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いいなりドール 新連載 お兄ちゃんのラブドール

★こんにちは。あんぷらぐどです。土日は、フツー小説(エロ描写、SM描写なし)を連載しています。今日から「いいなりドール」を連載します。タイトルとしては、いかにもエロな展開で、実際にこの作品のテーマはある種のエロスです。ただ、私がこれまで「荒縄工房」で書いていたような直接的な表現はありません。いろいろな要素を盛り込んだ作品になると思います。お楽しみに。

 君はお人形さんみたいだね──。
 兄に言われたとき、照れくさいようなバカにされたような複雑な気持ちでした。
 本当だよ、嘘じゃないよ。ミユキはすごくきれいでかわいいもの──。
 端的に言えば、兄はキモイです。
 だけど好き。
 年が離れているってことは、とてもズルイことだと思います。だって兄は、私の知らないことを知っていて、それでいて私のことは全部知っているのだから。
 なにもかも知られているって、不思議です。嫌悪と安堵の両方。
 ぼくのお嫁さんになるって言ってたんだよ、覚えている?──。
 覚えているわけがありません。いえ、忘れるわけがありません。いまでも兄だけがほかのすべての男性とはまったく違う特別な存在なのです。男だけじゃない。この世の中の誰よりも大事。
 だからこそ、私は彼のことを突き放し、忘れなければいけません。兄、だから。ほとんど同じDNAだから。だいたい50パーセント、同じなんだから。
 これ、本気じゃないよね?──。
 最後の手紙を書きました。兄のことを忘れるために、私はこの家から離れます。一緒にいたら苦しいから。すごく嫌で、すごく好きな兄とこれ以上一緒に暮らすのは耐えられないのです。毎日、キライとスキの間でゆらゆらとして、自分の本当の気持ちなのか偽っているのかもわからなくなるから。
 頭も体も真っ二つになってしまうから。
 その手紙に最後に、一つだけお願いを書いたのです。兄はその真意を確かめたいと思ったのでしょう。
 本気じゃないよね?──。
 嘘なんて書くわけがないのです。最後になにかを確かめるなら、ほかに方法がないから。兄の大好きな同人誌に描かれている子のように、私を扱ってほしい。
 そうすれば、兄を嫌いになれる。
 じゃなければ、好きになれる。
 いまみたいに、どっちになるかわからない苦しみから解放されて、どっちかだけになれる。そうしなければ、わたしはバラバラになってしまうのです。
 キモイ兄を好きになるのは、私の中にある女子目線を捨てて男子目線になること。
 兄が欲しいのは女の私ではなく、ミユキという名のドールです。男目線でかわいくて、どんなことでも受け入れる、判断力ゼロの存在です。
 なれるでしょうか?
 兄の読んでいる同人マンガでは、なんにも考えず判断もしない女子が出てきて、あっけらかんと普通はしないようなことをします。
 あり得ないから妄想として楽しめるのかもしれません。だけど、兄はその妄想世界に入り込んでしまっている。大好きで大嫌いな兄。その疎ましい存在をなんとかしたいけど、私にはなんにもできません。
 だけど、もし私がドールになったら?
 なんにも考えずに兄の妄想のままの女子になったら?
 もし、そうなったとき、兄は満足してくれるでしょうか。
 それとも、私は兄を徹底的に嫌いになって、堂々とここから出て行くことができるでしょうか。
 同人誌を盗み読むようになったのは、かなり前のことで、兄は無頓着なのか、それとも私を試しているのかわかりませんが、部屋にそういうものをバラ撒くのです。
「健介の部屋に入れるのはミユキだけだから、お願い」
 非常識な母は、思春期の娘にキモイ兄の部屋の掃除をさせます。母は、たぶん、そのとき済まなそうな顔をしているけど、阪神タイガースが逆転サヨナラホームランで勝ったときのように心ははしゃいでいるのです。
 娘に兄の部屋を掃除させる……。そこで娘がなにを見るか。見たものをどう処理するか。ワクワクしているのです。
「どうだった?」
「別に」
 そこで見たことを母に正直に教えたい。だけど、うれしそうな彼女を喜ばせるのも嫌。
 あんたの生んだガキなんだよ! 責任はあんたにあるのに!
 母のことは嫌いです。父も嫌いです。
 同じ50パーセントを分け合っているこの家族ですが、父と母だけは、100パーセント他人なのです。そのどっちもが嫌い。父に見える半分の私や母に見える半分の私も嫌い。
 だけど、父に見える半分の兄や母に見える半分の兄は……。
 嫌いじゃない。
 あんたたちの子なんだよ、よくそんなに嫌うことができるよね。あんたとあんたの嫌な部分だけで100パーセントできた子なんだよ。
 あ、そうか。
 つまり父母は兄が好きなんだ。ある意味。
 そして私のことが嫌いなんだ。
 どっちでもいいけど。
 なあ、本気なのか──。
 優柔不断。はっきりしない。わからない。どうにもならないのが兄なのです。
 だから迫ってきたりはしません。
 ただ、だまってドールになるだけ。
 トロンとした目をして、「お兄ちゃんの好きにしていいんだよ」と、体をぶつける。
 投げられたナイフを、取ろうとしたけど、怖くて取り損なうみたいに、兄は私の体を受け損なう。
 床にうつ伏せになった私は、そこから兄を見上げるのです。そして自分でスカートを背までめくり上げました。
 ミユキじゃだめですか?
 ダメじゃないけど──。
 兄の行動は不思議です。
 これは罠なのか。エサに毒が入っていないか。食べたいけどどうしよう。罠の中のエサを見て、うろうろしている熊のようです。
 右に二歩、左に三歩。
 臭い足。
 モテないよね、兄は。キモイ、臭い。鈍い。イケてない。そのほか女子が抱く男子への悪口がすべて当てはまるもの。
 だけど、どっか同じなんだよ、私と兄は。
 思い切って仰向けになる。
 そして笑わないようにして、真剣な目をして、白いパンティを見せる。腰を左右に振って、膝を曲げて。
 して。
 いや、と兄は言いました。そして……。
 ダメだダメだダメだダメにきまってるだろそんなことできるわけないじゃんダメだダメだマズイよヤバイよダメだよきまってるんだからそれはダメってことで百%あり得ないことでそれをやったら終わりってことでこの世にいられなくなるからダメだダメだダメだ……。
 ぶつぶつと言いながら右に三歩。そしてまた左に三歩。
 その足を止めたくて両手で掴みました。
 すると兄は動きを止めました。
 罠にかかったらあきらめるのです。
 彼が膝から崩れるようにして、すぐ横にうずくまりながら、私の手を取りました。熱い手です。こんなに熱い。すごくたくさんの血が彼の体の中を駆け巡っているのです。
 その血が覆い被さってきました。
 熱い、暑い……。
 兄に背中から抱き締められると、いっきに私の欲望も膨らんでいきました。気持ちの悪い、なにを考えているかわからない、父と母のハーフアンドハーフで、私とイコールの彼が密着してきて汗がポタポタ落ちてきて、頬を濡らします。
 言葉はいらないのです。
 顔を汗の滴に向けて、それを唇に受けたいと思ったとき、兄はすっと唇を寄せてきました。
 ちゃんと呼吸をしていない男の口臭。
 この部屋の異臭の半分ぐらいはそれが原因なのかもしれないと思いました。
 どきどきする時間。
 はじめて見たエサに興奮しながらも、警戒しながら近づく熊のように、私のニオイを嗅ぐように鼻をクンクンさせて。
 でも唇は離さない。
 舌の先で兄を感じた。
 苦い唾液が口の中に広がっていく。
 彼の舌先。すぐそこにあって。もどかしい。触ったり舐めたり噛んだりできそうなのに、すっと逃げてしまう。
 このままずっとこうしていたい。
 安心していいよ。嫌だなんて言わないから。騒がないから。拒絶しないから。
 だって、お兄ちゃんのラブドールなんだもの。あの同人マンガにあったみたいに、魅力的じゃないかもしれないけど。


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★便所虫の歌★


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週末にマリカとして苦痛を求めてさまようOL。掲示板で出会う相手の要求のままに、激しい苦痛にもだえ苦しむ。その間の記憶は失われ月曜には勤務先に出社する。そこに別のマリカが挑戦してきた……。どちらがホンモノか決着をつけることに。負ければ永久便器となる。



★折檻部屋の風夏★
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父母を香港のゴミ焼却所で惨殺された風夏は、大金持ちから一転して逃げ回る生活に。最後に学生時代の女友達を思い出して訪ねる。卒業前に奴隷になると誓っていたのだ。だが女友達は風夏に過酷な指令を出し続ける。ノワール風味の漂う作品。



エピキュリアン1

今日のSMシーン
調教されたアイドル 首絞め!潮噴き!連続スパンキング!イキ過ぎた調教姦! 西宮ゆめ
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テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

いいなりドール 2 さあ、次のページをめくって

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 離れていく兄。
「動かないで」
「うん」
 なんでも言うことを聞きます。
 なにをするのかな。
 涎を腕で拭って、「くせっ」って自分でニオイ嗅いで。
「なんだよ」
「うん」
 ただ笑ってしまっただけだから。バカにしたんじゃなくて。そのニオイはいま私が口の中に入れているのと同じもの。同じものを感じて臭いって思っているんだもの。
 笑っちゃうよね。
「ちょっと待ってろ。歯、磨いてくる」
「えっ?」
 そういえば兄が歯を磨いているところを見たことがない。
 たぶん、寝静まった頃に顔を洗ったりしているのかな。風呂場でオナニーとかしながら歯も磨いているのかな。
 そう、兄はお風呂場でオナニーしているんだと思う。それを見た気もする。
 なにしているのか、ずっと前のことなのでわからなかったけど、ぜんぶ、同人マンガで勉強したから。男子の生理。欲望。願望。肉体。いやらしさ。身勝手さ。妄想……。
 歯磨き粉のニオイをさせて兄が戻ってきた。珍しく髪にクシを入れたみたいだけど、そもそも床屋行かずに自分で切っているので、ぐちゃぐちゃの髪なんだけど。横にブワッと広がったマッシュルーム的な。耳は出ている。前髪を揃えたらオカッパ風になるだろうけど、それもしない。
 つくづくダメな兄は、最近読んだ本によれば、そういうダメな自分でいることで目的を達成しているのです。
 確かに兄はなんでも手に入るし、嫌悪と同情を受けているし、家族の悩みの八割を占めているし、父母はいっきに老けていくし。私は近所の人に奇異な目で見られ、しかも嫌悪され、それでいて時々「大変ねえ」と治療をすれば治る見込みのある病気にかかっている兄を抱えた妹のようなポジションで同情されたりもする。
 兄の病気は治らない。なぜなら、兄は病気じゃないから。
 こうしていたいから。変わりたくないから。
 それに、父母や私も、兄はこのまま死んでくれればいいと思っている。だって、そうすると、世間のこれまでの嫌悪がすべて同情に転じて、いまはこっそり「大変ねえ」と言われているけど、それが正々堂々と「大変だったわね」になるから。
 兄は必ず死ぬ。
 だけど、それが父母や私が願っているタイミングであるかどうかは、わからない。
 でも父母は気づかないかもしれないけど、兄が私より先に死ねば、それは私の中の半分が死ぬことになる気がする。悪性の腫瘍みたいに、間違った細胞分裂を繰り返し、私にとってまったく役に立たないばかりか危険でさえある存在になった体の一部を、完全に殺して切除して灰にして埋めてしまうのです。
 金魚のお墓のように、棒でも立てて目印にして小さな塚を隣の家との曖昧な境界線のあたりに作ってあげたい。
 毎日は見ない。たまに、見る。テストで失敗してしまった日とか、理不尽な怒りをかってバイト先で恥ずかしくもくだらない気分に陥ったときとか、彼氏だと思っていたヤツに生意気にも「お前の顔なんて二度と見たくない」と言われたりしたら、私はその小さな塚に向かって唾を吐く。
 そして言ってあげる。
「あんたみたいなクズじゃなくても、世の中はとんでもなく生きにくいんだよ、バカ」
 誰も泣かないだろう。通夜はきっと明るい。お寿司が並んでビールの栓がポンポン抜かれて、私だってこっそり飲むだろう。ビールのマズイ味が兄を思い出させるでしょう。
 だから、彼が死ぬ前に、私は自分を捧げておくのです。もう一人の自分。間違って大きくなってしまった半分同じ遺伝子を持つ細胞の塊に。
 彼の種を宿してもいい。
 近親相姦は魅惑的な四文字言葉だと思う。近くて親しくて相愛で姦淫するの。
 たぶん、私は兄を愛している。近くて親しくて、吐き気がするぐらい嫌いで早く死ねばいいんだけど、愛してしまっている。妹として生まれた時から、その愛は私の中に埋め込まれているのだから、しょうがない。
 最初に気づいたのは幼稚園ぐらいの頃でしょう。
 兄は私を抱き上げて裸にして、いろんなところをくすぐった。
 あの快楽。
 兄との秘密の時間。
 それを誰にも言ってはいけないことぐらい、知っていた。私はいけないことをしている。いけないから楽しい。言えないことだから大事。
 あの思い出を忘れるふりをしたことはあるけど、埋め込まれた愛がぜったいにそれを忘れない。
 それどころか、いつかまた、ああいうことをしたい。兄に抱かれてくすぐられて……。
 だから、兄の部屋で目の大きな女子が汚い男たちに裸にされて、どろどろに溶かされていくマンガを見つけたときに、「これ、やりたい」と思ったのでしょう。
 女の子は泣きわめく。オッパイも小さいし、毛も生えていないけど、ズコズコとされてしまっておかしなことを口走り、最後には絶頂を迎える。いや、嫌い、不潔、汚い、ダメ、痛い、ひどい……。そして感じちゃう。
 マンガだから本当ではない。実際は、絶頂は迎えないだろう。だって理論的におかしいもの。
 いやなこと、汚いこと、痛いことをされたときに、自分の中の愛が広がっていき快感になっていくってことは、考えられないから。
 冷たくて濡れた布団に入って気持ちよく眠ることができないように。
 乾いていて清潔で良い匂いのする布団に入れば、気持ちよく眠れるに違いない。お日様にあててたっぷり紫外線を浴びた布団なら最高だと思う。
 歯磨きのニオイは、残念でした。
 さっきのままの方がよかったけど、ここでドールは文句を言ったりはしない。なされるがままでいい。
 彼の指先はパソコンのキーボードやゲームのコントローラーやポテトチップスを相手に長年使われてきたからか、思った以上に不器用だから自分からボタンを外すしかなかった。
 ちゃんとやってほしいけど、ちゃんとやらないのが兄なのだ。
「はあはあはあ」
 激しい息づかい。いま死ぬ? まだ?
 湿った畳に仰向けにされた私を、彼はただ見下ろしています。
 口の周りだけベチョベチョになったし、この先に高速道路の入り口があるとあんなに大きく看板が出ているのだから見逃すはずはないわけで、ボタンは全部ちゃんと外している。
 ブチブチブチと乱暴にボタンを飛ばすってことも考えたけど、いまの兄にはそんなことはできないことも知っている。
 さあ、次のページをめくって。
 これまではモノクロだったページが、次はカラーの見開きになるのよ。イチゴのパンツはいまの私には少し小さくて、食い込んでいるけど、それがいいわけでしょ。
 妹のあられもない姿を見て、兄は獣になっていくの。
 私の半分がキモイ生き物になっていくの。
 それを、やって。
 映画なんかだと、とっても醜い外観の生物は純粋な心を持っているものだけど、ごめんね、兄には心なんてないの。それは全部、残り半分の私が貰ってしまったから。
 そうね。たぶん、私には持て余すほどたくさんの心があって、そのおかげで誰からも可愛がられて、学校ではいろんな相談を持ちかけられて、友達もいっぱいいるんだと思うから。
 さあ、その心の半分をいま、あなたはむさぼり食いなさい。特大ポテトチップスの袋を乱暴に破って、十本の指をすべて汚しながらむさぼり食いなさい。べとべとになった指をしゃぶりながら、なおも飽きることなく、最後の一片まで食べてほしい。
 袋の角に残った滓は舐めとってほしい。
 毎日やっていることでしょ。
「なんかなあ」
 兄がなにかをぶつぶつ言っている。その日本語は、読解力で百点を取ったことのある私にも理解できません。
 一月の晴れた空。薄曇りになっていくときに、残念な気がする。
 二月の晴れた空だって同じ。
 薄曇りは、日焼けをしたくない母にはうれしいことだろうけど、私には残念。
 兄の意識はいま、薄曇りになっています。
 心がないのに、あたかも心があるかのように戸惑っています。
 クソッ。やらないの? やれないの? どうするの?
「あっ、なに!」
 乱暴な兄が戻ってくる。足首をつかまれて、そのままズルズルと畳みの上を引きずられていく。
 そうよ。それよ。私はドール。殺されて解体されたばかりの肉みたいに、私のことを扱ってくれればいいの。
「えっ、うそ」
 気づくと明るい廊下。
 バタンとドアが閉じ、兄はモーターで動く手の出る貯金箱のように、さっと引っ込んでしまった。
「なによ、なによ!」
 パンツとシャツ。ボタンをかけるしかない。外すときは興奮していたけど、かけるときは怒りしかありません。
 兄はしないのだ。
 どうして。なにを間違えた?
 キスして損した──。
 しばらく怒りは収まりません。


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★M穴地獄―デッドライン―★
 

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自虐の虜となった女子校生が自分の肉体破壊に突き進んでいく。物語はデッドライン(引き返すことのできないところ)に向かって、エンディングと発端から交互に描かれる。結末はわかっているのに、読み進めるしかない破壊的な磁力を発する作品。



★玩具にしてください! 変態女子校生・菜津希★
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陸上部の女子・菜津希はそのことが頭から離れない。練習中に公園の隅に暮らす汚れた人たちを見たときから、肉体をその人たちに汚してほしいと願うようになる。それはやがて理解者であり脅迫者でもある人物を得て輪姦願望へとエスカレートしていく。鍛えた若き体を汚辱する快楽。

エピキュリアン1

今日のSMシーン
全ての穴をハメ尽くす、史上最狂の3穴ファック 南梨央奈
全ての穴をハメ尽くす、史上最狂の3穴ファック 南梨央奈



テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

いいなりドール 3 私は変わったんです。昨日から

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 だけど時間が経つにつれて、これは失敗というよりも、素晴らしい第一歩だったんじゃないかと思えてきました。
 だって、キスだもの。
 ファーストキスって誰でもすごく大事なものだし、私も同じ。それを兄に捧げたところで、アメリカンなフレーズで「妹にキスするようなものさ。なにも感じやしない」と言われるかもしれないリスクを負いながら、少なくとも私は感じたし……。
 最初の接触としてはこれでいいのかもしれない。
 いいんです! 絶対。
「なあ、どうしたんだよ、変だよ」
「変って?」
「わかんない。だから聞いてるんだけど」
 かれこれ1年近く付き合っている彼。タカヨシ。登校すると待ち構えていたのです。例によって今日も髪は決まっていません。別に誰も気にしていませんが。
「別に」
「おれたち、どうなっちゃうの?」
 そう言いながらチョロッと前に垂れてきた髪を指先で気にしています。細く長い指。ギターのピックが似合います。下手くそだけど。
「別に」
 返事のしようがないんです。だいたい「おれたち」って。私はまだタカヨシとそこまで関係している気になっていないのに。弄ぶとかではなく、タカヨシがはっきりしてくれないから、こうなっているわけだし。
 それを私に言わせるつもりなのかな。
 絶対に言わない。
 絶対に絶対に。
「なんか、変だよミユキ」
 無視して教室へ行こうとすると追いすがってきます。でも振り向きません。
「なあ、おれ、なんか言ったっけ? なんか機嫌悪い? 怒ってるなら謝るよ。ゴメン」
 返事をしないと、彼は自分のクラスへ消えていきました。が、すぐLINEが飛んできます。既読スルー。どうせそれも謝罪の言葉かふざけたスタンプです。熊やパンダに謝られてもわたしはうれしくないし。
 そもそも、原因はないのです。彼が謝るべきことはなんにもないのです。なにもないのに謝るタカヨシに腹が立つのです。
 どうせさ、女子って急に不機嫌になるしさ。謝っておけばいいのよ、謝ってさ。とりあえず「ゴメン」でさ。そんなもんでしょ?
 タカヨシは性格的にそんなことを言えるヤツではありませんが、彼のバンド仲間はそんな感じでしょう。
 白っぽい服を着ていたのに、長いこと喫煙室に閉じこもっていたら黄ばんでくるみたいな感じで、タカヨシはバンドに夢中になっていくにつれて、わたしの知らない男になっていきます。
 それがイラつくし、一度もわたしには聞いてくれませんでしたが、わたしはバンドでよく聞こえないギターを弾いてるタカヨシをかっこいいなんて思ったことはないんであって。
 誰の真似か知りませんが、ギターの位置が妙に低い。すらっとしているのに、蜘蛛の巣に捕まった虫みたいに、妙に丸まってかき鳴らすわけですが、なんか気持ち悪い。
 授業中はスマホもオフなので、見もせずにオフにしました。
 私は変わったんです。昨日から、私は兄のラブドール。なんでもいいなりになるお人形なんです。恋愛だって兄の許可がいりますし、兄が許可を出すわけもないです。
 きっと兄は今ごろ、あのむさい部屋で一人、昨日のことを考えているはずです。そして昨日の出来事を思い出しているはずです。たぶんティッシュを大量に使っているはずです。
 帰ったら兄はどうするでしょう。
 今日はもっと直接的な行動に出ないとダメだな。ヤツは思った以上に手強い。そもそも自分の位置を見失っているし、自己評価は限りなく水面より低いので、考えることはネガティブなことしかないから。
 わたしの方から降りていくしかないんです。どっぷりと。汚い水の溜まった古い井戸の底へ行くような感じです。泥の中にはいやらしいものがいっぱい浮いていて、得たいの知れない存在がわたしを怖がらせるでしょう。
 あ、誤解しないでほしいのですが、わたしは兄を救い出す気なんてまったくありません。
 あの兄にしてこの妹です。わたしだって自己中なんですから。これはわたしを救うプロジェクトなんです。あいつの浸っている井戸の底に飛び込んでいき、一緒に泥まみれになって徹底的に汚れてから、わたしだけ脱出するのです。
 兄も脱出してもいいですが、自力でやればいいし、底に沈んだままでいたいなら、一生そうしていればいいと思います。
 ただし、わたしの見えないところで。知らないところで。
 わたしに残されるのは兄と過ごした井戸の底の記憶。そして身体と心に刻み込まれる兄の変態的なさまざまな行為だけです。
 下校時にタカヨシがなにも言ってこなかったのはよかったのですが、バスを降りて家に近づくにつれて緊張感が増します。
 昨日はむしろ気楽でした。
 だけど今日はもう昨日ではありません。
 わたしと兄はキスをした。カワイイ口づけではありません。いやらしい、ドロッとしたキスです。
 思い出すだけでもゾクッとします。
 まだ生きている魚の口にキス、できますか?
 わたしはムリ。完全に死んでいてもムリ。
 だけど、ほぼそれに近いことをしちゃったんです。
 家は住宅地の中にあって、日当たりが抜群にいい高台で、そこからずっと遠くまで似たような家が並んでいるのを眺めることができます。タカヨシの家はその比較的近いところにあります。
 このあたりでも大きな家です。うちに近所の子たちが遊びに来ていた頃が懐かしいです。祖父が亡くなり、祖母が寝たきりになってからは家は暗くなっていきました。祖母が亡くなったあとは、兄が引きこもりました。
 父も母も元気に仕事に行っています。父はここからクルマで30分ほどの工場で管理職です。頭はすっかり剥げました。可愛げのない剥げです。可愛げのなさは、兄にそのまま遺伝しています。
 母は駅の近くにある不動産屋で働いています。不動産の仕事は土日に忙しく、平日は水曜日が休みです。
 全員がすれ違いの毎日ですが、その中で一番安定しているのは引きこもっている兄です。兄はいつもいます。
 だからこうして眺めていても、そこには間違いなく兄がいます。
 なにもしない兄。
 なにもしてくれない兄。
 今日はさらに大胆なアプローチを試さなくちゃ。
 チリチリンと音がして、ザッとタイヤがアスファルトをすべりました。
 あああああ。
 みんなが遊びに来た頃の思い出が蘇ります。
「なに?」
 タカヨシが自転車でやってきたのです。
「スルーされてるからさ」
「バンドは?」
「それどころじゃないよ」
「ふざけないでよ」
 音楽は一番大事なんじゃないの? だから勉強しないんじゃないの? だから髪伸ばしていつもボサボサなんじゃないの? 音楽が一番だからほかのことはなにもしないってすごい言い訳だけど、二番、三番もありそうなのに、そこにもわたしは入っていないのかもしれません。
 食事や風呂と同列かも。
「バンドやれよ!」
 思わず怒鳴ってしまう。やりたくてやりたくてしょうがなくてギター買ってもらって(近所のおじさんから中古で安く)、ギター習って(近所のおじさんにタダで)、バンドを作ったんじゃないの?
 確かにバンド、最初の日はカッコよかった。
 学園祭に出て「じゃーん」て音を出したときが最高にテンション上がった。わたし、舞い上がった。タカヨシ、スターじゃん。すげーじゃんって思った。
 以来、一度もその高揚感はない。
 ギター下手じゃん。ボーカル、ダサイじゃん。レパートリーないじゃん。いまの曲やれないじゃん。練習しないじゃん。オリジナルCD、ぜんぜん出来ないじゃん。また学祭で終わりかよ。そんなのバンドじゃねえ。
 もっとも、キーボードかボーカルでやってくれと誘われて即お断りしたわたしとしては、いささか責任も感じないわけではない。けども、やりたくてはじめたやつが一番無責任なバンドで、わたしになにが出来るというのでしょう。
「なにか、あったんじゃないかなって思ってさ」
「なんにもないよ」
 タカヨシは顎で家を示します。


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★『安里咲1』★

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完結編。休む間もなく徹底した調教の果てに辿りついたものとは……。恥辱にまみれた公開調教から東欧の古城で繰り広げられる拷問ショーへ。


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スパルタ教育実習生 奈落のハレンチご奉仕犬 宮崎あや
スパルタ教育実習生 奈落のハレンチご奉仕犬 宮崎あや


テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

いいなりドール 4 彼の指を掴みました

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 わたしはただうなずきます。
 いるよ。そこに健介がいる。決まってるじゃん。生きてるよ。元気だよ。スケベで変態だよ。その兄に弄ばれようとしているんだって。そんなこと、おまえに言えるわけないし。
「なら、いいけどさ」
「なにもないって」
「わかったよ。じゃ」
 自転車を立ち漕ぎするタカヨシの背に「ありがと」と声をかけました。
 彼は細い指を払うように「いいって」みたいな合図して坂を下っていきます。
 この町、基本、坂しかない。登り坂、下り坂。子どもの頃からみんなで坂で遊んできたのです。
 勢いよく下っていって、どんどん小さくなるタカヨシが見えました。
 昔はコンビニのあった角で、タカヨシはまた手を振っている。タカヨシと遊ぶようになってから、ずっと続いている合図。
「ばーか」
 つぶやいてみました。
 こっちの合図は気にしていないけど、わたしも手を振っておきます。チラッと見て、へラッと笑ったように見えました。でもすぐ西日の影に入ってしまって、住宅と住宅の間に沈み込んでいきます。
 悪いことをしたとは思っていません。
 あいつに知られたら面倒だな、と思っただけ。
 これから近親相姦します。そーかん、します!
 いつものようにシーンと静まり返った家。腹が減るので、冷蔵庫から冷凍のピラフを出して丼いっぱい、電子レンジで温めてました。なんだかいつもと家の中が違うような気もする。なんだろう。
 気配です。
 兄の気配を今日は感じます。いつもはまったく感じないのに。彼は自分の部屋で息をしています。その息を間近に感じるのです。
 さっさと食べて、自分の部屋へいきます。壁を隔て向こうに兄がいます。だからってとくに気配が強くなるわけではありません。ただ、わたしが緊張しているだけかも。
 カバンを置いたら、机の上にマンガが置いてありました。
 裸の女子に縄がからんでいます。変態マンガ。背景にはゴミ箱や電柱があるので、それは街中みたいです。
 ゾクッとしました。
 兄がわたしの部屋に入ったのです。わざわざこの本を置いていったに違いありません。
 メッセージ。昨日の答え。
 ざっと中を見ましたが、これまでに盗み読んだエロ漫画と基本は同じでした。最後には女子はかわいそうなぐらいドロドロになります。そして必ずうれしそうにしています。
 わたし、兄にこんなことされて、こんな表情できるでしょうか。
 売られたケンカじゃないですけど、撒いた種ではあるのです。
 わたしはわざと部屋で服を脱ぎ捨てて、足音を立てて階段をおりてシャワーを浴びにいきました。
 着替えは用意していません。
 ドライヤーで髪をかわかしながら、自分の身体を見ると、クラスにいるほかの女子ほどの魅力もないし、兄の好きなマンガの女子にはほど遠いのですが、それでもこれは「ナマ」なんであって。
 バーチャルにリアルは勝てるのか。
 そんな勝負にも思えます。だけど、わたしは勝負をするわけではありません。なにかに勝つとか負けるとかは考えていません。
 いきたい。やりたい。済ませたい。だから思ったことをするのです。
 この衝動を思いついたときには、ここまで面倒なことになるとは思いませんでした。
 本当なら、昨日、わたしはすでに兄のドールになっていたはずで、どろどろになっていてもおかしくなかったのです。
 だけど、そうならなかったので、やり直さなければなりません。
 そのままの姿で2階へ行きます。
 ぺたぺたと音を立てて。しばらく兄の部屋のドアの前で立ちました。向こう側の様子はわかりません。
 そうだ。思いつきですが、先にわたしにくれたメッセージを突き返そう。ドアの下の隙間から入れて反応を見ようと思いました。
 自分の部屋に入ると、「うっ」となりました。
 異臭。兄。
 彼はわたしのイスに座って例のマンガを読んでいます。
「おにいちゃん……」
 チラッとわたしを見ました。驚きません。
 まさか彼が自分の部屋から出てくるとは思いませんでした。あまりにも意外です。
 もっとも引きこもりと言っても、調子がよければコンビニに買い物に行くぐらいのことはするわけですし、自分あてにやってきたであろうアマゾンとか宅配は受け取っているわけで。父も母もわたしもいないとき、彼はなにかをやっているわけで。
 明るい場所で見る兄は、すさんでいました。
 無精ヒゲ。髪もボサボサ。目ヤニ。生っ白い肌。それでいて、カサカサでやや赤みがかった部分もあって。太っているわけではないけど、ぶよぶよの身体。いかにも井戸の底にうごめく怪物です。
 ニヤリと笑いました。マンガを見て。
 そのすぐ横へいくと、彼は何人もの男の人にかこまれてヒーヒー泣いている女性の絵をわたしに見せつけました。隠すところのない身体。いかにもマンガなキャラなのに、部分的に微細なところまで拡大されているところがあります。
 そんなにあそこが大きかったら、人間としてどうかと思いますが……。
 その部分に兄の太い人差し指が置かれています。わたしに見せるように、指を動かします。
 なんだか悔しくて、兄の腕に身体を押しつけました。
 見向きもしません。
「わたし、なんでも、言うこと、ききますから」
 彼の頭の中にはまったく別の音楽が流れているようで、そのリズムに合わせるように微かに首を振るのです。
 無視はされていませんが、わたしよりも絵の方がいい、と言っているようです。
「お願い、ねえ」
 彼の指を掴みました。絵の上で動かしていた人差し指を握りました。
 熱い……。
 やっと兄はわたしを見てくれました。
「足を開けよ」
 うんうん、そうそう。それよね、ヤッパね。そういうシーンあるものね。女子は嫌がって恥ずかしい姿をするのよね。
 あんまりわたしは嫌がっていないけど、恥ずかしいことは恥ずかしい。
 だから彼の指を自分で持っていこうとして震えて落としました。
 物じゃないので、彼の指はそのままわたしのところに突き進んできました。
「ヒヒッ」と彼は笑いました。


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OLが自虐の果てに見たものとは? ブログ連載を加筆修正の上、未公開の原稿を追加しました。主人公は壮絶な自虐癖から拷問ののちに人間ですらなくなっていく……。



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OLが拷問地獄に堕ちる『堕ちる』の別バージョン(「小説『堕ちる』特別編」の続編ではありません)。初出時にあまりの描写に小説掲示板から削除されてしまった部分などを復活。お読みになる前に「体験版」などにある「ご注意」をご確認ください。


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いいなりドール 5 不健全なのはわたしです

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 サイテーの男の笑いです。
 足を開きました。
 彼が自分の意思でなにかをするなら、そのまま受け入れる覚悟でした。
 指というのは、なにげに鋭い器官です。
 唇のときは夢中でしたが、いまは冷静で、自分でもあまり触れたところのないところに当たっている兄の指先を感じていました。
 このままうまく行けば、兄は欲望を抑えることができず、わたしはドロドロにされるでしょう。
 やっと。
 このときが。
 きた。
「くすぐったいよう」
 兄の指は肌が窪むほどでもなく、なぞるように動き回るのです。
「ふふふ」
 兄が笑った……。サイテー男は笑うのです。
 わたしは我慢できず、自分のベッドに仰向けに倒れました。大の字です。すべてを受け入れます。
 大きな影。
 のしかかってくるでしょうか。重いだろうな。
 だけど兄は服を脱ぐこともなく、相変わらず指先でわたしの身体を触るのです。
「ううううっ、くすぐったいんだってば」
 すると今度は十本の指で本気でくすぐってきたのです。
「あああ、だめええええ、やめて、お願い、ひー」
 文字にするとレ○プをされている女子の悲鳴のようにも受け取れるかもしれませんが、わたしはただ兄にくすぐられているのです。
 大の字ではいられず、身体を縮こまらせて。
「ううう、だめえええ、死ぬう、死んじゃう、やめてぇ」
 どのぐらいくすぐられていたのでしょうか。
 気づくと兄はもういなくなっていて、微かな異臭だけが、部屋に漂っていました。ニオイといえば、むしろわたしの身体から発したものの方が多いぐらいです。
 いやらしいニオイです。
「ああ、クソッ」
 窓を開けました。
 クソッ、クソッ、クソッ。ここに全裸の女子がいて、食べ頃なのに、触るだけで引っ込みやがって。この変態ドスケベ野郎。
 わたしは怒りがしばらく収まりませんでした。
 怒りとは、いったい、なんなのでしょうか。
 頭にくる。カーッとなる。腹を立てる。憤る。
 要するに思うようにいかないのです。
 確かに、怒りの表現によって誰も得はしません。こんなに怒っている全裸の女子はわたしぐらいのものでしょうが、これをそのまま兄にぶつけたところで解決はしないのです。
 怒っているのはわたし。兄は関係ない。
 原因は兄ではなく、わたしにある。
 ドロドロにされると思ったら、くすぐられただけ。それって、兄弟ではよくあることじゃないですか。
 近親相姦じゃない、めちゃくちゃ健全なことじゃないですか。
 兄は健全だった。
 不健全なのはわたしです。
 わざわざ裸で。風呂あがりに全裸でうろうろし。兄を挑発し。触ってくれたものだから、これはもう行くところまで行くと思い込み。
 なにもかもが、わたしのせい。
 だったら、怒ってもしょうがない。
 部屋着を身につけて、冷静になろうとします。なにがいけないのでしょう。
 残された変態マンガ。
 兄はそれを開いて折り目をつけていました。
「あぅう、かんじちゃううう、のりこ、いっぱいかんじちゃうううう」
 そんな言葉を発して、おし○こをしている女子。いえ、おし○こではなく、いわゆる潮吹きってやつでしょう。女はクジラみたいに潮を吹くのか。ホラは吹くけど。
 考えれば、昨日はキスをしました。今日は肌を触ってくれました。くすぐってもくれました。
 兄はもしかして、それが好きなのかもしれません。
 だったら、わたしは怒っているのに、兄は満足しているかもしれないのです。
 ストーリー的には最後までやらないで満足するなんて、あり得ません。突き抜けたところに満足があるのです。
 でも現実は違うかもしれません。
 少なくとも兄は、昨日は昨日で満足で、そのお礼にこのマンガをここに置いていき、今日は今日で満足で、その意味でこのページを開いておいたのかもしれません。
 というか、そもそも、わたし、兄のことなんてこれっぽちもわかっていないのです。わかるはずもないのです。もし兄のことがわかっているのなら、なんで引きこもっているのかもわかっているはずだし、そこから出てくる方法もわかっているはずです。
 そうなんだ、わたしって、そもそもなんにもわかっていなかった。
 バカな妹を持った、繊細な兄。
 兄は昔のように妹をくすぐり倒して満足したのです。
 それのどこが悪い。
 むしろ考えようによっては、とっても素敵なお話ですよね。いや、そうでもないか。でも、まあ、「探偵ナイトスクープ」で放送できるギリギリのラインって感じですよね。
「西田局長、探偵のみなさま。いつも楽しく番組を拝見させていただいております。わたしは女子校生で、いまとても大きな野望を抱いております。それは引きこもりの兄に、昔のように、思いきりくすぐって欲しいのです。どうかこの願いを叶えてください。できれば、たむら探偵と真栄田探偵以外の探偵でお願いします」
 ええ話や。西田局長はたぶん、泣く。
 傑作選にも選ばれそう。
 そして、キモイけど案外かわいくもあるわたしは、一躍スターに……。
「あの、くすぐられてた彼女ですよね」
 サインしたり、一緒に写真撮ったりすることになるのです。
「探偵手帳、見せて」とせがまれます。
 あ、できれば、収録時に客席にいようかな。
 ああ、そんなことはどうでもいいのです。
 とにかく、自分勝手なことをしようとして、兄にきちんとやり返されていたのは事実です。


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★小説『堕ちる 明日菜編01+』★
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自虐趣味が大変なことに 「SM研究室」の人気連載「「自虐者・明日菜の真性必罰日記」全編、そして連載中の「小説 堕ちる 明日菜編」を+(プラス)。全編加筆修正しました。お下劣で過激な一人遊びから始まって性社畜へと堕ちていきます。843ページ。


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自虐者・明日菜の続編です。「小説 堕ちる 明日菜編02」と「明日菜の夏休み・冬休み」を収録。全編加筆修正しました。過激な一人遊びや、性社畜へと堕ちた明日菜の行方をお楽しみください。


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木曜日・金曜日
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土曜日・日曜日(フツー小説)
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1970年代からのSM小説を読み、書き。「仲ゆうじ」などのペンネームで「SMセレクト」などに小説を書かせていただいておりました。
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