました。なんだか軽くなったみたーい」
 くそっ、秋夫に言わされた。
「いやあ、あなたのような美しい方は霊なんかと関わってはいけない。そうだ、なにか悩み事でもあるのなら、占ってあげましょうか」
 気絶しそうだ。占いとの相性は悪い。
「私、アイドル目指してるんですけど、売れますか?」
 秋夫が私の潜在意識にべったり張り付いてる願望を言わせた。
「アイドル? それっておニャン子みたいな?」
 てめえ、いつの時代の話だよ。


小説(官能小説) ブログランキングへ

★玩具にしてください! 変態女子校生・菜津希★
輪姦願望に目覚めてエスカレート。3穴輪姦、48時間輪姦、文化祭での拷問とやり尽くした菜津希が行きつく先とは?
gang1100.jpg 

DMM.R18版はこちらへ
DLSite版はこちらへ

★妹は鬼畜系★
義理の妹に調教される兄「ぼく」は義妹のケイに、さらに義母に調教される。男の娘として、さらに男性たちのオモチャに、トーチャー・クラブの生け贄として拷問へとエスカレートしていく。
 
RJ106932_img_sam
DMM.R18版はこちらへ
DLSite版はこちらへ


★隷獣 郁美モノローグ版★
女子大生がケモノとして飼育される 山ガールを楽しんでいた郁美は、同級生の有希恵に「隷獣」としての素質を見出され、山小屋でケモノに堕ちるための調教を受けるのだった……。伝奇SM小説『隷獣』は、郁美のモノローグに書き改められ、ブログにはない結末が追加されています。
 隷獣
DMM.R18版はこちらへ
DLSite版はこちらへ


●荒縄工房の作品はこちらでダウンロードできます●
DLsite.com
DMM.R18
パブー
DiGiket
Melonbooks
とらのあな
アマゾンkindle
楽天kobo
※ダウンロードサイトによって、作品数などに違いがあります。ご容赦ください。





今日のSMシーン
ロ●ータ野外レイプBOX 16時間ロ●ータ野外レイプBOX 16時間


テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

最新記事
カテゴリ
各作品を掲載順にお読みいただけます。なお、作品刊行前に予告なくダイジェストのみの公開になります。
相互リンク
ブロとも一覧

SMデータベース

きょうもいいてんきっ♪♪♪

究極エロ画像まとめ ~ぬきぬき~

アダルトブログ宣伝ブログ

ちょっとエッチ・だいぶエッチな画像

緊縛の館

ある調教日記

ハルカの自撮りDougaでDoda | 素人オナニー動画でゴメンナサイ

僕の変態性処理奴隷ペット 繭子の調教日記

Fetishi-SM いろは

畜奴の家Ⅱ

従順ブタ妻 弥生のSM日記

半熟夫婦の露出日記

淫縛と調教の世界

美しい人妻

SM~猟奇の性書~変態

M男の人間便器動画

緊縛 鼻責めコンテンツアウェイのブログ

~変態奴隷への調教課題~

隠れ変態女に愛を込めて~隠れ異常変態性欲女のための『叫びの壺』

【M男向け】S女とM男の天国 / [For Male Masochist] Heaven of Sadistin and Masochist

メイの日常

OL夢華の秘めごと遊び

M女調教部屋~体験調教承ります~

Mogaの寝取られブログ&寝取られ動画専門サイト[MOGA07NTR]

CFNM・マゾヒスト・露出狂研究所

ネこトこネこ

サイズフェチと巨大娘のss小説が大好きな妄想日記

SM事師たち-無料SM動画学入門-

緊★縛エロチカ★

SM Sleeper

従順M妻の日記

パイパン奴隷の野外露出とSM調教

拷問刑具図鑑 【SMブログ】

(羞恥+露出+調教)×理性=堕ちる。。。

ゆかりのいろんな日常
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別アーカイブ
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
プロフィール

あんぷらぐど

Author:あんぷらぐど
 アクセスいただきありがとうございます。このブログは18歳未満はお読みいだけないアダルトサイトです。
 表現上、お食事時にはふさわしくないときもありますので、お気をつけください。
 なお本ブログに掲載している作品の著作権はあんぷらぐどに、出版権は電子も含めて荒縄工房にあります。無断転載・印刷・流用はできませんのでご注意ください。

 荒縄工房の取説もご参照ください。

 現在の掲載日程
※2017年11月13日からは下記の予定となっています。

火曜日・水曜日
 お尻をオモチャにしてください
木曜日・金曜日
 君の泣き顔が見たい
土曜日・日曜日
 メロー・マッドネス
月曜日
 妄想絵物語(イラスト・月工仮面さん)
 または「コラム」
 月は休止の場合あり


ホームページ 荒縄工房 オリジナルSM小説の世界
 刊行作品についての解説・目次など。

ツイッター
「荒縄工房」は通常、午後1時頃までに更新予定です。更新をお知りになりたい方は、tツイッターをフォローいただければ幸いです。

 更新手続きしてもブログ上ですぐに反映されない現象が出るときがあります。ツイッターでお知らせしたURLでその記事を読むことができますので、お試しください。


FBページ「荒縄工房 電子書籍部」
 ツイッターを休止・停止しているときは、このFBページでお知らせしています。

SM研究室
 ライブドアブログ。ただいま休止中。バックアップ用。

今日も上機嫌ってわけないだろ
 あんぷらぐどのエロなしブログ。





「荒縄工房」全作品リスト




バナー倉庫

 ここで取り上げている作品はすべて、フィクションであり、実在する、人物・地名・団体とは一切関係ありません。また、特定の団体、宗教、人種、性別などを誹謗中傷する意図はありません。

人気ブログランキングへ


ペンネーム「あんぷらぐど」
1970年代からのSM小説を読み、書き。「仲ゆうじ」などのペンネームで「SMセレクト」などに小説を書かせていただいておりました。
未発表作、新作などを随時、お読みいただきたいと思っています。

FBページ「荒縄工房電子書籍部」
Twitterやってます
ご利用ください
最新コメント
検索フォーム
QRコード
QR
相互リンク2
最近更新されていない相互リンク先です