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露出の気分 1 白い妖精のように

 新連載です。フツー小説です。つまり、エロのようでエロではない。その境界線のような作品になる予定です。どうなることでしょうか。お楽しみに。あんぷらぐど(荒縄工房)


 あの頃のぼくは、何も知らなかった。
 彼女たちが抱えていた思い。それがなんなのか。わかろうともしなかった。

 ぼくは、その頃、絵を描くことしか興味がなかったので、いつもスケッチブックを持ち歩いていた。
 スケッチブックは叔父のプレゼントで、色鉛筆もくれた。色鉛筆は十二色しかなく物足りなかった。それに、すぐ短くなってしまった。
 残ったのは桃色、橙色、うす橙だ。しょうがなくその三色で描く。とっても薄い奇妙な世界が現れる。
 なんだ、こんなの、どうにもならないな。そう思ったのに、ある日それを見た叔父は「これはなんて素敵なんだ」と言って喜んでいた。「もっと描きなさい」
 だけど、新しい色鉛筆はくれなくて「お母さんに買ってもらいなさい」と言われた。
 叔父はその後、行方不明になってから、最後にはネットニュースに載った。アフリカのリベリアという国で恐ろしいエボラ出血熱で死んだらしい。らしい、という話のまま、あとはぼくには伝わって来なかった。
 ネットでは、ニヤニヤ笑っている写真で、叔父はアフリカで悪いことをしていたらしいことがほのめかされていた。
「これ、なんのこと?」
「さあ」
 母は、ぼくに詳しくは教えてくれなかった。人身売買とか臓器売買とかを知るようになるきっかけは、そのニュースだった。自分で調べるしかないから。
 ぼんやりと窓の外を見ていた。曇り空。「笑っていいとも」は三月で終わってしまって、そのあとの番組は見ていない。AKBの大島優子も六月に卒業してしまった。ファンというほどじゃないけど。『トランスフォーマー』の新しいやつを見に行くかもしれないと母が言っていたけど、もうすぐ八月は終わるのに、ぜんぜん実行される気配はなかった。
「2時間半もあるのよ。見ていられる?」
 ぼくは宣伝文句の「共に戦うか、滅びるか。」が気になっただけで、時間のことはあまり気にしていなかった。こんなカネの成る木が滅びるはずがないとは思っていたけど。
 その母がいた。
 古い団地の2階。地面が低い。飛び降りることもできそうだ。ぼくのいるこの部屋は、昔は別々の2つの部屋だったというけど、リノベーションとかで一軒になっていて、母のいる部屋とは簡単に行き来できるものの、ぼくはお隣さんなんだと思うとおもしろかった。お隣さんの窓から外を見て絵を描くのがおもしろかった。
 そして、母がその向こうにいるのは、不思議な光景だった。
 窓の外には雑草の茂った空き地、古い公園が見えて、さらに遠く雑木林が見えた。この団地はいずれ、そこにも新しい棟が建つと言われていたけど、そんなことはなく、むしろ住む人は減っている。
「夜なんて真っ暗で、怖いぐらいね」と母はよく言っていた。
 雑木林の向こうに霞んで見える超高層のマンション。いまはそのあたりが再開発で人気で、食べ歩きの番組とか散歩番組とか土曜日の朝にやっているような番組でよく取り上げられる。
 この団地は忘れられそうになっている。ぼくにもそれはわかる。団地内にあったスーパーは規模を小さくしてコンビニになってしまった。文房具店、靴屋、自転車屋、本屋はみなシャッターが閉じたままだ。ぼくの記憶にもそこが開いていた頃はない。
 バスでたまに超高層マンションのあるあたりまで買い物に出かけなくてはならない。
「引っ越したいわ」
 そう言うけど、映画に行かないのと同じように引っ越しもしない。お金がかかるから。父は叔父が行方不明の間に突然、天国に行ってしまったきりなので、「ごめんね、貧乏なのよ、うちは」という状態になった。
「なにか仕事、しなくちゃ」
 それも映画や引っ越しと同様に、しないことのひとつだった。
 窓の向こうの雑草の中に、白い妖精のように母がいた。母だけではない。
 母と最近よく家に遊びにくる深見ママ、立野ママがいっしょで、笑いながら膝ぐらいまである草をなぎ倒して歩いている。
 深見ママは、別の棟に住んでいて、母より少し年上みたいだけど、メガネをかけた笑顔のきれいな人。立野ママはすごく若くて、旦那さんは公務員でいま単身赴任でどこか遠くにいるらしい。仲の良い3人で、子供がいるのはうちだけだ。
「学校なんて行かなくてもいいのよ」
 彼女たちは、ぼくや母を慰めてくれる。
 雑草の中に、シートを拡げて、母たちはそこに倒れ込むようにして、むりやり雑草を押し潰して場所を作っていた。
 なにするのかな。おもしろそう。
 そう思ったとき、いきなり一番若い立野ママが大きく伸びをするように、服をいっきに脱いだ。
 あんまり晴れてはいない空。とっても暑いけど、8月の最初の頃にあったような36度なんてことはもうなくて、今日もずっと曇りで30度まで行かないかもしれない。
 暑いのに、母たちはなにをしてるんだろう。暑いから、ただでさえ人が少ないこの団地では外に出歩く人なんていないんだけど。
 立野ママは、すごく肌が白い。日に灼いたことなんてないんじゃないかな。白い肌に白い下着。
 母と深見ママが彼女の手を掴んで、逃がさないようにしていて、とうとうブラジャーを取ってしまった。
 立野ママが叫んだみたいだけど、聞こえない。窓を開けたら聞こえるかもしれない。だけど冷房しているから。
 ぼくは勝手に言葉を想像する。
「きゃあ、恥ずかしい、やめてよ」
「だめよ、恥ずかしいことないわ」
「そうよ、きれいよ」
 いや、違うかもしれない。
「なに言ってるの、裸におなりなさい!」ぐらい言ってるかも。
 そうだ、母も深見ママも、ちょっと言葉はキツイところがあるから、かわいい立野ママなんてぼくと同じようにビシビシと言われちゃうんだろう。
「お願い、許して」
「だめよ。全部、脱ぎなさい」
「だって、恥ずかしい」
 だけど、パンツも脱がされちゃう。
 母はブラとパンツをシートより向こうに投げ捨ててしまった。
 みんなすごく笑っている。
 立野ママのオッパイ。手で隠そうとするのを深見ママがうしろから羽交い締めにしてさせない。
 笑いすぎてお腹がよじれそう。
 ぼくに見せようとしているのかな。
 見ていることを知っていてやってるのかな。
 泣きそうな立野ママも、いまは笑っている。
 それとも、泣いてるのかも。
「うえーん、なんで? こんなひどいこと」
「かわいいからよ」
 かわいいといじめられる。かわいくなくてもいじめられる。いじめられる子は、なにをしても、なにもしなくても、いじめられる。
「なんか怖い事件ばかりで嫌よね」
 だけど、そんな事件を母は大好き。何度も何度も同じ話をテレビで見ていたりもする。
 母たちは腰に手をあてて立っている。えらそうだ。母はおっぱいが大きいので、すごく目立つ。脱げばいいのに。
 立野ママは、シートに寝て、奇妙なことをはじめた。
 最初はゆっくり足を開いて、片足を後ろに伸ばし、反り返る。オッパイに鈍い光があたっている。
 なんだか、すごくきれい。
 乳首が空を向いて、それを触ってみたいと思った。触らせてくれないかな。
 足を水平に開いてみせると、母たちは手を叩いて感心していた。
 立ち上がると、そのまま反り返り、頭が向こう側に消えて、足とおへそだけが見えた。


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1970年代からのSM小説を読み、書き。「仲ゆうじ」などのペンネームで「SMセレクト」などに小説を書かせていただいておりました。
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