淫虐の楽園 62 公開撮影をはじめます
久場田はその面倒な送り迎えを嬉々としてやり続けた。買い物をし、豪華な手作りの夕食を毎日欠かさない。シャリアピンステーキ、ハンバーグ、チーズフォンデュ、刺身の舟盛り、しゃぶしゃぶといったメニューだ。
久場田がいないときは未知子や古来たちの誰かが必ず部屋にいて、香織と玲奈を監視していた。
逃げ場はない、と諦めさせられてしまった。
玲奈は薄い化粧を施され、髪はポニーテールにしている。そのため耳が印象的だ。いかにも顔が小さく、首が長く見える。白い襟ぐりの施されたブラウンのワンピースは、プリーツが多く、レースが透けている。鎖骨から乳房の上部までが浮き上がり、そこに微かにラメが散らされている。
小柄で手足の長いスタイル。花馬の芸能事務所にはもったいないほどだと記者やカメラマンが驚いている。
まして、「超過激な作品」もやるというのだ。
「玲奈さん、どんな作品に出たいんですか? 超過激って、例えば?」
そんな質問が飛ぶ。
「わたしは、どんな恥ずかしいことでもします。キツイことも断りません。強要されているわけではなく、わたしの希望でそうさせていただきました」と玲奈は唇を震わせながら答える。
「たとえば、どんな作品ですか? アブノーマルなものでしょうか?」
花馬が「まあ、そこはお楽しみ、ということです」と引き取る。
「しかし、花馬さん、すごいじゃないですか。よくこれほどの子と契約できましたね。大手の芸能プロだって欲しがるんじゃないですか」
古参の記者が質問とも意見ともとれないことを言う。
「いやあ、それは彼女の目標というか目指しているものが、私どもと一致したということですよ。彼女はこう見えて、若い間にできるだけ肉体を使った自分にしかできない作品を残したいと意欲的なのです。普通のアイドルには興味がないのです」
「ですが、信じられませんよ。彼女がそんなに……」
花馬は立ち上がった。そして「もしよろしければ、いま彼女の第一作を撮影しているのですが、これからのシーンをその場面に使わせていただきたいのです。みなさんの顔はちゃんとぼかしますから。よろしいでしょうか」と合図し、古来らを呼び寄せる。ビデオカメラやマイクが用意された。
「公開撮影をはじめます」
ぶるっと身震いした玲奈。両手で顔をほとんど隠して呼吸を整えている。バレエの本番でもそうしていたに違いない。
ゆっくりと立ち上がり、のびやかな肢体をカメラの前にさらけ出した。ワンピースの裾は太腿のほとんどを露わにするほど短い。
教えられたポーズをしながら、カメラマンたちの要求に答える。ときおり笑顔も見せる。
スカウトされた評判の高い大きな事務所とだって契約はできたのだ。そこに行けばモデルだけではなく女優の道も開かれる。朝ドラをはじめ、先輩たちが多数、主役を演じている。
しかし、ここにはそんな華やかな未来はない。地獄行きが決まったようなものだ。
一通りの撮影が終わったところで、花馬が小さなリモコンを三人の記者に手渡す。
「玲奈ちゃんを操縦してみてください」
リモコンの形状からそれがなにか、記者もカメラマンもすぐに察する。
「マジで!」と驚きつつも顔がほころんでいる。
「三つもあるんですか」
花馬は笑っている。
そしてスイッチが入る。
「あっ」
笑顔をつくっていた玲奈だが、体を硬直させて表情もひきつる。
「得意のセクシーダンスを披露してごらん」
花馬の非情な命令に、トイレでも我慢しているかのようにモジモジしていた玲奈だが、「はあっ」とため息をついて、腰をくねらせはじめた。
「おお、いいね!」
カメラマンたちも思わず身を乗り出す。退屈ないつもの撮影ではない。美しい、まだ少女と言っても通用するような娘が、体の透けているレースのワンピース姿で体をくねらせているのだ。
のけぞると、裾が限りなく上がっていく。
「おおお! まさか!」
下着をつけていないのではないか。
カメラマンの中には床に寝転がって撮影する者もいる。
「ああん、恥ずかしい……」
玲奈は涙目になって、体をくねらせている。
微かにジンジンとモーターの音が響く。
「きゃっ!」
突然、玲奈は悲鳴のような声をあげて、しゃがみ込んでしまった。
「おいおい。しっかりしてくれよ」
花馬が優しい声で近寄ると、その細い手首を掴んだ。
玲奈に怯えたような表情が走る。
即興の芝居にしては生々しい。久場田はごくりとツバを飲む。この場でどこまでやる気なのだろう。
「どうしたんだ。ん? 感じちゃってしょうがないのか?」
「はふうううん」
鼻を鳴らしながら、泣きそうになっている。その表情がたまらない。久場田は熱くなっていた。
「大切な記者会見で、みっともないぞ、玲奈」
「だ、だってぇぇ」
そのとき、記者たちは、彼女の白く輝く太腿を伝って流れ落ちる透明な液を目撃した。
「玲奈。リモコンでいま、どうなっているのか、みなさんにお伝えしなさい」
「あああっ。わたし……玲奈の……おまんこの中に……ローターが……2つも……」
花馬は玲奈の背後にまわり、両手をバンザイするように上にあげさせ、さらに足と腰をつかって、彼女の腰を前へと突き出させた。
「あと1つは……」

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DLSiteのみで販売しています。小説『十二階』一部、二部を改題・改稿した作品です。
十二階に住む達也に頼まれ、千春の調教を引き受ける。彼女の奥底にある危ういまでの被虐性を知り、厳しい調教を行う。さらに達也の提案でマンション全体の「共用」として千春を住人に貸し出す。特殊なペットとして改造にも踏み出す。語り手の調教役を男性にし、一部の表現を変更。ストーリーは小説『十二階』一部、二部と同じです。
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