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いいなりドール 18 怖くてちびりそうでした

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「そんなのいいよ。早く行けよ」
「見たい」
「動くって言っても、ここだけだよ」
 兄は股間を指先で示しました。ドールの股間は電動……。
 ざけんな! どこに電動マンコの女がいるってんだよ!
 なんか、むしゃくしゃする。
「それより、ブランド品、コンビニに持ち込んでないでしょ。先にあれをやってから、出て行ってくれない?」
「はいはいはい」
 絶望とくだらなさと、でもこんなやつでもカネがあるらしいのだから、父もいなくなってわたしが頼れるのはこいつだけ。
 この間、途中までやりかけていた梱包をやって、新たな注文が来ているので、それにも対応して、持ちきれないほどの荷物を両手に抱えてコンビニへ。といっても歩いてけっこうあるんだよ。
 なんとかまだ開いていたので、そこで15点ぐらいの発送をやったのでした。売れるなあ、けっこう。
 この代金はわたしの口座に入るのです。ウシシ。
 考えてみれば、母を追うって言っても、もう夜中になるので電車も終わってしまうから、出るのは朝だな、と思いながら家に戻りました。
 静かでした。
 兄はそもそも、居るのか居ないのかわからない存在。妖精のようなものですから、なにもしてないときは静かすぎるほど静かです。
「あれ」
 玄関に入っても人感センサーが働かない。そういえば玄関の外の街灯も消えていたような気がしました。
 壁のスイッチを何度もオンオフしても、灯りがつきません。
「やめてよ、ふざけないでよ」
 こういう映画、見たこともあるから。
 まずバカ女(オッパイが大きいか、太もも剥き出しか)がいる。彼女の家の電気がすべて消える。そしてヤツがやってくる……。
「ブレーカーだな」
「ぎゃああああああ!」
 2分ぐらい叫びました。その場にしゃがみ込み、怖くてちびりそうでした。ちびったかもしれません。
 人を拳銃で殺したにしては、怖がり過ぎたかもしれませんが。
「だ、だれ? お父さん?」
「ちがうよ」
 クソッ。
 ドットコムじゃねえか。自分から消えておいて、いきなりここに襲いかかるってどういうことだよ。
 しゃがんだまま動けません。
「泣いてるの? ごめん、驚かす気はなかったんだよ」
「ど、どうして、ここに?」
 彼は、闇に溶け込んでよく見えません(差別的なギャグではありません)。
「簡単に人を信じない。そうじゃないと生き残れない。君を泳がせてどこに行くか見ていたんだ」
「意地悪」
「しょうがないだろう。危険と隣り合わせで生きているんだから。ちょっと間違えたら、自分がつくった武器で殺されるかもしれないんだぜ」
 そのひょろっとしたシルエット。
 その大きな手が、肩にタッチしてきました。鎖骨の窪み。温かい彼の感じ。思わず握り返しました。
 嗚咽も少し収まってきました。たぶん、このところ連続している出来事に心が追いつかないのでしょう。一切合切含めて、いままとめて泣いておいた感じです。父よサラバ。
「大丈夫かな?」
「うん」
 心が折れそうです。
「見てたの? コンビニ行ってきたの」
「全部、見ていた。なにかを2階に運び上げた。お兄さんのボソボソって声も聞こえたけど、なにを言っているかわからなかった。上にいるんだよね?」
「はい」
「なにか電気を使った関係で、ブレーカーが落ちたんだよ」
「兄、でしょう」
 人形とUSBと股間を思い浮かべました。電気で動く股間。
 粗悪な製品だったのかもしれません。
「行ってみよう」
「えっ? 行くって?」
 彼は2階を指さします。「静かすぎる」
「いつものことです。兄は妖精のように、いるかいないか、よくわからないんです。気配を消しているんです」
「でも、ブレーカーが落ちたら見に来るだろう?」
「あ、まあ、そうですね。でもドットコムがいるからダメなんじゃないですか?」
「おれのせいかよ」
「会ったこともないって……」
「水くさいやつだな」
 そして彼は階段に向かって「おい、そこにいるんだろ? 大金持ちの変態!」
「やめてよ、夜中なんだよ」
 近所に聞こえるでしょう。ドットコムのめちゃいい声が、響き渡っているはずです。
「いいんだって」とわたしを無視して階段に上がっていきます。
「やめてって」
「いるんでしょ? あなたが注文したやつね。最高の仕上がりでしたよ。ちゃんと連発で弾も出ました。知らない野郎の頭を吹っ飛ばしましたよ。あなたの妹さんがね!」
「やめてって。お願いだから」
 彼の腰にすがりつきます。
 だけど、彼はどんどん階段をあがっていくのです。
「大丈夫だって」と彼は平然としています。
 あまり日本的ではない体臭を感じます。言葉や気持ちは日本でも、彼の構造は日本じゃないんだと思います。それが行動だとか考え方にも関係しているのです。だから、わたしには彼を止められません。
「どっち?」
 1つはわたしの部屋のドア。兄の方を示しました。
 簡単に開きました。内側から鍵をかけていた時期もあったのですが、いつからかそれはなくなり、わたしは自由に兄の部屋に入って掃除をしてあげて、エロ同人誌を見たりしていました。


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1970年代からのSM小説を読み、書き。「仲ゆうじ」などのペンネームで「SMセレクト」などに小説を書かせていただいておりました。
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