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インサイドアウト 第三話(その5) 特別な存在

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 左の乳首からも押しピンを抜く。こちらは少し握っていた手に力が入ったせいか、先ほど以上に出血した。
 乳首が泣いているようだ。こんなことのために生まれて来たのではない、と。それは真津美の気持ちそのものだった。
 柏田がサッシの溝のところに小さなカギを置いていた。それを手にして、クリトリスに噛みついている器具を外すために、南京錠を取る。
 包皮を貫く針を引き抜き、バネで小さく白かった陰核をはさみつけていた器具を外す。
「がふううう」
 鼻孔が大きく開く。
 乳首もクリも、ぶどう味のグミキャンディーのようになってしまった。ぷっくりと膨らんだ血豆。
 真津美は激痛にボロボロと涙を流し、震え、嗚咽していた。
 だが、まだ終わりではない。
 雨の中へ一歩、踏み出してからくるりとレンズに尻を向けた。
 膝をやや曲げて前屈みとなり、尻を開く。
 プラグをゆっくりと抜いていく。
「むふー」
 太さ六センチ、長さ十五センチのプラグが抜けていくと、ぽっかりとアヌスが開いたままになった。
 スーッとガスが腸内から抜けていく。
 ぎっちりと腸内を埋めていたものが出口を目指してうごめく、真津美はその音ときしみを感じながら、固い便が溢れるに任せた。
 その頃には部屋の中には、柏田に呼ばれてやってきた男たちが十五人ほども集まっていた。
 好江は暗がりから、やや緊張しながら真津美の恥ずかしい姿を眺め、男たちの邪魔にならないように存在を消すように注意していた。
 押し入れのあたりには男たちは近づかない。食べ物や飲み物のある反対側に行き、真津美の排便を大笑いしながら眺めている。
「すげえな、いきなりクソを垂れてやがる」
「ケツ穴があんなにでっかく開くぜ」
「あそこにもぶち込んでやるか」
 柏田からニオイが酷いこと、女だとわかればなにをしだすかわからない奴らであることを聞かされていた好江は、暑いが迷彩のジャンプスーツのファスナーはしっかり上げたままだ。内側にはしっかりとジーンズを履き、格闘技用のチェストガードをしてタンクトップを着ていた。とはいえ、恐怖はなかった。柏田がいること。窓もドアも開いたままであること。ブーツは脱がないまま上がっているのですぐ逃げられる。なにより、体格的に自分を上回る背丈の男はいなかった。
 バイク用の排気ガスを遮るフィルターのついたマスクはやや息苦しいものの、顔を隠すだけではなく異臭をかなり抑えていた。ただ、それでも、イヤな臭いは感じてしまう。
 濡れたまま放置された雑巾、腐った食べ物、排泄物、男の体臭、口臭などが混ざったような。あるいは、生ゴミを頭からかぶったような。
 男たちをじらすように、撮影を終えた真津美は柏田の用意した浣腸を繰り返している。男たちも楽しげだ。
 この日はバケツを二杯使った。
「水中毒になるかもしれないけど」と柏田は、浣腸遊びが終わって、後始末をしている真津美を眺めながら好江に話しかける。
「どうやら、真津美は水中毒も楽しみの一つらしいんでね」
 シャワーで体を洗ってきた真津美に、男たちが群がる。
 輪姦されている真津美を眺めながら、好江はなおも解説する。
「最初から二リットルか三リットルぐらいは平気で入れていたし、アナルセックスも問題なかったんで、慣れているんじゃないかな」
 どういう人生を送ってきたらそうなるのだ、と好江は思いつつ、男たちが真津美の肉体を揉みくちゃにして欲望を吐き出していく姿を眺めていた。
 飽きたらすぐにでも帰るつもりでいたのに、思いのほか楽しめた。あんなこともするのか、こんなこともするのか、と最初は驚きが先行したが、しだいに男たちの表情や、射精するときの筋肉の動きなどに興味が湧き、さらに男性器の形状の違いにも興味が移り、性交時の玉袋の動きが妙にユーモラスで、三時間ほどがあっという間に過ぎていた。
 雨はまだ止まず、外は薄暗くなってきて、はじめて柏田は天井の蛍光灯をつけた。それも二段式の蛍光灯のうち一段しかつけない。
 男たちがあまり明るい部屋を喜ばないらしかった。自分たちの汚さを直視したくないのかもしれない。
 くたくたになっているはずの真津美が、畳にこぼれ落ちている精液を舐め回している姿を見ていると、オフィスで仕事をしているときの彼女を思い出すことができない。
 虫ケラだ、と好江は思った。
 美しいのだろうか。醜いのだろうか。生き物であるおぞましさを、これでもかと見せつける。生まれてきてしまったことを呪っている。
 男たちは満足すれば帰ってしまう。「まだ次のレースに間に合う」とか言いながら数人単位で消えていく。
 妙に好江は納得していた。ろくにカネは持っていないのに生活よりもギャンブルを楽しんでいる男たち。女と縁がなく、カネで買うか自分で処理するか、あるいは忘れるしかない男たち。
 都会の片隅でその存在は陽炎のように、見えているようでも実態は見えない。確かにいるのに、ほとんどの人の視界には入らず記憶にも残らない。
「今日、ご飯食べに行ったら、三人ぐらい臭い人を見かけた」などといった話をテレビを見ながら家族がするはずもない。
 どのような方法を使っているのかはわからないが、柏田は真津美のためにそうした連中を連れて来るのだ。その柏田を真津美に紹介したのは、直人らしい。そこまでは、柏田との会話で好江にも掴めていた。
 もっとも、それ以上、ほじくり返す気はいまはなかった。
 あとから来た男が三人、まるで銭湯にでも来たかのように、わいわいとしゃべりながら服を脱ぎ捨て、湯に浸かるように真津美の肉体に群がる。新手がくれば、真津美も当たり前のように体を開き、舐め、しゃぶる。
 三回目になるので、常連のようになった男たちがいるようだ。
 もしかしたら、こうした経験の果てに、真津美は古代の巫女かなにかのような特別な存在になっていくのかもしれない。男たちに悦楽を与え続ける生贄。いまの時代に、そんなものは無用だろう、と好江は思う。ただ、腐っていくだけだ。
 真津美自身がそれを望んでいるとしか思えない。彼女には、ここにやってくる男たちに肉体の悦びを与えることなど、大して重要なこととは思っていないのではないか。
「やりたいことがあるなら、いまがチャンスですよ」
 夜になって男たちが途絶えた。
 柏田自身、真津美を何度かオモチャのように扱って、シャワーを浴びてきたのだ。
 真津美は死んだように倒れている。
「今日はもういいけど。明日にでも私がやりたいことは……」と好江は思わず柏田に伝えていた。
「用意しましょう。真津美もきっと喜ぶでしょう。明日の午後、三時頃でどうですか?」
「いいわ。でもなんで三時?」
「競馬好きな連中は午後にはみんないなくなりますから」
「このあとは?」
「明日の朝まで、真津美の今日上げた動画を見た連中が来ますよ。今度は変態の餌食です。ご覧になりますか?」
「やめておくわ。でも、彼女が保つかしら?」
「まあ、どうでしょうね。お楽しみに」
 柏田は自信たっぷりだ。
 そこにザリッと足音を立てて三和土に人影が現われた。
「へえ」と好江は思わず声を上げていた。
 内窪直人だった。

★「インサイドアウト」の第三話はここで終わりです。第四話を執筆する予定ですが公開は未定です。あんぷらぐ(荒縄工房)。



★共用淫虐妻・千春★

DLSiteのみで販売しています。小説『十二階』一部、二部を改題・改稿した作品です。
十二階に住む達也に頼まれ、千春の調教を引き受ける。彼女の奥底にある危ういまでの被虐性を知り、厳しい調教を行う。さらに達也の提案でマンション全体の「共用」として千春を住人に貸し出す。特殊なペットとして改造にも踏み出す。語り手の調教役を男性にし、一部の表現を変更。ストーリーは小説『十二階』一部、二部と同じです。



★小説『十二階』第一部★
十二階第一部
DMM.R18でのみ販売中。とあるマンションで人妻を徹底調教する。千春は夫の決断で同じマンションに住む敏恵に調教を委託することになった。激しくも甘美な調教で、昼夜を問わず若妻は被虐にどっぷりと染まる。



★小説『十二階』第二部★
十二階第一部

DMM.R18でのみ販売中。調教はマンションぐるみとなり、千春には衣服もプライバシーもなくなってしまう。住人に貸し出される人妻は、さらに苛烈な運命が待っていた。



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※2020年12月7日からは下記の作品を掲載します。
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1970年代からのSM小説を読み、書き。「仲ゆうじ」などのペンネームで「SMセレクト」などに小説を書かせていただいておりました。
未発表作、新作などを随時、お読みいただきたいと思っています。
2019年「あんぷらぐど」表記から「ど」を取って「あんぷらぐ」へ改名。

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