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堕ちる AとV 103 最終回 

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 水絵も萌子も立て続けに犯されたが、水絵は常に「ここから出して」と囁き続けた。
 そのうち、誰が命じたわけでもなく、彼らは萌子をまず柵から外して、小屋の外に引き出した。萌子はまったく立つこともできないので、彼らはそのまま地面に横倒しにした。
 やがて、水絵も解放された。
 水絵は彼らにしなだれかかるようにして、「ありがとう」とか「すてきよ」と囁きながら、彼らにキスを繰り返した。
 満足したらしい彼らのおかげで、水絵と萌子は建物の中へ入ることができた。どこにも血が黒いシミをつくっていたが、全裸の2人にとっては、暑いぐらい暖かく、好きなだけ水を飲むことができた。
 彼らはキッチンの冷蔵庫から食べ物を出してきて、貪り食っていた。
 水絵は「抜いてあげる」と萌子の乳房に突き刺さった串を引っ張った。
 かなりの時間がたって、串に肉がからみついていた。
「ぐひぃぃぃい」
「騒がないほうがいいわ。彼らを刺激しないで」
 萌子は震えながら、水絵に任せた。歯を食いしばって、串が引き抜かれる激痛に耐えた。
「いいわ。薬があるわ、確かに」
 水絵は小男のボロボロになった死体が床にあり、そこが血だまりになっているのに、平気で素足で部屋に入って、棚から必要な薬を取り出してきた。ガーゼや包帯もある。
 体力的に2人とも限界のはずだが、水絵は冷静に萌子の乳房に薬をつけ、ガーゼをあて、包帯で巻いた。
「このままじゃ、きっと膿が出てくるかもしれない。もっと腫れるかも」
 抗生物質を数錠、痛み止めと一緒に2人とも飲み干した。
「ありがとう、水絵」
「まだ終わってないわ。今度はここから出ること。服を探しましょう」
 小男のクローゼットから、着ることのできる服を漁る。体型の小さい男だったので、アウターはほぼ着ることができた。靴もなんとか履ける。
「なにしてんの」
 酒も飲んだのだろう。沖中たちが、すっかり身支度をした水絵たちを見つけて、戸口を塞いでいた。
「寒いから」と水絵は言った。
「ふざけるなよ。おまえたち、服なんていらねーだろ」と誰かが怒鳴る。
「一緒に逃げましょう。ここにいたらみんな捕まるわよ」と水絵。「外に出るの」
「誰も来ねーよ」
 強がっていた彼らだが、そこに小男の死体があるのを見て、「ヤバイかな」と言い出す。
「私たちと一緒に逃げましょう。ずっと一緒にいて。いいことをして暮らすの」
「まったくだな。俺たちはイカレてるから刑務所には行かないけどさ。病院にぶち込まれるんだよ。あの手の病院は、もうゴメンだし」
 いまではリーダーとなっている沖中が言うと、ほかの者たちは反論しない。
「行きましょう」
「だけど、ジジイたちもいるんだぜ。あいつら、置いていったら死ぬ」
「火事を起こせばいい」と萌子が吐き捨てるように言った。「ここを全部、燃やしてしまえばいいのよ」
 そうすれば、もしこのあと大川部長たちに見つかったとしても、少なくともここに戻されることだけはないはずだ。
「地下にプロパンがあるんだ。予備の」
「いいわ。ガスを出して発火させるのね」
 水絵が彼らに知恵をつけ、地下室にガスを充満させる。
「逃げるのよ、早く!」
 水絵にせかされて、男たちは慌てて施設から飛び出していく。
 水絵は萌子を支えるようにして、必死に走った。
「待てよ! おい!」
 沖中たちが彼女たちを追いかけた。
 しかし、そのとき。
「ぐわっ」
 彼らは全員、壁にぶつかったかのように倒れ込んだ。
「ぎいいいい」と痙攣しながら悶えている。
 水絵は爆発に巻き込まれないように、崖に身を寄せた。
 ドンと腹の底に響きわたる音と振動。それに続き、さらに破壊的な音があたりを震わせた。
 それは思った以上に大きな爆発で、崖の陰にいなかったら、建物の破片などを浴びて水絵たちも命を落としていたかもしれなかった。
 爆発がおさまった。
 水絵たちは恐る恐る建物のあったあたりを見た。なにかが炎を上げて燃えており、真っ黒な煙が立ちのぼっていた。灯油なども備蓄されていたのだろう。小さな爆発が連続して起こったが、地面を震わせるほどではなかった。
 建物は完全に壊れている。なにがそこにあったのかもわからない。水絵たちのつながれた小屋も倒壊していた。爆風と飛んできた建物の破片のせいだった。
 そこら一帯はとても危険だった。ガラスなどの細かい破片が地面を覆っていた。
 倒れた彼らの姿を見つけるのも難しかった。
 無惨にも沖中たちは爆風で飛ばされ、破片で肉体をズタズタにされていた。
「どうしたの、彼ら」
 萌子はようやく聴力が回復してきたところだった。
「首につけられた電気ショックを忘れていたのよ」
「えっ」
 萌子は彼らが施設から離れると、一定の距離で電気ショックを受ける装置を首に取り付けられていたことを思い出した。
「私がスイッチは切ったって言うつもりだったけど、そんな必要もなかったみたい」
 水絵はこの凄惨な現場にいて、ニコッと笑ってみせた。
「行こう。ここに私たちがいたことは、ほとんど誰も知らないんだから」
「でも、行くあてはないわ」
 まさかあのアパートに戻るわけではないだろうな、と萌子は思う。
「誰も知らないところ」
 水絵の自信ありげな言葉に、萌子は従うことにした。もし、このまま野垂れ死ぬとしても、水絵と一緒ならいい。むしろ、誰にも知らないところで死にたかった。
「ありがとう、水絵」
 萌子は水絵を抱き締めた。

 お読みいただき、ありがとうございました。『堕ちるAとV2』は今回で最終回です。水絵は川の近くにいなければダメなのです。山に連れ込まれた水絵は、本能的にまだ川へと向かうでしょう。そこは隅田川ではないかもしれません。ですが、山があれば近くに川もあるはずです。きっと、そこで水絵と萌子は新しいエネルギーを得て、再び被虐人生をはじめるのではないかと思います。それはまた別の話となるでしょう。おそらく刊行時には違うエンディングになるだろうな、という気もしますが、ここで完結とさせていただきます。あんぷらぐど(荒縄工房)


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★堕ちる AとV 1★

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水絵は拒絶しながらも体は求めてしまう。被虐世界に流されていくOL。発端はAV出演疑惑。同僚たちに裸にされて比較され、やがて同僚たちの嗜虐性に火をつけてしまう。奴隷として私物を没収され、野外露出、浣腸、拡張、種付けとエスカレートしていく。

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今日のSMシーン
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