恥辱まみれ 1 新連載 香澄様には、なにをされてもいい
あのね、ナエはさ、そうやってウジウジ考えるからナエちゃうわけじゃんか──。
コーンと軽く拳でおでこの真ん中を撃ち抜かれました。
「ハハハ、赤くなってるぅ」
香澄様。無邪気に笑うの。大きな口。鋭い牙こそないけど、肉食系のがっちりした顎。それでいて小顔できれい。
「黙ってないで、なんか言えば?」
「いたい……」
「え? 聞こえない」
またコーン。
「痛い!」
だけど、三発目が飛んできました。
避けた。
「おい、ナエ。あたしの拳、避けたの? そういうの許されると思ってんの?」
ヘッドロックされて、四、五発、連続で額をガンガンやられました。
頭がくらくら。
「ほーらよ」
そのまま投げるように放り出されたのです。
「ギャハハ」
私は仰向けにひっくり返っていました。
大勢の学生たち。笑って見ています。
あれ、誰? 香澄につきまとっているやつ。吹屋だっけ。美奈恵とか言わなかった? キモいよね──。
そんな声が聞こえそう。
「パンツ、見えてんぞ」
「ぎゃん!」
股間を革靴で蹴られました。
悶絶。
股間を押さえながら大学の広場で苦悶している私を、香澄様はスマホで撮影しています。
「どうしたの、ナエ。そんな恥ずかしいこと、よく出来るよね。まんこが痒いの? まさか、オナニーしてるんじゃないよね」
動画に香澄様はそんな声をわざとかぶせています。
「するならさ、ちゃんとしようよ。気持ちいいことしたいならさ」
私はただ、顔を左右に激しく振るだけ。
嫌われたくないし。声、出ないし。言葉、思いつかない。
ただただ、香澄様が、かわいい。
スマホを構えて悪態つきながら私を撮影しているときの香澄様。太陽を背に受けて、髪がキラキラ光って。目もギラッとして。口元は牙が生えたように見えるけど。八重歯がときどき、牙っぽく光る。
そこがまたうずいちゃう。たまらない。好き……。
「なにしてんの」
ああ、香澄様のお友だちが集まってきちゃいました。チームKの人たち。香澄のチーム。スズミ、シグレ、セイコの3人はとくに香澄様とは親密。
私の見たところ、この3人はいわばトップスリーで、ほぼ常に香澄と行動しています。このほか、サブというか、次期トップ狙いの子が2人。さらに取り巻きとして、香澄様が声をかけると必ずやってくる子たちも少なくとも5人、確認しています。
ほぼ10人。そして香澄様を入れてイレブン。
別にサッカーをやるわけではないけど。
「ナエだよ」
「またかよ」
「なにやってんだよ」
トップスリーが口々に私に言いつのるのです。
「ううううう」
頭が痛い。股間もマジで痛い。あそこがどうなったか、すごく気になる。恥骨骨折なんて恥ずかしすぎます。
「ナエはね、これからそこで、オナニーするんだよ」
香澄様が吐き捨てます。
「えー」
「マジ?」
「クソじゃん」
スズミ、シグレ、セイコたちは自分のクルクルした髪をいじったり、ガムを噛んだり、スマホを見ながら適当に言葉を吐いています。
香澄様にとって、チームのメンバーたちはどんなに適当に言葉を吐いても許されていて、かわいがっているけど、私は別。
私の言葉には厳しく、態度にも厳しく、そして服装から表情まで、なにもかも厳しく叱り飛ばします。なじる。けなすは茶飯事。
だけど、私に怒鳴ったり、唾はいたり、不満そうに文句言うところが、たまらなくかわいい。
チームのほかの子たちもそれなりにきれいだけど、私の心が震えて止まらないほどのかわいさはありません。
香澄様には、なにをされてもいい。
どんなことを命じられてもいい。
それを実行する喜びは、この世のあらゆることを超越しているのです。
だから……。
「吹屋美奈恵、オナニーします」とちゃんと宣言して、スカートをちゃんと開いて、パンツを丸出しにして、指をあそこに擦りつけました。
ニヤニヤしているみんな。
わかってる。そうよね。こんな程度で香澄様の気がすむわけがないもの。
パンツを少しずつ、ずらしていく。
恥ずかしい。
大学の構内で、多くの学生たちの通り道で、私はいますごいことをしようとしている……。
「あ、ああっ」
パンツは膝の下までおろして。足をカエルみたいに無様に広げました。
「赤くなってるじゃん」
「マジ、やばくね?」
「こいつサルかよ」
違うの、それは香澄様に蹴られたからで、オナニーで擦ったからじゃない。だいたい、痛くてヒリヒリして気持ちよさなんて感じないし。
「どれどれ」

小説(官能小説) ブログランキングへ
★堕ちる AとV 1★

kindle版はこちらへ
DMM版はこちらへ
DLSiteはこちらへ
水絵は拒絶しながらも体は求めてしまう。被虐世界に流されていくOL。発端はAV出演疑惑。同僚たちに裸にされて比較され、やがて同僚たちの嗜虐性に火をつけてしまう。奴隷として私物を没収され、野外露出、浣腸、拡張、種付けとエスカレートしていく。
★乱舞★

DMM.R18版はこちらへ
DLSiteはこちらへ
アマゾンkindleはこちらへ
その恋は危険な世界への扉だった……。勤務先のエレベーターで見初めた彼女は、とあるバーでアルバイトをしていた。彼女を雇うことにし、同時にオフィスでの調教をはじめる。自分の求めた女なのかを確かめるように、過酷な責めを課していく。やがて取引先の接待要員に使うことに。果たしてSMと純愛は両立するのか。

今日のSMシーン

完全拘束・完全支配拷問ドラッグ 花咲いあん