前回、リアルな世界と物語のことを少し触れたら、たまたま読んでいた谷崎潤一郎について吉田健一が書いた文章にぶつかりました。思考の世界、読書の世界ではこのようなシンクロニシティやセレンディピティは日常的なので驚くこともないですけど。
そこにはリアルについて「(略)登場人物が生きている必要があるという風に説明されることがあるが、その生きているというのは、我々と同じ人間であることを我々にも認めさせること」と記しています(『筑摩現代文学大系18』の「人と文学」)。
この文章は、小説という構造について興味深くわかりやすい(それだけに誤解もされるかもしれない)分析をしていて、けっこうおもしろい。「人形あそび」に喩えている部分など「なるほど」と思ったりもします。
私としては、SM小説やエロな作品を含めて物語を書くとき、口実筆記のように登場する人物の証言を注意深く聴くことが大事かもしれないと思っています。ただ、この声が聴き取りづらかったり、聞こえなくなったりもするので厄介です。
もっとも、現実の人間関係でも、必ずしもいつでもすぐ本人の心とつながっているとは言えません。LINEでやり取りしているから「つながっている」と思うのは錯覚で、私もそうですが、心にもない返事をしていたり、意見を述べていることもあるのです。本心とはほど遠い。それを本心と錯覚しやすいので、SNS中心の人間関係はトラブルになりやすいと思うんですけど。
物語を書くときに、どうしても主人公の本心に触れたい。自分で創造したのだから、本心も創れるだろう、というのは物語を書いたことのない人のご意見です。実は作者にもわからないことが多いのです。
いま書きはじめた『堕ちる AとV』の主人公・水絵についてはわからないことが多く、しかも言葉少ない人物です。ミステリアスな彼女がどういうことになっていき、どう堕ちていくのか。生きている水絵との対話の時間が増えそうです。
●近況 『お嬢様はドM』の連載再開にあわせて、既刊のPDF版を縦書きの第二版にしました。DLSite、DMM.R18はすでにデータを変更しています。
次の刊行は『折檻部屋の風夏』を予定しています。この風夏もミステリアスな主人公でした。いま再び、彼女の声を聞きながら、修正作業中です。お楽しみに。
小説(官能小説) ブログランキングへ
★続々刊行! 独特のSM世界「荒縄工房」★
★お嬢様はドM 第二部★とことん調教
お嬢様として育てられた恵梨香は、M性に目覚め執事の息子の遠隔調教を受けることに。執事夫妻、代理として屋敷に入り込んだ男、巨根の運転手、そして調教のプロたちから日夜、心身の限界まで責められていく。さらに大学の友人たち、婿候補の子息たちにも……。 未公表部分追加。

DMM.R18版はこちらへ
DLSite版はこちらへ
★お嬢様はドM 第一部★令嬢が性奴隷に
少しドジなお嬢様・丸木戸恵梨香(20歳)がマゾの衝動にかられてじわじわと屈辱的な「ドMのゴキ」となっていく。ブログ公開版に未発表の2エピソード追加。

DMM.R18版はこちらへ
DLSite版はこちらへ
●荒縄工房の作品はこちらでダウンロードできます●
DLsite.com
DMM.R18
パブー
DiGiket
Melonbooks
とらのあな
アマゾンkindle
楽天kobo
※ダウンロードサイトによって、作品数などに違いがあります。ご容赦ください。

今日のSMシーン
人妻拷問アクメ 2
スポンサーサイト




















