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メロー・マッドネス 1 なんでもするんだろ、マゾ奴隷ってさ

★こんにちは。今日から新連載をはじめます。土日はこれまでの荒縄工房とは違うフツー小説です。私の中では「18禁とする必要がない小説」をフツー小説だろうと思っています。前作「変態ですみません」もほとんど性描写はありませんでした。今回の主人公は自ら奴隷となることを望んだ女、梨々花です。ですから性描写がゼロというわけではありません。ただ、それは一般的に許容されている範囲(と私が勝手に思っている)です。そこでどこまでおもしろくできるか。挑戦していきたいと思います。お楽しみに。あんぷらぐど(荒縄工房)


「おい、そこでクソ垂れてみろよ」
「な、なによ」
 梨々花は少しでも遠ざかろうとした。
 首輪を激しく引っ張られて、むせた。
「バカ」
 そのチェーンを握り締めているのは、真っ黒な髪にメッシュのブルーが入っている男だった。耳にいくつかピアスがあり、眉にもごく小さなバーベルが入っていて角度によってはそれがキラッと光る。
 そのくせ、左の下側の歯がほとんどない。ケンカで歯を折られたという。
「おまえさ。マゾ奴隷ってことで、おれに買われたんだぜ」
 切り札のように言う。
「ふざけんなよ」と梨々花が叫ぶ。「おまえなんかに、そんなことを言われるスジはないし」
「バカ」
 さらにチェーンを強く引っ張られた。
「あっ」
 梨々花は虚しく、汚いカーペットに顔から倒れ込んだ。
 ここはどこだろう……。
 売られた直後、檻から連れ出されたが、目隠しをされ両手首は手錠をかけられて背中にある。目隠しの上から袋を被せられた。ずっしりと重い布の袋でコーヒーのニオイがした。
「なにしてもいいんだよね」と若い声がして、「じゃ、一発目」と「ヒヒヒ」という笑い声。その直後、全身が痺れて吐きそうなほどの苦悶。そのままクルマに担ぎこまれ、ここまで運ばれたのだ。どのぐらいの距離を移動したのかもわからない。
 スタンガン、使いやがった──。
 梨々花はその瞬間から敵意しか感じなくなっていた。自分を買ったやつは敵だ……。
 倒れたときに左肩を激しく打った。おかげで顔は助かったが、両頬は先ほどからその男に何発もビンタをされて真っ赤だ。
「なんでもするんだろ、マゾ奴隷ってさ」
 そいつの靴が目の前にあった。薄汚れたスニーカー。破れている。臭い。
「言っておくけどな。おれは前の飼い主みたいに優しくないんだ。おれにとっては、お前なんかどうなったっていい。言うことをきくうちは、便利に使ってやるけどさ。反抗するならそこでオシマイ」
 オシマイ。その言葉が不思議と大げさには聞こえなかった。梨々花は男──藤崎なんとかという名だと思い出していたが確証はない──に人が殺せるとは思えなかった。夜行性らしく生っ白い肌をして、叩きつけてきた手も指も、工藤とは比べものにならないほど細かった。女の手のようだ。
 こんなヤツに大した度胸はないだろう。それでも、なにか悪いことをしてカネだけはタップリとあるようだ。借金を払えなくなったギャンブル仲間の工藤から梨々花を奪った。だから、正確には買われたわけではない。
 むしろ本当の転売を免れたとも言える。
「おれが買ってやる」と藤崎が言ったので、スタンガンは浴びたものの、こうして生きてここにいた。
 買う、と言ったのか。飼う、といったのか。梨々花には判然としなかったが、両方なのだろう。
 ウワサでは最悪の場合、単なる臓器提供者として売られ、最終的には死ぬこともあるという。藤崎がどうするつもりか、知りようもない。
 工藤は、別れも告げず三日ほど前から姿を見せなくなった。
 奴隷になりたい、誰かに飼育してほしい──。そんな願望を秘めて家出同然に東京に出たが、運良く工藤はそんな彼女の願いを叶えてくれた。工藤はさまざまな奴隷の技術を教えてくれた。躾けとして死ぬかと思うほど厳しく叩き込まれたものの、その多くは夢のような経験だった。
 その工藤が潰れたのだ。
 おそらく、藤崎にハメられたのではないか。梨々花を欲しいと藤崎は以前から思ったのかもしれない。だがそれは愛などではない。誰かが所有しているものを、ただ欲しかっただけではないか。
 藤崎の顔を覚えていない。初対面かと思ったが、藤崎は梨々花を知っているようなのだ。
「おい、どうなんだよ。新しいご主人様の靴を舐めろよ」
 スニーカーで鼻や唇をなぞる。
「いや!」
 工藤によってほぼ1年がかりで躾けられたことを、梨々花は忘れた。もし工藤に教えられたとおりにすれば、それは工藤を二重に陥れることになってしまう。財産を奪われただけではない。手塩にかけた奴隷を奪われたのだ。その奴隷が、工藤のときと同じように藤崎に接していると知ったら、どう思うだろう。
「なんだと!」
「うっ」
 顔を蹴られた。
 ビンタでは鼻血が出なかったが、いまの蹴りで鼻の骨が折れるほどの衝撃を受け、大量の出血をした。
「なんだなんだ、ええっ?」
 髪の毛を掴まれた。
「奴隷のくせにさあ。口答えかよ。工藤さんも、甘いよなあ。だから簡単に負けちゃうんだよ。奴隷の躾けもできないし。大甘野郎だな」
 工藤は、目の前の藤崎の倍ほどの年齢だろう。藤崎が三十代後半なら工藤は六十ぐらいではないか。それでも、毎朝ジョギングと木刀の素振りを続けており、週に2回はゴルフをしていた。それも泊まりがけだ。なんでも、走り周りながらプレーするらしく、1日に36ホール回ったこともあるという。
 古くさい響きもあるが、スポーツ万能の若大将タイプの男だ。梨々花が知り合ったクラブでも人気は絶大でよくモテた。
 いかにも明るく、裏のなさそうな工藤だが、奴隷女の所有という表に出せない趣味を大事にしていた。梨々花で四匹目だと言われた。これまでの三匹のうち二匹は病気で亡くなっていて、一匹は売却したという。
 売られたくなければ、言われたことはなんでもするんだよ──。
 工藤に言われたことは、なんでもしてきた。


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今日のSMシーン
拷問倶楽部 結城みさ
拷問倶楽部 結城みさ



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ジャンル : アダルト

メロー・マッドネス 2 どのようなことでも絶対服従いたします

前回はこちらへ

「いいか、おれの物になったんだ。命令に逆らったらどうなるか、思い知らせてやるよ」
 藤崎の薄っぺらな強がりに、梨々花は嫌悪しか感じなかった。工藤のときに感じたものが、藤崎にはまったく感じられない。
「殺せばいいのに」
「バカ」
 なにかと言えば、「バカ」と返す。
「おれはさ。人殺しなんてしないの。そんなバカじゃないの。あの工藤さんはどうだかわからないけど。昔の人だからさ。何人も殺してきたんじゃない? おまえだってそのうち売られるか殺されるかしたんだ。わかってんだろ? だけど、おれは殺さない。平和主義」
 藤崎は笑いながら、梨々花の腹を蹴り、尻を蹴った。
「しょうがないなあ。調教、やり直しかよ。面倒くさっ」
 梨々花は工藤に身体を預けたとき、厳しく辛い日々を送ったことを思い出す。あれは、初めてだからできたのではないか。奴隷となったうれしさと、工藤に開発される性の悦び、そして夢以上に過酷であると同時に大きく広がっていく世界に呑み込まれて、ひたすら泳ぎ続けるような日々だった。
 最初は工藤と一対一の訓練が続いた。工藤は忙しく、毎日少しは顔を出すが、ゆっくりと時間のとれる時は少なかった。梨々花は言われたとおりに自ら課題をこなし、一人で黙って訓練をした。
 なにもかも忘れた。学校、親、兄……。これまでの人生はすべてゴミだ、と思って捨てたのだ。
 信じることのできるご主人様に出会えて、ひたすら没入できることの幸せを感じていた。
 どうして、よく知りもしない工藤を信頼できたのか、梨々花にはわからない。女の勘だろうか。それとも、ただ初めてのご主人様であり、夢がかなったことで夢中になっていただけなのかもしれない。
 あの頃と同じ関係を、なにかと言えば人をバカにする藤崎のような男とは結べない。
「おまえ、あの男の奴隷になったの、十二月頃だったよな」
「忘れました」
「まだ、一年ほどか」
「覚えていません」
 反抗的な態度しかとれなかった。
「いいさ。忘れちゃえよ。あんなやつのことを、いつまでも覚えていて比較されるのはゴメンだ」
 どんな恨みがあるのか知らないが、彼女の大切な主人を社会的に葬った男の言葉に素直に応える気になれない。
「工藤様に会わせてください」
「ムリだよ」
「どうしてですか」
「まあ、いずれ、どこかで会えるかもしれないけどな」
 いやらしい笑い声。上を指刺す。
「それとも、こっちかな」と指を下に向けた。
「殺した……」
「おい、よせよ。そんなわけないだろ? さっき言ったじゃないか。人殺しなのは工藤の方だ。おれは平和大好き」
 そして工藤は梨々花の肩から背中へと撫で回す。
「おれがあいつを追い込むのが遅れていたら、おまえ、もっと改造されちゃってただろうな。ピアスも刺青も焼き印もまだつけられていない。珍しくきれいな奴隷だ。工藤ってもうインポだったのかな?」
 前の主人を悪く言われるのは梨々花には耐えられなかった。救ってくれた人。これから数年にわたってまったく別人になるまで徹底的にいたぶり、慈しみ、改造してくれるはずだった人……。
 工藤はスケジュールを重視する男だった。少なくとも梨々花に対してはそのことを暗示していた。
 おまえがある段階を超えたら、いいものをあげよう──。
 それはどういうものであるにせよ、奴隷の証となるものを身体に刻み込まれるはずだった。それがなにになるかは「おまえの成長しだい」と言われていた。
 それをいただかなければ、本当に工藤の奴隷にはなれない、と梨々花は勝手に思い、どんなに恥ずかしく辛い命令にも喜んで従った。
 素直、従順。それは奴隷にとってなによりも大切なことだ──。
 工藤の言葉をしっかりと記憶した。
 だからこそ、目の前の藤崎には素直にも従順にもなれない。
「これ、好きか?」
 藤崎はポケットから小型のスタンガンを取り出し、バチバチと火花を飛ばしてみせた。
 目隠しをされたあと、最初にやられた責め。いや、それはただの暴力。
 怖かった。
「おまえみたいなやつ、言うことをきかせるのは簡単なんだよ。泣こうがわめこうが、結局は言われたとおりにする。わかるか?」
 返事もしない。
「もっとも、おまえ、工藤のところに自分から奴隷にしてくれって頼んだんだろ? こういうことをされたくて、うずうずしているのかもな」
 スタンガンの先端が顔に近づいてくる。
「舌を出せ」
 わなわなと震える唇。固く結んでいるから黙っていられる。
「命令は絶対、だろ?」
 彼は、工藤に梨々花が渡した「誓約書」をふりかざす。
「ここに書いてる。『わたし、梨々花は、ご主人様のご命令にはどのようなことでも絶対服従いたします』ってね。こうもあるよ。『もしご命令に背いたり、実行してもご満足いただけなければ、どのような罰でもお受けいたします』。こんなのもある。『罰によってわたしの身体にどのような傷や障害が残っても、すべてはわたしの責任です』ってさ」
 そこには梨々花のサインや当時の全身の写真、陰部の写真が添付されている。デジタルの時代に、工藤はこの「誓約書」をデジタルでもアナログでも残した。
 あえて藤崎は読み上げなかったが、その「誓約書」には、「わたしは、奴隷としてご主人様が望むどなたにも、貸し出し、譲渡していただくことをあらかじめ承諾いたします」とあった。そして「この誓約書をお持ちの方を、ご主人様として終生お仕えする所存です」といった文言もあったはずだ。
 それを考えたのは工藤であり、望んだのは梨々花だった。文面ができあがり、工藤の前で署名したときの喜びをいまも忘れない。


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★『安里咲1』★

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亜由美の拷問実験を目撃させられた美しき女子大生・安里咲。後継者として目をつけられ、女子寮のペットに。寮長たちによる過酷な調教が彼女を被虐の快楽に引きずり込みます。


★『安里咲2』★
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完結編。休む間もなく徹底した調教の果てに辿りついたものとは……。恥辱にまみれた公開調教から東欧の古城で繰り広げられる拷問ショーへ。


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今日のSMシーン
凱旋帰国M女 VS 7人の責め師蛇鬼 まりか
凱旋帰国M女 VS 7人の責め師蛇鬼 まりか



テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

メロー・マッドネス 3 舐めろ、舐めろ。おいしいだろ?

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 十二月。寒い冬に震えながら「誓約書」を書いたときは、これほど簡単に自分が譲渡されてしまうとは思いもよらなかった。工藤ほどの人物が、わずか半年ほどでそこまでダメになってしまうことも想像できなかった。
 信じていた藤崎に裏切られた工藤の気持ちを想像しないわけにはいかない。いまもし生きていたら、いや、死んでいたとしても悔しくてならないに違いない。
 幽霊になってでもいいから、わたしに力を貸してほしい──。
 梨々花はそう念じている。
 だが、目の前の暴力に対しては、自分で対処しなければならない。
「ほらー、ちゃんとやってよ、命令したんだよ」
 梨々花は命令に従うことも罰もおなじようなものだろうと覚悟し、目をつぶり、舌を出した。
「もっと」
 歯の間からわずかに出すぐらいでは満足しない。口を開き、根元まで出した。それは工藤に躾けられた行為でもあった。顔が醜く歪むのだが、それは関係ないのだ。やれ、と言われたことを可能な限り、精一杯やることを工藤は望んだ。
「いいぞ」
 藤崎も喜んだ。笑っている。
 その舌先に、スタンガンの電極をあてた。
 梨々花は反射的に引っ込めたくなるところを、あえて突き出し続けた。これは戦いだ。そして、工藤を裏切らないためにも、自分ができるだけのことをする奴隷であることを見せつけたかった。
「さすがだね」
 突然興味を失ったように、スタンガンの電極ははずれた。
 かわりに、彼の汚いスニーカーが押しつけられた。
「最初の命令。忘れてないよね」
 舌を彼のスニーカーが踏みにじる。
「あええっっ」
 思わず声を上げてしまう。
「引っ込めるなよ。引っ込めたら、これだからな」
 バシバシと電極から蒼白い火花が飛ぶ。焼き焦がす火花ではない。冷たいオーロラのような火花だ。
 狂っている……。
 逆らってもムダなのかもしれない。どうせ殺されるのか。死ぬまで辱めを受け続けるのか。
「舐めろ、舐めろ。おいしいだろ? お気に入りのコンバースだからな。しっかりやれよ。さっき、犬のクソを踏んじゃったかもしれないんでね」
 そのまま彼は梨々花の顔へ靴底を押しつけて、複雑なパターンのゴム底に埋まった泥を彼女の柔らかな皮膚でこそげ落とそうとする。
「顔がめちゃくちゃになっちゃうかな。じゃ、ここでやるか」
 今度は乳房を踏みつけた。
 そのとき、ドアホンの液晶画面が明るくなった。音は聞こえなかった。
「なんだよ」と藤崎は言いながら、画面に向かった。
 梨々花はツバを吐きながら、ヒリヒリする顔や舌や乳房を感じていた。
「これはこれは。びっくりですね。いまですか? え? もう耳に入っているんですか。さすがですね。いますよ。わかりました。すぐ開けますから。一人でしょうね。ええ、もちろん」
 おどけているのか、怯えているのか。
 藤崎の態度は妙に浮き足立っていた。
「目隠しをさせて」と女の声がした。
「あ、そうですね。いましますよ」
 いったん外していた目隠しを再び梨々花にする。そして麻袋を被せた。
「こうしておけばいいですよね」
「ええ。こんな奴隷に顔を見られたくないの」
 香水が部屋を充たしていく。
 声からして若くはない女。コーヒーのニオイばかりになってしまう前に、鼻孔を刺激した香りからすれば化粧の濃い女。ヒールの音を響かせながら、梨々花のすぐ横に立つ。
「ふーん。いい身体、してるわね」
「無傷ですよ。工藤の野郎、まだなんにもしていなかった」
「あんたが、するんでしょ」
「まあ、そのつもりです」
「わたしは反対。さっさと殺すかどこかに売り飛ばしたほうがいい。後腐れがなくて」
「えっ? 冗談じゃない。おれはこの女を手に入れるためにどれだけ苦労したと思ってるんですか」
「苦労は認めるわ。まさかあんたが裏切るだなんて、工藤も想像していなかったでしょう。だけど、あんたはこんな奴隷よりも大事なものを手に入れたのよ。そっちに専念すべきじゃない? わたしの耳にも入ったぐらいだから、もう世界中の人が知ってるのよ。あんたは工藤をハメて社会から葬り、自分が後釜となった。汚らしい奴隷に夢中だ……」
「いや、まあ、そりゃ……。それを手に入れるために苦労してきたんだから……」
「まだ、手に入れたとは言えないんじゃない? 誰もが『藤崎さんの物になった』と認めるように、行動しなくちゃいけないんじゃない? 奴隷と遊ぶ暇なんてないでしょう」
 工藤がどのようなことをしていたのかは梨々花にもはっきりとはわからなかった。普通のビジネスではない。働き方がまるで違うし、梨々花の身体を使った男たちの多くは、藤崎も含めて、やはりまともな社会の人間ではない。目隠しをされ、陶酔状態で何人もに身体を使われ続けたこともあった。それは、彼女にとっても、熱くなる出来事だった。一晩中、次から次へと求めてくる者たちへの奉仕。
 それをやり遂げて死にそうになっている梨々花への、工藤からの優しい言葉が忘れられない。
「よくやった」
 無上の喜びがあった。


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★被虐の街★

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人妻・杏奈は小遣い稼ぎのビジネスに失敗、借金が返済できず自らの肉体をオークションにかけ、4人から出資してもらい返済する。その代償として8日間、彼らのいいなりとなる。徹底した被虐調教に杏奈は身も心も闇の世界へと沈んでいく。



★M妻佳乃の崩壊★


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女性が自ら語る被虐体験。それは盗撮からはじまり、契約によってあらゆる行為を強いられていく。夫と別居をはじめた元ミス・キャンパスの佳乃は、夫との軽いSMプレイから、被虐に目覚めていた。その思いから、見知らぬ男の誘いを受け、暴力と残虐の世界に踏み込んでいく。人妻が暴力と残虐の世界をさまよう。



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今日のSMシーン
拷問される女 マッドネス・セレナーデ 神波多一花
拷問される女 マッドネス・セレナーデ 神波多一花



テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

メロー・マッドネス 4 数えながら叫びながら苦悶していた

前回はこちらへ

「いいか。おまえはただの冷凍マグロになることを求められているんじゃないんだ。みんなが思っている梨々花のイメージは、どこまでも果てしなく欲望のままに求め続け、被虐的な快楽の虜になったかわいい牝奴隷なんだよ。やられているだけなら、その辺のシロウト娘でもいい。だが、おまえは違う。おれが教えたように、苦痛と快楽を感じながら生き続ける。受け身じゃない。積極的に男たちを仕向ける。それが梨々花だ」
 熱い接吻。
 意識が朦朧となっていても、全身が苦痛で悲鳴を上げ続けていても、工藤に抱かれていれば安心だった。
 それは幸福だった。
「ね、もうやったの?」
「まだですよ」
「見せてもらおうかな」
「いいですよ。おれは、こいつを売らない。それさえわかってもらえれば」
 女は返事をしない。
 タバコの香りがしてきた。麻袋を通しても強く感じるのは、葉を細く巻いたシガリロだろう。以前店で働いていた頃に、愛好している老人の客がいた。
「奴隷なんて言っても、大したことないんでしょ? やめときなさい」と彼女は言い、グラスに氷を入れる音を響かせる。
 不思議だった。
 嫌悪感しかない藤崎のために、工藤に躾けられた奴隷の習いを披露するのはイヤだった。かといって、どこかへ売ってしまえと乱暴に言い放つ女にも強い反発を感じた。なにもかも見下したような物言い。態度。藤崎とどんな関係なのか、そして工藤とどんな関係なのかもわからないが、梨々花には同性だからか、より強く女への反抗心が頭をもたげた。
「ほっといてください。あ、録音と撮影はご遠慮ください」
 女は返事もしない。
 いきなりだった。
「あつっ」
 梨々花は床の上で身体を縮めた。
 それは鞭だった。鋭く細い針金のような鞭だ。尻の皮を切り裂くように食い込んでいった。
「立て」
 藤崎の声が変わった。低く落ち着いている。
 裂けたように熱い痛みを感じながら、手錠をされた不自由な身体で立ち上がる。
「歩け」
 見えないが、首輪を引かれるままに歩いた。手錠だけではない。足首には枷がつけられている。枷と枷を鎖がつないでいるので、自由に歩くことはできない。
 ドン、となにかにぶつかった。
「アハハ」と女が笑った。
 しばらく部屋を歩かされた。ガランとした店。テーブルもイスも端に寄せられているのは掃除のためか。それとも廃業したのか。
「止まれ」
 今度は腿のあたりに軽く触れるものがあった。
 首輪を下に引かれていく。
 丸いテーブルだ。上半身を押しつける。尻を突き出す。
「数えろ」
 先ほどの鞭が、再び梨々花の臀部で炸裂する。
「一! 二! きゃっ、三!」
 必死に数えた。
 工藤しか思い出せない。なにをされても工藤なのだ。工藤より上手な人はいないだろう。工藤より的確に厳しい苦痛を与える男はいないだろう。
 藤崎は明らかに下手だが、衝撃と苦痛は当たり前に大きい。藤崎は見守る女の前で、梨々花が自分の所有物でなんでもされるがままであることを見せつけようとしている。
 梨々花は苦しかった。
 当たり前に工藤にされたときのように、数えながら叫びながら苦悶していた。一足す一が二なように、相手が誰であっても、同じことをされれば同じ反応をしてしまう。
 愛撫だったらノーだ。会話も当然ノーだ。だが、暴力はイエスとなってしまう。心にかかわらず、肉体と神経が反応してしまう。
「二十五、二十六……」
 まして、工藤によってしっかりとそうなるように調教されてきた。研ぎ澄まされ、敏感になっている。
 痛みに潜むわずかな甘やかな瞬間に酔う。求めてしまう。
「四十、四十一……」
 どんな状況だろうと、梨々花は数え間違いをしないほど、厳しく訓練されてきた。
「五十」
 鞭は止んだ。
「へえ」と女が遠くで声を出した。
 大したものだ、とか、大したことないとか、なにか言うのだろうかと思ったがそれだけだった。
「さすがだな。ミスしなかった」
 藤崎の声には喜びが滲んでいた。梨々花は悔しかった。
「見せてみろ」
 恐らく血が出ているであろう双丘をザラつく手で撫でられ、もみ上げられる。
「ぐううっ」
 悲鳴を噛み殺す。やはり工藤とは違う……。
 乱暴に足を払われ、股間を開く。
 そこに指が入ってくる。
「マジかよ」
 指は股間をいったり来たりして、アヌスと恥丘をほぐす。その指が濡れているのは出血のせいではない。梨々花自身が反射的に、そして大量にあふれさせていた。
「いくぞ」
 藤崎が乱暴に入ってきた。
 セックスはセックスだ。そのときに大切なのは呼吸だ。工藤は機会あるたびに、梨々花に呼吸を教えた。
「わかるか」と首を絞められた。「こうするだけで、締まるんだ」と。「呼吸を操れば、男の悦びを変化させられる。おまえ自身の悦びもだ」


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★隷獣 郁美モノローグ版★
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女子大生がケモノとして飼育される 山ガールを楽しんでいた郁美は、同級生の有希恵に「隷獣」としての素質を見出され、山小屋でケモノに堕ちるための調教を受けるのだった……。伝奇SM小説『隷獣』は、郁美のモノローグに書き改められ、ブログにはない結末が追加されています。


★妹は鬼畜系★
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義理の妹に調教される兄「ぼく」。義妹のケイに、さらに義母に調教される。男の娘として男性たちのオモチャに、トーチャー・クラブの生け贄として拷問へとエスカレートしていく。コメディ要素あり。


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若奥様巨乳ゴルフレッスン 玲 と ゆき
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テーマ : 官能小説
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メロー・マッドネス 5 その男は乾いた洗濯物のニオイがした

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 呼吸に集中することで、脊髄から脳髄へと突き抜けていく快楽の信号をコントロールできると工藤は言っていた。
 それほどの境地に梨々花は到達していない。
「あっ、うっ」
 それでも、藤崎に声を上げさせるぐらいのことはできた。
「やっべえ」
 藤崎は寸前で引き抜いたらしい。
 体温と同じ温かの粘液を太腿に感じる。精臭が漂う。
「よかったの?」
 嘲笑を含む女の声。カランと鳴るグラスの中の氷。飲み干したようだ。
「想像以上だ」
 藤崎は、ときどき工藤に驚くほど似たマジメな声を出す。
「手放す気はない」とキッパリと言った。
「あらあら」
 彼女は鼻まで鳴らして藤崎の言葉に反抗する。
「犬だって前の主人を絶対に忘れないらしいわよ。あんた、いつかその女に噛まれるわ」
「調教する」
「ま、ご自由に。あんまり楽しくないショーだったから、拍手もしないけど。今度会うときは真剣勝負になるわよ」
「うん」
「忘れないでね。わたしがどんな女か」
 藤崎は押し黙って、汗ばんだ梨々花の背中を撫でている。
 ヒールの音が響き、ドアが開いて乱暴に閉じた。
「ふー」と藤崎が息を吐いた。
 そして麻袋と目隠しを外す。
「マジ、やべえな、おまえ」
 見つめてくる。
 藤崎は工藤に比べれば、少年のような目をしていた。青臭く、分別がなく、自制心が乏しい。おまけに狂っている。
「怖いか」
 小さくうなずいた。
「おれのことを怖いと思ってくれるとうれしいよ。おれにはおまえのような奴隷が必要だ。工藤の分もかわいがってやる」
 生意気な言葉を吐く。
 強がりに見える。彼が工藤から引き継いだものがどんなものかはわからない。だが、早くもそれに押し潰されそうになっている。
 梨々花は、藤崎の瞳の中に恐怖を見てとった。

「それが、あれか」
 その男は乾いた洗濯物のニオイがした。梨々花の好きなニオイだ。
 藤崎は謎の女に「調教する」と宣言した。にもかかわらず、梨々花を自分の奴隷にするための儀式は、何一つしなかった。会話不要のオナペット、または捌け口として利用したものの、工藤がしてきたような、そして梨々花が望んだようなことはしない。
 女の前で鞭打たれたことが、梨々花にはむしろ望ましい体験だった。
 店のようなこの空間は、藤崎が自由に使っているらしく、おそらく倒産するなどして次の借り手を待つまで空いているのだろう、それを彼は勝手に使っているのだろうと推測するしかなかった。
 別の客がやってきたのは、翌日の夜だった。尻の傷はまだ残っている。藤崎は薬や絆創膏を用意し、梨々花自身に治療するように命じた。
 この傷があるから、なにもしないのだろうか。なにかしら、梨々花の身体を改造するようなことも言っていたのに、それはどうなのか。
 疑念、不信感、嫌悪。
 ほかになにも浮かばない。
 コンビニの中華丼を、犬のように食べさせられていたとき、ドアホンが明るくなり、その男はやってきた。
「どう? けっこう、いいでしょ」
 ふん、と男は鼻を鳴らした。目隠しをしろとも言わず、明らかにカタギではない人間のオーラを発散しながら、偉そうに店内を歩く。すぐに梨々花を見に来たりはしない。
「なかなか、いいじゃないか。使えるぞ、ここ」
 その言い方は、どこか芝居じみていた。
 工藤に近い年齢だろう。だが、薄暗い店内でも肌艶のよさがわかる。脂ぎった中年といったところか。
「いつ帰ってきたんです?」
「今朝。近いもの。土産はないよ。どうせ、いらないだろ」
「ミョンウォルグァン (明月館)、行ったんですか?」
「行くわけねーだろ、そんな暇ないよ。忙しいんだよ。焼肉ならこっちでも食えるしさ」
「まあ、そうですけど」
「ミサイル飛んでくるかもしれねえんだぞ。のんびり遊んでられるか」
「明洞ってそんなに近いんでしたっけ」
「バカだな。地図見たことねえのかよ。ソウルのすぐ横だぞ。ソウルは38度線から40キロも離れてないだろ」
「ハハハ。そうでしたっけ。近いっすね」
「そうだよ。東京と埼玉ぐらいの距離だぞ。ドンパチになったら、朝起きたら囲まれてるぞ」
「ハハハ。六さん、捕虜になったりして」
「バカ。おれはれっきとした日本人で観光客だ。ま、人質になる可能性はあるけどな」
「六さんの身代金、高そうだなあ」
 そんなことを笑いながら話している。あの女のときと藤崎の態度はまるで違う。
「でさ、あれ、来たんだって? 昨日」
「ええ」
「なにか言ってた? 店のこと」
「なにも」
「おっかしいな。なにも言わないってこと、ないだろ」


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★『先輩はマゾビッチ』★
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アイドルのようにかわいい佐波幸菜をマゾビッチにしていく「ぼく」。サークルの仲間たちとザーメン漬けにして妹の美少女菜々子を呼び出して、調教はいよいよ本格化。さらにミスサークルに出場させることになり……。


★『自虐姉』★
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姉のミサは自虐癖が強く、恥ずかしいことや痛いことが大好き。心配しながらもそんなミサを欲望のままに使い倒す弟。念願の2人暮らしはやり放題の危ない日々に。やがてアパートの住人たちを巻き込んでいきます。


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※2018年10月25日からは下記の予定となっています。

火曜日・水曜日
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木曜日・金曜日
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土曜日・日曜日(フツー小説※)
 恥辱まみれ
月曜日
 妄想絵物語(イラスト・月工仮面さん)
 または「コラム」
 月は休止の場合あり

※フツー小説=セックス描写なし。


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ペンネーム「あんぷらぐど」
1970年代からのSM小説を読み、書き。「仲ゆうじ」などのペンネームで「SMセレクト」などに小説を書かせていただいておりました。
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