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セルフライナーノーツ 小説『亜由美』第一部

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──亜由美が、剛介と再会したのは、四月の下旬だった。大学に入って、同時に一人暮らしも始めていた。毎日が、あっという間に過ぎていく。真新しい建物の、真っ白な廊下を気分よく歩いていたら、思いがけず、ふいに目の前にドアが開いたように、亜由美はそこにぶつかってしまった。
「亜由美だよね」
 ギクッとした。──

 大学に入ったばかりの亜由美。彼女はとうとう自分が大学へ進学した本当の目的である剛介に出会います。
 この冒頭からはじまる「小説『亜由美』第一部」は、2011年6月5日に「荒縄工房」(本店)で連載がはじまりました。偶然ですがこの年は『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』が電子書籍で刊行された年でもあります。あとで知って、そういうことってあるよね、と思ったものでした。
 剛介と亜由美は大学に入る前に知り合っていますが、このエピソードは現代の規制の中では公開しにくいものとなっています。
 彼は亜由美の兄の友人であり、秘かに彼に憧れていた亜由美は彼の求めるままに、怪しい体験をしていたのです。
 剛介はセックス以外の恥ずかしいことを亜由美に強いて、徐々に自分好みに育成しようとしていたのでした。
 兄たちの知ることになり、彼は遠ざけられ、亜由美も忘れるために勉学に集中します。それでいて、亜由美はいつしか剛介が入ったとされる難関大学を志望するようになっていたのは、潜在的に再会を求めていたからではないでしょうか。
 待ち構えていたように大人びた剛介は、亜由美を誘い込みます。ヘビに睨まれたカエルのように亜由美はその罠にはまり込みます。
 こうして亜由美の被虐人生がスタートします。剛介はゲーム研究会の仲間たちと「亜由美の会」を結成します。亜由美は会員の共有物となるのです。
 さらに彼女自ら、自分の肉体を使ってのゲーム企画に、素材として撮影されることを望むのです。
 根底には剛介への恋心がありつつ、彼女はそれ以上に大きな悦楽に飲み込まれていきます。過酷であればあるほど、悲惨であればあるほど、彼女は身を投じたいと思うようになっていきます。

 この第一部では、悦楽のための肉体開発、そして支配される毎日を積極的に受け入れていく心の変化を追います。調教の初期段階です。多くのSM小説はこの部分をメインに置くことが多く、私もかなり力を入れて書いています。
 不思議だったのはこの主人公の亜由美は、どんどん私に書いてほしいらしく、つぎつぎと過酷な責めに発展させていくのです。この当時はそんな亜由美についていくことだけを考えて執筆していました。
 それがまさか三部作になるとは思いませんでした。さらに「灼熱編」とまだ刊行されていない「降臨編」へと続くとは。姉妹的存在である「小説『安里咲』」(上下)を含めると全7巻となります。
「荒縄工房」のブログのために生み出した作品であり、永遠に続くサーガなのかもしれません。

 三部作は4月下旬からゴールデンウィークにかけてのわずかな期間の話です。ブログでの連載ということもあって、亜由美視点の日記のように描くことを心がけたからです。このスタイルは他の作品にも見られます。
 そもそもは「荒縄工房」以前にネットで発表した『堕ちる』が原点です(「『堕ちる』 特別編」「小説『堕ちる』Part2 シークレット・バージョン」として刊行)。
 また日記形式は小説『堕ちる 明日菜編01プラス、02プラス』でも踏襲されています。
 今後も日記式に描く作品は登場すると思います。一人称や主人公の視点に固定する作品は、制約も多くなりますが、書き手ものめり込みやすく、工夫しがいもあります。
 小説の原点として日記や手紙があることを考えれば、素直な書き方とも言えるでしょう。
「小説『亜由美』第一部」は、荒縄工房の、そしてあんぷらぐどの代表的な作品となっています。

●「セルフライナーノーツ」は「SM研究室」から引っ越してきました。バックナンバーはこちらをご覧下さい。


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★小説「亜由美」第一部★
亜由美第一部

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女子大生となったばかりの亜由美。剛介との出会いから、自らのマゾ願望がいっきに開花。理不尽な辱め、処女喪失、輪姦からはじまってタップリ、被虐を味わうことになります。



★小説『亜由美』第二部★
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メス豚女子大生となった亜由美への本格的な調教が繰り広げられます。大学でも便所でも商店街でも……。苦悶と快楽が彼女の日課になっていきます。



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完全服従人妻奴隷 支配されたいオンナ 山本美和子
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セルフライナーノーツ 小説『亜由美』第二部

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 もっとも愛している相手、しかも相手も自分のことしか見えないほど夢中になっているというのに、その相手の肉体をまったくの他人たちに与え、汚辱地獄に突き落とす──。

 亜由美シリーズでは、あまり描かれてはいませんが、物語を動かす主な人物として、剛介がいます。

 彼は亜由美の兄の友人でした。彼から見れば亜由美は友達の妹。その彼女がとうとう自分の通う大学に入学してきたのです。彼女の反応は想像以上でした。剛介になにをされても逃げず、従うのです。
 彼は「ゲーム研究会」の仲間たちに亜由美の肉体を自由にさせつつ、自分好みの性奴隷に調教していきます。第一部で見知らぬ男との行為、複数の相手との行為、三つの穴を使うことに馴らされた亜由美。メス豚亜由美のメス豚修業がはじまったわけです。

 大好きな彼からメス豚として生きることを求められたとしたら……。

 今度のステージは「リアル亜由美ゲーム」の制作です。
 シナリオは、恥辱、凌辱、調教、輪姦、そして最後に超ハードな拷問があります。エンディングは廃棄、転売、お楽しみの3種類。
 リアル亜由美の映像を使うため、負けたパターンを主に撮影することになりますが、当然それは過酷なものとなります。
 冒頭、体に落書きをされます。ゲームのタイトル、メニューが書かれるのですが、もちろん恥ずかしい言葉ばかり。
 そして若い学生たちの無情な命令に、亜由美は肉体をすべて捧げていきます。大学校内、彼女の家、部室、さらに近隣の商店街を巻き込んでオールロケ、トリックなしの過酷な撮影が続きます。

 このシリーズは第一部が入学したばかりの四月中旬からはじまり、第二部ではゴールデンウィークへと向かっていきます。
 商店街のオヤジたちにまで奉仕する姿は、私の好きなSM小説へのオマージュです。

「連載でもっとも数が多いのは、小説『亜由美』です。そもそも、最初は、これだけのために、このサイトをオープンしたようなものでした。そのせいか、主人公の亜由美が、私はかわいくて、かわいくてしょうがないのです」と当時私は書いています

 ちなみに、第一部を荒縄工房としてはじめて刊行したとき「東京のいつかどこかで」というタイトルをつけていました。これはいまではなかったことになっていますけど。
 気持ちとしては、私にとっては東京のどこかで亜由美が生きているものとして綴っていたのです。

 そして第二部ではおそらく亜由美ははじめて剛介を恨み、疑問を感じたのではないかと私は思っています。それは誰にどのようにされても悦楽に浸ってしまう自分自身への諦め、そして怖れと表裏一体なのかな、と思うのです。
 大学にせっかく入ったのに、ほとんど学業をしていない亜由美ですが、誰もが経験をしたことのない非情なまでの性虐の中で、少しずつ成長はしていくのだろうと思います。それは「亜由美」つまり「歩み」ということでもあるし、荒縄工房や私自身の成長も託しているので、そうならざるを得ない面はあったのかなと思います。

 実は「亜由美日記」と題して、SM研究室に書きはじめたこともあったのですが、やめました。そこは恐らくお読みになったみなさんがお好きなように推測されていい部分だと感じたからです。私にとっての亜由美は、みなさまにとっての亜由美とは少し違うかもしれません。
 みなさまがご自身で感じた亜由美こそ、正しい姿だと思います。
 ぜひ、お楽しみください。

 なお、初期の荒縄工房作品は、PDF版は横組です。Kindle版は縦組み(リフロー)です。古い作品(といっても2013年以前のものですが)は、最新版に差し替えることができません。販売サイトの規定変更前で許されていた表現が、新版に差し替えるとNGになってしまうからです。このため、常に最新のバージョンはKindle版だけということになってしまうのですが、ご容赦ください。


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アブノーマル女学院セレクション 必修スパルタ暴淫暴虐講座
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セルフライナーノーツ 小説『亜由美』第三部

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 ゴールデンウィーク。大学入学から5月あたりまでは、新入生にとってはとても楽しい時期でしょう。
 ですが、亜由美の地獄の春ははじまったばかりだったのです。商店街でクタクタになるまで性奴隷として酷使された亜由美ですが、そのままバスに乗せられて合宿所へ運ばれていくところから『第三部』ははじまります。
 そこで待ち受けていたのはゲームの最後の部分。「メス豚矯正所 輪姦十番勝負」でした。彼女は10種目の競技で1勝でもすれば、怖ろしい拷問から逃れることができます。
 もちろん、逃れることはできない仕組みなのですが……。
 この「第三部」では、およそ半分を輪姦十番勝負が、残りの半分を末土教授による拷問実験が占めます。拷問実験では、剛介たちがサーバーを置いているパルダ王国の、本物の拷問担当者たちが待ち構えています。背の高い筋肉隆々の黒人たちです。
 しかも、拷問は別に選ばれた同じ大学の女子たちの目前で繰り広げられるのです。その子たちの中には、のちに『安里咲』の主人公となる女子もいます。

 亜由美の話は、ブログ「荒縄工房」をスタートさせた2011年6月から連載を開始しています。本来、4月から5月までに起きた話として、早々に完結する見込みではじめたのですが、書けば書くほど亜由美の魅力にひきこまれてどんどん話が膨らみ、第一部を刊行しても、第二部を刊行しても、当初の構想部分が終わりませんでした。
 わずか2、3週間の出来事として1冊にまとめる予定だったのですが……。
 2012年に入り、なんとか早期に終わらせようと、多大な時間を費やして第三部を執筆しました。
 書き下ろし連載作品でははじめて、連載よりずっと早く最後まで書き上げていました。連載しながらブラッシュアップをし、連載終了前に連載1周年を記念して、先行販売しました。
 ブログでは加筆修正以前の原稿を使用し、結末も「第三のエンディング」がないまま完結しています。
「とうとう、亜由美の話を最後まで書き終えた」と、私は正直ホッとしました。
 なにしろ執筆中は「どうして書いてくれないのか」と夢に出て来た亜由美にせっつかれたほどなのです。
「長い長い旅をようやく終えたところです。荷物をおろした感じ」と当時は記していました。
 とくに時間をかけたのは拷問実験でした。凄惨な拷問場面が続くので、それまでのようなゲーム性もなくストーリーも停止してしまいます。どうすればそこをアクティブにできるか。
 拷問実験に立ち会う4人の女子大生を登場させ、彼女たちの視点、葛藤、彼女たちと亜由美の関係などを描く構成にしました。
 これが結果的には物語をより大きくしてくれました。亜由美はこのあとパルダ王国でのことを描いた『灼熱編』で復活します。そこでは一人称、つまり亜由美視点で物語が描かれます(この復活も夢のお告げです。「わたしの話は終わってないよ」と亜由美が言うのです)。
 さらに拷問実験に登場した女子大生・安里咲は、剛介や末土教授、教授夫人、寮長などによって亜由美の後を継がされ、徹底的に調教されます(『安里咲1』『安里咲2』)。
 亜由美は『亜由美 降臨編』(未刊行)で最後の姿を見せます。そこでは『安里咲』の登場人物も加わりシリーズの最終章を飾ります。
 剛介とゲー研の男たちは、自分の自由になる性奴隷として亜由美の肉体を蹂躙し尽くして、その成果としての動画を自分たちの小遣い稼ぎにも使おう、ゲーム研究会としての裏の実習に利用しようとしました。
 でも、彼らは、自分たちの欲望を彼女に投影していきながらも、とんでもないモンスターを創り上げていることに気づいていなかったのです。
 このような「亜由美サーガ」の中で、この第三部は亜由美の奴隷としての成長を感じさせる物語となっています。どうして自分は責められ続けるのか。肉体をオモチャにされながら快楽に浸るのか。ボロボロになっていく中で生き抜くことに意味はあるのか……。
 彼女がこの経験を通して獲得したものが、その後の『灼熱編』で明確な形となり、『降臨編』で爆発するのです。
 なお、亜由美シリーズのKindle版はすべて加筆修正されたバージョンになっています。Kindle版では、第一部が約73000字、第二部が約101000字。第三部は約111000字です。合計で285000字。四百字原稿用紙でおよそ712.5枚分となっています。
 私としては、亜由美の話を書き上げた段階で「荒縄工房」の使命は終わったつもりでいたのですが、彼女はいろいろなテーマを残してくれましたので、その後も書き続けています。どちらかといえば、主人公を女子校生として描いている作品の中には、亜由美の中に秘めたものを発展させたものがありますし、明日菜は亜由美の心を持った自虐的別人格です。最近では『堕ちるAとV』の水絵も半分ぐらいは亜由美の心を持っていると思っています。


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★小説『亜由美』第三部★


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メス豚女子大生・亜由美の完結編。壮絶な輪姦合宿から同じ大学の女子を巻き込んでの拷問実験へ。連載時にはなかったエンディング。



★『亜由美 灼熱編』★


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亜由美のその後を追う「外伝」。亜由美が自ら語るパルダ王国へ性奴隷として留学させられた日々。拷問調教での傷を癒すため貨物船に乗せられ、種付けされながら王国へ。そこで待ち受けていたものは……。連載時にはなかったエンディング。


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悶絶腰砕け アナル拷問 小野寺梨紗
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セルフライナーノーツ 『亜由美 灼熱編』

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 亜由美三部作が完結したところで、私は亜由美から離れることにしました。「もっと書いて」と夢に出て来るほど彼女に取り憑かれた日々は去り、亜由美はパルダ王国に行ってしまったのです。
 短期留学という名の奴隷売買。彼女は事情をよく知らないとは思うもの、剛介たちがはじめたネットゲーム「亜由美」は、サーバーをパルダ国に置くことで日本の規制を逃れようという発想でした。
 しかしパルダ国はその引き替えとして、亜由美の提供を求めてきたのです。第三部に登場する拷問官たちを派遣させて、実質的にパルダのビジネスとしたのです。
 このため剛介は第二の亜由美を探すべく安里咲に目をつけ、その話は『安里咲1、2』に描かれています。
 では、亜由美はどうなってしまったのか。
 それがこの「灼熱編」で描かれます。亜由美による日記形式で連載を開始しました。そのためほとんどが三部作の延長の五月の話です。刊行時に連載にはなかったその後を追加しています。亜由美はゲダとして妊娠させられ、公開出産をすることになります。
 パルダ王国は資源の輸出国であり独立した王国で、豊かな国です。ただし、いまだに伝統的な生贄の儀式が行われており、生贄になるための「ゲダ」と呼ばれる最下層の人々が存在しているのでした。
 亜由美はその中に入れられます。写真で見た美しい南国の大学でのキャンパスライフなどはありません。
 通訳として日本で生活したことのある可憐なベッチェが付き添います。二人は過酷な生贄としての日々を過ごしながら、いつしか友情が芽生えてきます。
 ゲダとなると、全身に刺青を施されます。特に目を引くのは腹部です。ヘソを膣口に見たてた巨大な陰部の刺青は、ゲダになったときの当人の陰部を忠実に拡大したものです。
 さらに大学に付属する研究所では、ゲダは人体実験の材料にもなっています。
 ゲダを絶やさないために繁殖をさせられるだけではなく、妊娠しないゲダはすぐに実験用にされてしまう過酷な運命なのです。
 もちろん王国にも民主化の波は押し寄せてきていますし、貿易で成り立つ経済だけに、取引先の先進国からも圧力があります。ただ亜由美がいた時期は、まだ王族たちによる伝統的支配が保たれていたのでした。
 拷問実験でボロボロになった亜由美を、飛行機に乗せるのは現実的ではないので、貨物船で東南アジアにある王国へ運びました。その間、体の回復と同時に、船員たちの慰みものとして扱われ、寄港地でも嬲り者にされながらの旅でした。
 生贄としてかつてはすぐ殺されたのですが、さすがに現代ではそこまでやることは憚れ、酷い目に遭う「祭り」が定期的に開催されるのです。亜由美もその一員にされます。
 船旅の間も全裸だったので、日に焼けているものの、現地では珍しい日本人の亜由美は、ある意味、大歓迎されます。さらに王族たちのパーティーにも引き出されます。
 留学は王族たちが満足するまで続くのです。短期留学の名目でしたが、飽きるまで、または死ぬまで終わらないかもしれません。
 剛介は亜由美を取り戻したくて、急いで安里咲を調教し、交換しようと考えていたようでした。
 この作品で、剛介は亜由美から一方的に慕われていた存在ですが、彼の本心はよくわからないままに話は進みます。
 絶望の中で亜由美は急激に成長していきます。それはこの作品の主題ではないので、明確には示していませんが、最後のパートで彼女の身にふりかかることは、その象徴として描きました。
 亜由美はこのあと、『降臨編』で復活します。安里咲も登場します。そして剛介との関係に決着がつくはずです。
 作品にはあまり正面からは取り上げていませんが、そもそも剛介は、なぜ亜由美に目をつけたのか。それは彼女の兄たちとの交遊の中で、美しいだけではなく被虐的な快楽を求める彼女の気持ちに触れていくのですが、兄たちへのちょっとした羨望、恨みもあって、余計に亜由美を酷い目に遭わせたいと考えたと思うのです。
 最初は軽い気持ちでしたが、あまりにも一途な彼女に対して、徐々に怖れを抱くようになっていきます。まだ学校を卒業してもいない頃なので、表面化すれば犯罪になる怖れもありました。
 兄たちに知られるようになって、剛介は引っ越し亜由美との関係も終わります。それなのに、追うように同じ大学に入学してきた亜由美を見たとき、彼は複雑な心境だったはずです。
 愛と憎しみが紙一重。彼が彼女に対して最初から独占欲を放棄していた理由は、おそらくそこにあると思います。間違いなく愛おしい女。同時に怖い女なのです。普通に付き合っていたら、自分の人生がメチャクチャにされてしまうかもしれない恐怖。
 亜由美を貶めて、突き放していく中で、彼は確実に愛を感じ、苦しんでいたはずですが元には戻れません。それでもパルダ王国からは取り戻したい。戻ってきたからといって普通の男女の関係にはなれない……。
 支配する、される関係は、個人と個人の関係だけではなく、集団と集団、集団と個人の間にも見られるもので、亜由美サーガではさまざまな支配関係がストーリーに絡んできます。本書では国際関係、伝統的な支配構造などもメインではないものの背景に潜んでいます。
 かといって、こうした背景はあまり顔を出さず、あくまで亜由美の身にふりかかったことを中心に描いています。絵画でいえば、そうしたものは背景として塗りつぶしてしまっているのです。
 お楽しみいただければ幸いです。

★『亜由美 灼熱編』★


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亜由美のその後を追う「外伝」。亜由美が自ら語るパルダ王国へ性奴隷として留学させられた日々。拷問調教での傷を癒すため貨物船に乗せられ、種付けされながら王国へ。そこで待ち受けていたものは……。連載時にはなかったエンディング。



◎お知らせ 本店では土日月とコラムまたはお休みをしてきましたが、いま土日月ともにコラムを更新する計画を考えています。とりあえず、10月は「極彩色の雨」そして荒縄工房の刊行作品の表紙でもお馴染みの月工仮面さんによるステキなイラストを紹介する「妄想絵物語」を毎週月曜日に更新します。
 日曜日は「淫具の夢」を連載したいと考えているのですが、とりあえず明日、ちょっとテスト的に更新してみます。いずれも本文はとても少ない詩的なコラムになります。お楽しみに。


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★『安里咲1』★

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亜由美の拷問実験を目撃させられた美しき女子大生・安里咲。後継者として目をつけられ、女子寮のペットに。寮長たちによる過酷な調教が彼女を被虐の快楽に引きずり込みます。


★『安里咲2』★
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完結編。休む間もなく徹底した調教の果てに辿りついたものとは……。恥辱にまみれた公開調教から東欧の古城で繰り広げられる拷問ショーへ。


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浣腸飲尿 変態少女肉便器 4
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セルフライナーノーツ 『安里咲 1』

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 亜由美シリーズ三部作、さらに『亜由美 灼熱編』と執筆したところで、「剛介たちはどうしただろうか」と考えました。亜由美を失った彼らはパルダ王国から送られてくる映像だけで満足したでしょうか。
 一度覚えたあの肌の感触、奴隷の悲鳴や涙、そして他では得られないスリルと興奮。じっとおとなしくしていられるはずがありません。
 こうしてパルダ王国に奴隷として輸出されてしまった亜由美の苦難の期間に、日本では第二の亜由美として安里咲の物語が始まっていたのです。
 小説『亜由美』第三部で展開された拷問実験ですが、四人の女子大生が参加させられます。その中でもっとも亜由美に心を寄せたのが安里咲でした。彼女の美しさは容姿だけではなく、清らかな心から滲み出ているのです。美しい花だからこそ、嗜虐の欲望が高まる……。
 末土教授と剛介は彼女に目をつけました。
 末土教授は好奇心と学問(?)と私欲のために行動します。それに、教授はパルダ王国から多大な援助を受けているようです。亜由美のような日本の女性をもっと送ってほしいと頼まれているに違いありません。
 剛介は亜由美の短期留学が名目だけだとわかっています。亜由美を取り戻すためには、身代わりが必要と考え、次の獲物を求めていたのです。もちろんゲー研とはじめてしまったビジネスにも必要でした。
 安里咲はバレエを長くやっていて、スタイルがよく、首が長く小顔の女性です。亜由美はそもそも剛介によって被虐的な欲望に目覚めていましたが、安里咲はそうではありません。
 剛介とゲー研のやり口は、どうしても亜由美のときの成功体験を踏襲してしまいます。ただ、今回は、末土教授の妻でやはり研究者であり、夫婦別姓を主張している野川陽子が仕切ります。
 安里咲が生活をしていた大学の女子寮。その寮長の渡辺奈美と彼女と結託しているゲー研唯一の女子部員、三上彩芽によって、屈辱的な調教が始まります。
 女子寮のペットとして、性感の開発、性器の拡張はもちろん、足拭きマットにされたり、雑用を全裸でやらされたり。夜は寮生に貸し出され、さらに寮長や彩芽の慰み物にも。
 彩芽は亜由美のゲームのファンだったので、安里咲を責めることに夢中です。寮長の渡辺は教授夫人となにかしら自分の利益になる関係にあるようです。女子寮は数年後に取り壊される予定になっているので、彼女は住居と職を失う怖れがあったのです。
 この作品では、人々の欲望と支配関係をあからさまには描いていませんが、背景にはこの二つの流れがしっかりとあるのです。
 安里咲はそのどす黒い川に流されていくしかありません。いつしか彼女自身も黒く染まっていくのでしょうか。
 安里咲の過去、それは初恋とバレエをやめる原因となるショッキングな事件があるのですですが、彩芽たちは彼女の私物をすべて取り上げ、その中から大切な日記を押収していて、すべてを知ってしまいます。
 そして安里咲は自分の過去と否応なく向き合うことになり、それがきっかけとなって彼女自身も変わっていくのです。
 拷問実験で衝撃的な出会いをした亜由美と安里咲ですが、安里咲にとってはそのときの亜由美だけが奴隷としての心の拠り所となっていきます。
 当初は亜由美のことを「どうして?」と思っていた安里咲ですが、しだいに理解していくようになります。亜由美はこう思っていたのではないか。こう感じていたのに違いない、と。
 亜由美と安里咲。どちらも「あ行」の名前で三文字。これは亜由美の第三部を書いていたときから意識していました。あんぷらぐどの作品として、「あ行」の女性名を意識していたときがあったのです。
 登場人物の名前は、作品を書き進めていくときに、とても影響があるのでいつも迷います。すんなり決まるのが一番いいのですが、必ずそうとはかぎりません。
 あゆみ、という名は、荒縄工房が歩んでいく姿を重ねていました。問題は文字。あまりキラキラネームのように文字から読み方が想像しにくいものは避けたいところ。素直に読めたほうがいいのですが、歩美とか一文字の歩では、なんだか物足りない。そして亜由美となったのです。
 ありさ、という名は、ダジャレではありませんが「これもあり、さ」的なところから発想しています。亜由美に妹がいたら、またはもう一人の亜由美がいたとしたら。「愛」の文字を使うのはあえて避けました。荒縄工房の作品に、もし充分に足りていないものがあるとすれば「愛」です。非情な作品が多いと思います。それだけにちょっと似合わない。
 安い里に咲く。安里咲。安心という言葉にもつながり、ほっこりした心を思わせます。そのような心の優しい子が、剛介たちの手にかかってどうなっていくのか。それが見たい。
 作者としては、彼女の変化をとにかく追い詰めていきたいと考えました。そのため、この作品は安里咲の一人称で書きました。
 それでいて、非情さ、無情さを表すために常体(だである調)としました。
 一人称で書くということは、当人は振り返って記しているわけで、つまり死んでいないことを暗示させます。安里咲が自分に起きたことを、いつ振り返って書いたのかは、ずっとあとになりますが亜由美シリーズの完結編へと引き継がれるであろう、と考えました。
 亜由美の第一部から第三部が、大学入学時の四月下旬からゴールデンウィークまでを描いています。この安里咲は、そのゴールデンウィーク中にはじまります。拷問実験の直後、という設定です。うきうきとした大学生活がはじまったばかりというのに彼女の人生は深い闇へと沈んでいくのです。
 ぜひ、お楽しみください。

☆『安里咲1』「安里咲2』は、PDF版は第二版となっています。Kindle版と同じ内容で、縦書き表記となりました。


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★『安里咲1』★

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亜由美の拷問実験を目撃させられた美しき女子大生・安里咲。後継者として目をつけられ、女子寮のペットに。寮長たちによる過酷な調教が彼女を被虐の快楽に引きずり込みます。


★『安里咲2』★
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完結編。休む間もなく徹底した調教の果てに辿りついたものとは……。恥辱にまみれた公開調教から東欧の古城で繰り広げられる拷問ショーへ。


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あんぷらぐど

Author:あんぷらぐど
 アクセスいただきありがとうございます。このブログは18歳未満はお読みいだけないアダルトサイトです。
 表現上、お食事時にはふさわしくないときもありますので、お気をつけください。
 なお本ブログに掲載している作品の著作権はあんぷらぐどに、出版権は電子も含めて荒縄工房にあります。無断転載・印刷・流用はできませんのでご注意ください。

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ペンネーム「あんぷらぐど」
1970年代からのSM小説を読み、書き。「仲ゆうじ」などのペンネームで「SMセレクト」などに小説を書かせていただいておりました。
未発表作、新作などを随時、お読みいただきたいと思っています。

今日も上機嫌ってわけないだろ
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