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監禁日記 29 4日目(2) 茜。外が見たくないか?

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 彼も来ました。暗い目。わたしに「わかっているだろうね」と訴えるように。もちろん、昨日のことを自分から言うわけはありません。
 彼のものをはじめてお尻で深々と受けたために、とんでもなく痛くて、ただでさえ眠れないのに、何度も悲鳴を上げて起きたのです。たくさん傷ついているはずで、そこにブラザーを埋め込まれたのですから、どんな姿勢をとっても自分で自分を傷つけているような感覚でした。
「針のあとも火傷も大したことないね」と友香。「たぶん、すぐに水で冷やしたのがよかったんじゃない?」
 死にそうなほどの水漬けだったことを思い出しました。だけど、いま受けている苦痛の前では、過去の苦痛はどうでもいいのです。
「今日はいいものを持ってきたわ」
 ああ、ひどいニオイ……。
「たっぷり食べられるわよ」
 誰のものかもわからぬ排泄物。ビニール袋からそれを皿に落として、そこにマズイ缶詰を合わせていきます。また、これを食べなければなりません。
「どうぞ」
 1日1食。もしかすると、それもいつ途切れるかわからないのです。彼女たちの気分しだい。だから、わたしは「大好き!」と叫んでガツガツ食べました。なんでもいいからお腹に詰め込んでしまおうと覚悟したのです。
 このまま死ぬわけにはいかないのです。
「すごーい、茜。完全にマゾ豚になってる!」
 意味はわかりませんが、おそらく侮辱されたのでしょう。
「あ、これ、お兄ちゃんがやったのね。かわいそうに」
 後ろにまわって、お尻に刺さったブラザーを揺さぶります。
「がううう」
 強烈な痛み。同時に、友香、わたしはもうお兄さんとやったんだよ、と言いたくなり、笑い出しそうになるのをこらえました。
「お尻の穴、けっこう大きくなってるんじゃない? ねえ、これ」
「そうだな」
「もう、やれるかもしれないね」
「まだ、ムリだろう」
「そうかな……。だって……」
 友香は口ごもります。きっと、彼女はずっと前に、まだ彼のものがいまほど醜くないときにアナルセックスをしたのでしょう。それも、なんの準備もなく。その痛みをいまでも忘れるはずがありません。自分のときは、無理やりやったくせに、と言いたいのかもしれません。
 そう、わたしだって無理やりです。だけど、わたしが頼んだの。彼とお尻でつながりたいって頼んだ。そして彼はものすごく喜んでくれたんだもの。ノートにウソを書くぐらい、昨日は大切な日だったのよ。
 この優越感が、いっとき、わたしを強くしてくれました。
「すごーい、皿まで舐めたの?」
 おそらく2人の小便でしょう。ボウルに入っている生ぬるくて臭い液体を飲みました。
 そんなものでも体に入れると、エネルギーになるようで、体が熱くなってきます。お尻の傷やオッパイの火傷や針の傷とかが重なって、熱が出ているのかもしれません。
「茜。外が見たくないか?」
「そんなに信用していいの?」
 友香はあからさまに嫌な顔をします。
 ついにチャンスが来たのです。ここから出ることができる。そうすれば、脱出できるかもしれません。
 わたしは返事をしませんでしたが、友香の表情は一瞬、ハッとしてそれからわたしを無視しました。
 彼女は気づいたかもしれません。わたしと彼がすでに、つながったことを。
 女はそういうことがわかるのです。
「そうね、外もたまにはいいかもしれないわね」
 背を向けた友香は下から探るように、チラッとわたしを横目で見て、微笑んだようでした。
 全裸。
 首には金属の枷をつけられました。ボルトでしっかり留めるのです。ボルトを外せたとしても、その横にある小さな穴に南京錠を通してガチャリと音を立ててロックされてしまいましたので、外すことは簡単ではありません。
 南京錠には丈夫な鎖も取り付けられ、それを犬のリードのように友香が持つのです。
 手枷と足枷も同じようにロックされ、そこに鎖が通されました。足の枷と首枷を別の鎖でつないだので、四つん這いで歩くぐらいのことしかできません。立ち上がろうとしても、膝を伸ばせず、しゃがむのが精一杯です。
「来い」
 彼と友香に鎖を引っ張られ、はじめて扉の向こうへ行くことになりました。
 狭い階段は5段で踊り場になります。そこからは右に少し傾斜の緩い広い階段になっていて、15段ほどで床に出ました。
「あっ」
 冷たい風に肌を突き刺され、一瞬で凍り付きそうになりました。
 想像していたのと違う……。
 てっきり、上には暖かな山小屋か、家があるのだと思ったのです。そこでは彼らは楽しく生活しているのだと。
 そうではありませんでした。
 窓枠こそありますが、窓は入っていません。打ちっぱなしのコンクリート。真四角な建物です。4方向に同じように大きな窓の枠だけがあり、そこから木の葉などが風で飛ばされて吹きだまりになっています。
 床は、放り出された工事現場のように、工具やセメントの袋などが散乱しています。
 見捨てられた廃墟です。
「なにを驚いているんだ」
 彼らはそこに置いてあるスーツケースから自分たちのアウターを取り出して、しっかり着込んでいきました。
「いえ、別に……」
「まさか、わたしたちが上に住んでいるとでも思ったんじゃない? 暖かな部屋があったり、ほかの人がいたりするとでも?」
 友香はうれしそうに毛皮のコートを着ます。フェイクファーでしょう。彼もダウンの大きなコートを羽織りました。
 それだけではありません。彼らは毛糸のマスクを頭からすっぽりかぶったのです。
「これ、あったかいんだ」と友香。
「今日は天気がいいよ」
 彼は笑います。
 どこがいいのでしょう。吹き込む風は冷たく、そこには雨滴が混じっています。バラバラと音を立てて周囲の森に降り注ぐ雨。
 ドアもなく、ドアをつける予定だった部分が開いているだけ。そこには、彼らのレインコートが引っ掛けてありました。
 2人はそれを身につけて、手袋もします。
「行くぞ」
 そこを抜けると、絶望はさらに深まりました。
 彼らがわたしの口を塞がなかった理由は明らかです。
 この周辺に、叫び声を聞き付けてやってくるような人は、まったく存在していないのです。
 コンクリートの小屋の横には巨大な水槽があります。泳ぐためのものではないことはすぐにわかります。剥き出しのコンクリート。巨大な升のように真四角で、泳ぐには狭すぎます。そこに水が縁の近くまで溜まっているのです。
 これがわたしを苦しめた水です。ここからあの部屋にいっきに流れ込むのです。


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1970年代からのSM小説を読み、書き。「仲ゆうじ」などのペンネームで「SMセレクト」などに小説を書かせていただいておりました。
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