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くされ作家のクズ箱 その27 表現の限界と妄想

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 くされ作家は、SM小説に魅せられて自分なりの作品づくりに没頭している男である。

 この男の頭の中では妄想が渦巻いている。あらゆる場面で「もし……」と思う。すべてがSMやエロの妄想、というわけではない。
 自分にとっておもしろい方向性を考えるとき、いつもいく方向ばかりではおもしろさが足りない。いつもと違う道で、なおかつおもしろい方がいい。
 ところが、いつもとは違う方向へ進むと、必ずおもしろいとは限らないのだ。おもしろいときもあれば、そうでもないときもある。「やっぱりいつもの道に行けばよかった」と思うこともあるだろう。
 最初は失敗したと思った未知の方向に、徐々におもしろさを見出すこともある。これは経験があるかどうかの差かもしれない。
 自分の中に強い抑制、いわばブレーキが備わっていると、そもそもが選べる方向性は少なくなる。
  一方、抑制を外すことに成功したときは、無限の道がある(ような気がする。実際にはないけど)。
 表現に最初から限界を設けたとき、自然と選べる道は少なくなってしまう。
 だが、「表現上、選んではいけない道」だからといって、進んではいけないわけではない。表現するかどうかはあとのことで、道を進んでいくことで見えてくるものがある。
「この道はないな」と行きもしないでやめることは、妄想を小さくしてしまい、結果的におもしろさを小さくしてしまう。
 表現には限界がある。それは技術的な限界がまずあること。技術的限界は、考えれば非常に深いものがある。よく言われるのは表現者の「未熟さ」であるとか「無知」だろう。
 私は未熟さ、無知は、大きく考えてはいけないと思っている。たとえば、十代でデビューした作家の四十代の作品は、四倍成熟していて知識が豊富になっているかと言われると、そうかもしれないとも言えるが、そうではないとも言えるからだ。
 十代に受けたものをその後、ひたすら繰り返す、または洗練させる道もある。途中で飽きてまったく違う道に行く場合もある。そうした表現者側の技術的な限界は、加えて市場(ニーズ)の技術的限界とも関係している。
 ある表現について、いきなり難しい内容にしていくと理解できる人が減り、表現が伝わらない可能性が出てくる。
 たとえば十代でデビューした表現者が哲学の専門家になっていき、二十代では哲学を背景とした表現に傾注していったとしたらどうか。技術的にはより成熟しているはずなのに、その作品を評価する者は減っていき、理解者が減り、結果的にその向上した技術は自己満足になってしまう場合もあるだろう。または何十年後かに再評価されるまで放置される可能性もあるだろう。
 技術はあらゆる分野でそうだが、どれほど優れた技術によるものでも、市場に受け入れられなければそのまま放置されてしまう。
 表現も同じだ。過去にさまざまな表現者が現れては消えていく中で、自身の技術的問題よりも市場によって消えていくほうが圧倒的に多いだろう。
 つまり、表現者は自身の技術を磨くことはあってもいいし、なくてもいいのである。
 また無知の部分も同様だ。自分は無知であることを知ってさえいれば、無知であることは表現にとっては大きな問題ではない。知らないことで受ける批判は、「過去の表現を知らないで似たことをやる」といった場合と「こんなことも知らないのか」といった場合が主だろう。
 で、前者については、いまの時代、類似性は限りなく微妙になっている。模倣していないのなら類似性は「あり」だ。類似性を排除したら表現は成り立たない。その点を考えると、どれだけ知識を得たとしても、過去作品との類似性は起こり得る。したがって、「知りませんでした」は表現については、あり得ることであり、表現者の責任は類似を指摘されてからの態度や姿勢にはあるものの、やってしまった表現については責任はないと私は思っている。
 さらに「初歩的ミス」などと言われる「こんなことも知らないのか」も、市場の知識レベルとの兼ね合いとしか言いようがない。これは表現できる人にとって、知識を万全にしておかなければならないというプレッシャーは常にある。だが、それを習得しなければ表現できないのかと言われると、私は関係ないと思っている。表現ができるのなら、知らなくてもいいのだ。
 たとえば、宇宙を舞台にした表現は多数あるが、宇宙についてどれだけ知っているというのだろう。宇宙の専門家であっても、いまだに未知の探究をしているというのに、そのレベルに到達することは簡単ではない。
 加えて、私のつたない経験であるが、こうした知識で武装された表現は、知識の壁という限界のせいで、おもしろさを大幅に削がれていることが多い。
 あっちの道に行けばいいのに「そっちはダメだ」と知識によって制限を受けることがあるのだ。
 ところが、これも市場(ニーズ)によっては、知識的には否定される道も肯定されてしまうことがあるのだ。
「男がそんなことはしない」と思われた時代に一般的だった表現と「男だってする」と思われている時代の表現では大きな差がある。
 健康にいい食べ物の常識は、時代で大きく変わっているため、過去の表現の中にはいまでは通用しないものがあっても不思議ではない。
 このように、案外と、表現に加わる制限は少ないはずなのに、表現者はさまざまなプレッシャーを感じて自主的に制約を設けていくのである。
「自分は専門家ではないので、こういう表現はできない」とか「よくわからないから、書けないな」とか。逆に「他の作品でこう表現しているから、それはいいんだな」と真似をすることは多いかもしれない。だが、それは必ずしも自分の望む道ではないかもしれない。
 こうなると、いかに上質な妄想を持てるか、制約を取っ払える自由さがあるかは、表現にとって重要になる。
 こう書いてみて、世間の常識とは真逆であることがわかるだろう。「行ってはいけない」「そっちはダメに決まっている」と言われている道にも進むのが、妄想だ。
 その意味で、いままで通ったことのない道、行ったことのない道を探すことこそ、表現者にとっては大切な努力かもしれないと思う。
 もちろん妄想のどの部分を実際に表現するかどうかは、別の問題になる。

(協力:エピキュリアン ニップルドーム


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1970年代からのSM小説を読み、書き。「仲ゆうじ」などのペンネームで「SMセレクト」などに小説を書かせていただいておりました。
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