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女囚スパイラル 3 悪い子は人間じゃない。ケモノと一緒だ

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「ふざけんなよ!」
 私は思いきり怒鳴っていました。
「ハハハハ」と伸也は笑うのです。「おっかないね、真菜ちゃん。怒った怒った」
「ちくしょう」
 そいつの動きはその太った体に似合わず素早く、私にのしかってきました。
「痛い!」
 彼の足が体重をのせて私の腰や足を押さえつけ、動かせなくなったのです。
「ううううう」
 絶望的に重く、悔しいほど痛いのです。
「折れちゃう」
 気持ち悪い伸也の体がのしかかってきています。臭い。獣のように臭いのです。
「足ぐらい、折れたっていいだろ。悪い子なんだから」
「悪いことなんてしてない!」
「してる。毎日、裸になっていやらしいことをしている」
 彼は手に巻いた紐を少し伸ばし、私が突き出している左手首に巻き付けました。そして、「ほーらよ」と荷物でも投げるように地面に私を転がしてうつ伏せにすると、腕をもぎ取りそうな勢いで背中に回していくのです。
「ぐええっ」
 喉も締まって声が出せません。目が飛び出しそうです。
「悪い子だ。悪い子は人間じゃない。ケモノと一緒だ」
 右手も思いきり捻られて、背中で両手首を強引に縛りあげたのです。
 彼がどいてくれて、やっと息がつけました。
 でも、手を楽にさせようとすれば首が絞まり、首を楽にさせるには、背中の両手をもっと上げなければなりません。いくら柔軟性のある私でも、肩がもげそうになります。だいたい、紐が皮膚を破るんじゃないかと思うほどきつく食い込んでいて、それだけで涙が出るほど痛いのです。
「ぎゃああう」
 彼が平手でお尻を叩きました。
「悪い子だ」
 バシーンと乾いた音が土蔵の壁に反射しました。
 あたりはすっかり暗くなり、母屋から漏れる光に、粒が大きくなった雪がはっきり照らされていました。
 殺されるのです。このまま、寒い中で裸にされて、篤江の弟、伸也に殺されてしまうのでしょう。
「真菜ちゃんのいやらしいところを見てあげよう。病気かもしれないものね」
 医者でもないのに、お前になにがわかるんだ、と思っても身動きができないのです。
 自分でパンストや靴下まで脱いだので、残りは白い下着だけ。
 伸也が確かめるようにその布の縁を指先で辿ります。お尻。太もも。そして地面の側にある鼠径部。
 足を動かしたいのに、伸也の体重に押し潰されて力が入りません。冷たいザラつく地面に肌が押しつけられているのです。
 はーはーと伸也の荒い息。
 お尻の溝から前に向って、指を擦りつけてきます。
「真菜ちゃんのまんこ、柔らかいね。ぷにゅぷにゅしている。毎日、ここをこうやって擦ってるんだろ?」
 乱暴に指で擦られて痛いし、恥ずかしいので、ただ歯を食いしばっていました。
「いい子だ」
 それを大人しくしていると勘違いしたのでしょう。
 指が下着の内側に入ってきて、ズラしはじめます。
「うううう、やめてえええ!」
 なにをされるのか、わかりきっています。
 すっかりズラされた下着ですが、足から引き抜くには、どちらかの足を通さなければなりません。
 伸也は右足に膝をつくようにして乗っかると、左足首を手で掴んだのです。さっきよりは自由です。私は思いきり蹴り上げました。
「おおお、元気いいね」
 空を切るばかり。彼は下着が破れてもいいので、思いきり引き伸ばし、膝を曲げて抵抗する私をあざ笑うように、片側を強引に引き抜いたのでした。
「これでよし」
 右足に下着がまとわりついていますが、何の役にも立たないのです。
 再び、左足を地面に押しつけて、体重をかけてきました。さっきより左足を大きく開いて。
 地面に大の字にされ、首と手首に食い込む縄に苦しんでいると、彼はなにを思ったのか今度はさっきと反対の姿勢になって、右足からも下着を完全に抜き取っていくのでした。
 いったいなんのために。
「真菜ちゃん」
 すぐに右足もさっきより開いて、膝の裏や太ももあたりに体重を思いきりかけた伸也が、覆い被さってきたのです。
「やめて! どいて! 痛い!」
 足が彼の体重に押し潰されそうなのです。潰れないまでも、地面に擦れてザクザクになってしまいそうです。
「うるさいね」
 叫ぼうとしたところに、彼は私の下着を押しつけてきました。
「んんんん!」
 ぐいぐいと口の中へ押し込んできました。
 窒息しそうです。首が締め付けられています。逃げられません。
「いい子だ」
 彼はまだ別の縄を持っていたようで、それを私の口の上にぐるぐるとかけていくのでした。
 自分の下着を口に入れられ、縄で塞がれていくのです。
「むううううう」
 声が出ません。苦しい。そして自分のニオイ。
「エッチな真菜ちゃんのことだから、パンツ、すごい濡れていて臭いよね」
 カッと頭に血が上ります。
 恥ずかしすぎる。
 自分の置かれた状況が、あまりにも酷いのです。
 彼の指が無防備な股間にあります。
「これが、真菜ちゃんのお尻の穴だね」



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DLSiteのみで販売しています。小説『十二階』一部、二部を改題・改稿した作品です。
十二階に住む達也に頼まれ、千春の調教を引き受ける。彼女の奥底にある危ういまでの被虐性を知り、厳しい調教を行う。さらに達也の提案でマンション全体の「共用」として千春を住人に貸し出す。特殊なペットとして改造にも踏み出す。語り手の調教役を男性にし、一部の表現を変更。ストーリーは小説『十二階』一部、二部と同じです。



★小説『十二階』第一部★
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DMM.R18でのみ販売中。とあるマンションで人妻を徹底調教する。千春は夫の決断で同じマンションに住む敏恵に調教を委託することになった。激しくも甘美な調教で、昼夜を問わず若妻は被虐にどっぷりと染まる。



★小説『十二階』第二部★
十二階第一部

DMM.R18でのみ販売中。調教はマンションぐるみとなり、千春には衣服もプライバシーもなくなってしまう。住人に貸し出される人妻は、さらに苛烈な運命が待っていた。



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ジャンル : アダルト

くされ作家のクズ箱 その35 古くて新しい概念

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 くされ作家は、SM小説に魅せられて自分なりの作品づくりに没頭している男である。

 概念が大事だ、とことあるごとに概念について説いていた教師がいた。なにを言ってるのかサッパリわからなかった学生の一人、私の心にも「概念」という言葉は刻まれたので、彼の気持ちは少し世に残ったというべきか。
 私が扱っているSMの世界は、古い概念と新しい概念がぶつかっている。いまの時代に合うようにと、新しい解釈に基づいた概念を打ち立てるのだが、その後、それがことさら新しい解釈でもないことに気づき、結局は最初の概念のままでも大差ないのではと思うこともある。
 進歩は結果的に振り返って、どの程度歩んできたか、出発点から離れたかを確認してはじめて実感できるものだ。
 ところが、概念の進歩は、螺旋状で距離のわりにはすぐ横に古い概念がある。これまで何キロも歩いたのに、たった一歩、横にズレさえすれば移動距離を帳消しにするぐらい古いところに移動できる。どんどん横にズレていけば出発点に戻れてしまう。
 新たな円周を描くより、中心に向って直線的に半径を移動する方が楽である。その求心力は強力なので、なかなか振り切ることはできない。もっとも振り切らなくてもいいのかもしれないが。
 概念の進歩は実感しにくく、自分は新たな方向に歩んでいるかどうかも、かなりの距離を歩かないとはっきりしない。
 などと、いかにも形而上的なふわふわとした話を長くしてしまったのだけど。

 温故知新。私は古い概念のSMが好きである。そこに潜む乱暴で危険な香りが好きである。
 中でも「奇譚クラブ」は、ネット上にイメージがアーカイブされていることもあって、ときどき読み呆けてしまう。1947年(昭和22年)10月から1975年(昭和50年)3月まで(中断を何度か挟む)刊行された雑誌。当初はいわゆるカストリ誌で、その後雑誌になっていく。1956年(昭和31年)12月号から、沼正三『家畜人ヤプー』連載され、1962年(昭和37年)8・9月合併号から団鬼六(当時は花巻京太郎名義)の『花と蛇』が連載されたことでも知られている。
 溝口健二、三島由紀夫、渋沢龍彦、寺山修司なども愛読していた時期があるそうだ(以上SMペディア)。

 先日、私はある人の名を探して1960年代の同誌の目次を眺めていたのだが、ふと「マゾヒスト・古川裕子メモ」(久我庄一)という文に目が留まった。久我氏は「凌辱の幻想と期待の強烈さに圧倒された」とある。
 さっそく同誌に掲載された古川裕子名義の告白を読み始めた。古川裕子は大正十一年生まれというので、存命なら97歳だ。マスク、猿ぐつわ、ゴム引きレインコート、縄をオナニーの快楽に直結させていた娘時代から、大人になって理解ある伴侶に巡り合い、地下室や屋外で苛烈な責めを受ける。マゾヒストとして幸福な時期を経て、その理解ある伴侶を事故で失い、魂が漂流をしていく姿までを数年にわたって掲載していた。
 初期の告白は具体的でプレイ内容もかなり苛烈なものだから、現代のSM概念よりもずっと危険を孕んでいる。当時は、家に風呂のないことが多いので、傷だらけ痣だらけで風呂屋へ行かなければならないぐらいの状況。これは江戸川乱歩の『D坂の殺人事件』の頃とイメージがだぶる(時代は違うけども)。
 戦後間もないすさんで貧しい社会の中で、被虐願望に忠実に生きることの困難さは、いまとは比べものにならなかったに違いない。だが、新しい憲法の下、自由を得た魂は、こうしたアブノーマルな漂流も許されたのだ。その悦びはきっとあったに違いない。

 SMの一般化がはじまった原初の姿を思いながら、いま執筆しても、とうてい元には戻れない。どうしたって、それはできない。いまを生きている筆者にしてみれば「思う」ことはできても、執筆という現実の前では、その思いの多くは現代の基準で選択され淘汰されていくからだ。
「その程度のことで、興奮して感じていたのか!」と思うこともあれば、「そんなところまでやってしまって大丈夫か」と思うこともある。
 たとえばこれほど手軽に上質のローションが手に入らなかった時代に、どうやってアヌスを開発していたのだろうか。江戸時代は昆布のぬめりなどを使っていたらしい。それがワセリンになるまでに、どれほどの苦労があったことだろう。ワセリンがぺぺローションになるまではどうだろう。
 さらに、括約筋は一度切れたら戻らない、といった説が常識だった時代もあり、その頃の作品には括約筋断裂によって開きっぱなしになったアヌス、といった表現もある。二度と元には戻れない体、という切なさがある。この味わいは、医学の発達した現代ではちょっと味わえない。別の表現が必要だ。
 身体的な部分についての描写も心理的な面でも、「いま」と「過去」の差は大きい。それでいて、すぐ横にあるような気もする。たとえば刺青についてはどうだろう……。厳しさの増した面もあれば、緩んできた面もある。

 古川裕子が何者でその後どうなったのかは、わからない。
 私は「個人の性的な願望」の儚さを思う。彼女の思いは生きている間に遂げられてはじめて実感できたものだ。それは現代の私たちも同じ。
 死んでしまったら、思いもそのまま消えていく。性的な願望は遺伝しないし、世襲で引き継ぐような性質でもない。
 それでも、現代でもレインコートや縄やマスク、猿ぐつわで性的興奮を得られる人はいるだろう。彼女の精神に近い人はそこここにいてもおかしくない。
 概念は当時とは違ってきているものの、行為はとても近いものがあるはず。
 彼女がどうなったのか。それを思ったときに私は構想を得て、「女囚スパイラル」という作品を書きはじめた。これは祖母、母、娘の三代にわたる被虐的性癖についての物語だ。
 とはいえ、私にはいまから戦後に生きた大正生まれの女性について書ける自信はない。憑依できない。戦後生まれのその子(作品では母)では、少し物語が動きにくい。そこで、孫娘を主人公にした。いまを生きている娘。彼女のレインコートに対する異常な執着、それはやがて蔵に残された祖母の告白記事の発見へつながる。同時に彼女は、近くに住む継母の弟によって、恥ずかしい姿を露わにされていく。
 できるだけ古典的な道具を活用しながら、新しい作品を作ってみたい。古い概念と新しい概念を、横から見て並べて描いてみたい。そんな欲望を持ったのだった。さて、どんな話になるだろうか。

(協力:エピキュリアン きゃんどる工房ローソク



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自虐趣味が大変なことに 「SM研究室」の人気連載「「自虐者・明日菜の真性必罰日記」全編、そして連載中の「小説 堕ちる 明日菜編」を+(プラス)。全編加筆修正しました。お下劣で過激な一人遊びから始まって性社畜へと堕ちていきます。843ページ。


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自虐者・明日菜の続編です。「小説 堕ちる 明日菜編02」と「明日菜の夏休み・冬休み」を収録。全編加筆修正しました。過激な一人遊びや、性社畜へと堕ちた明日菜の行方をお楽しみください。


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今日のSMシーン
鬼寝取り 裏切りの不貞縄に狂ったメス若妻 桃咲ゆり菜
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テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

小説 官能アドレセンス 25 愛が穢されそう

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 ここに来てから、怒りの沸点がとても低くなっている気がした。
「浮気じゃなくてね、本気でよ。愛し合ってセックスするの」
 セックスをしても浮気じゃない、と考えたとき、世の中の不倫はすべて重罪になる。浮気じゃなく本気のセックスなら、それはもう犯罪ではないか。裏切りではないか。
「あなたは、許さないでしょうね。京都にいる望月ってオバサンとセックスしたいからって、紀里夫があなたにお願いをしたとしても」
 そんな事態は、想像もつかない。
 これから浮気するので許してくれと、あらかじめ妻に了承を取るなどということがまかり通るわけがない。いつの時代の話なのだ。いや、いつの時代だってムリではないか。
 そこには慎みというものがあるはずだし、労りとか、おもんばかるとか。なにかしら、相手を気遣う気持ちがあってしかるべきだし、そのためならウソも方便ではないか。裏切りを自覚しない裏切りは、重罪ではないのか。
「安心して。紀里夫とセックスしたことはないの。仮の話」
 望月は、私が恐ろしい顔になっているのを見て、慌てて誤魔化す。むしろしたんじゃないか、とムカムカするほどの疑惑が私を支配する。この女を突き飛ばし、やっぱり帰るべきかもしれない……。
 彼女は菓子鉢の蓋をあけ、爪の先ほどの小さな揚げたあられのようなものをつまみ出すと、くるくると包装を解いて口に入れた。
 カリッと乾いた音がした。
 お金をかけている歯だ。金歯を見せつけるような下品さはないが、高級なセラミックで治しているに違いなく、その白さは人工的だ。立派すぎる歯。幼い頃から歯列矯正をし続け、丁寧に治療を重ねてきた結果だろうか。
「芳純と私は夫婦だけど、お互いに誰とセックスするかは話をして、了承を取るルールになっています」
 その言葉を理解するのに、少し時間が必要だった。彼女があられを飲み込み、コーヒーを含んで流し込む。白い喉がいやらしく動く。
 ゾワッとした。
 そうか、この望月沙和子に漂う妖しいまでの色気というか、気持ち悪さはそこから来ているのか。
 夫婦で浮気を認め、誰とでも好きな人とセックスをする。それをお互いに了承し合う……。
 芳純や芳清から感じる違和感も同じなのか。亜希江も?
「たとえば、亜希江」
 彼女がその名を出したのでドキッとした。
「彼女、AVの仕事をするのよ。男優さんとセックスする仕事よ。もし亜希江の彼氏がいたら、それを了承するしかないわね。違う?」
 聞きたくもない、考えたくもない、非常識でとんでもない話ではないか。
 悪質な新興宗教なのか。
「長いこと、夫婦は愛情とは名ばかりの、経済的な理由と法律的な理由と世間の常識に縛られて、浮気は認めず、セックスを抑圧してきたの。セックスだけが人間の欲望ではないけれど、ある時期にはとても重要な欲望よ。世の中で、セックスの不満で起きる犯罪や悲しい出来事はいっぱいあるわ。当人はそれをセックスのせいとは自覚していないこともあるでしょう。セックスによる快楽を得られないことによって、不満は慢性的に蓄積して、思わぬところで爆発するのね」
 私は冷めたコーヒーを飲んだ。底に滓が残っている。
 いま爆発すれば、これも私のセックスを原因とした不満の爆発だと彼女は訳知り顔で解釈するだろう。
 怒りはふつふつと残っているのだが、抑える。
「あなたは紀里夫のことを愛しているのね?」
 返事をしたくなかった。自分の愛が穢されそうだ。
「だからここに来たんでしょう?」
 そういうことになる。ただ望月夫人の言うような意味ではないと反論したい。それができなくて涙が出そうだ。
「愛って不思議よね。私も芳純も心からお互いに愛し合ってるの。素敵なセックスもいっぱいしている。だけど、私も芳純も同じ嗜好なのね。わかるかなあ、そういうの。たとえばナミスケを縛っていじめたいとかって気持ちがあるとするわね。それも愛情なの。私、あの子、憎たらしいぐらい好きだし愛してる。いじめたい。芳純もそう思っているわ」
 変態夫婦の自己弁護ではないか。これ以上、聞かされるとこっちがおかしくなっていく。
「つまり、私がナミスケとセックスすることを、芳純は認めているし、私は芳純がナミスケとセックスすることも認めているの」
 全面的に拒否したい。拒絶したい。ここに空まで達する壁を作りたい。
 壁……。
 ハッとした。トランプ大統領がメキシコ国境に壁を作ると宣言したとき、私はそれを「バカなことを!」と反発した。ベルリンの壁が崩壊されてから、時代は壁を壊す方向にあったはず。みんなが自由に行き来できて、それぞれの自由を最大限に尊重する時代になっていくと信じていたはず。
 それに逆行するような「壁」に反発したはずだ。
 だけどいまは、壁が欲しい。
 壁がないと私が守れない。
「芳純っておもしろい人で、男性ともセックスをしたいのね」
 狂ってる。
「私とナミスケは女性同士。それを認めてもらっているのだから、芳純が男性同士でしたいという気持ちも尊重したいの」
 その対象が、紀里夫……。
 まさしく、波野亜希江と立川紀里夫は「同じ」なのだ。
「いますぐ、大空さんに理解してほしいとは言わないわ。こんなことを聞かされて、いま気分が悪いでしょうね。紀里夫もナミスケも、自分からこうしたことをあなたにちゃんと説明するのは、とても難しいことだったということだけは、理解してあげてほしいの」
 紀里夫に打ち明けられていたら、私はどうしていただろう。
 黙って出張のふりをして芳純の元に逃げた紀里夫。正直に自分のことを私に言えなかった彼。
 そして、私は、夫人に言わせればナミスケとセックスしてしまった女なのだ。紀里夫のいない間に、彼女によって快楽を得ていた……。
 そのことを、私は紀里夫に言えるだろうか。
 あの快楽はなんだったのか。
 私は一度も同性に欲情したことはない、とは断言できない。同性を好きだったことは幾度もある。でなければ、バンドの裏方を続けるモチベーションはなかったかもしれない。音楽好きなだけではなく、そこに集う人が好きだった。その中に、好きな女子がいた。嫌いな女子もいた。私の好きな子は、私とまるで接点のないトロンボーンを吹く子で、いつも不機嫌で、他人を冷笑していた。打ち明けたこともなければ、ろくに会話もしていない。共通の話題がほとんどない。「ありがとう」と言われたことはあって、それがズキンと刺さっていた。他人を冷笑する子が、私にチラッとウソかもしれないけど微笑んだ。
 彼女は音大を受けて落ちてその後どうなったかは知らない。いまもトロンボーンを吹いているだろうか。不機嫌そうな顔をして。
 亜希江に欲情した記憶はない。むしろ、させられたように思っている。快楽に引きずり込まれた。すべては亜希江が悪い。彼女の慣れた技巧によって、私は甘い悦楽に浸った……。
 悪いことが甘い記憶として刻まれてしまった。
 紀里夫とのセックスとそれを比べることは、いけないことのように思えた。すばらしいお酒が2種類あって、1つは大手メーカーのお墨付きで、もう1つはまったく知らない田舎の地酒だったとして、優劣はつけられないが、なんとなく他人にプレゼントするなら前者になってしまう。他人に自信をもって勧められるのは前者だろう。
 紀里夫との関係はその意味で私としては、親にも言える正しい行為だった。
 おまえ、バカか、と言われそうだが、正直なところ「紀里夫としたよ、すごくよかったよ」と公言しろと言われたらできる気がする。
 これまで生きてきた30年以上の月日を賭けても、堂々と紀里夫との愛は素敵だったと言い切れる。どこに出しても恥ずかしくはない。
 亜希江とのことは、恥ずかしくて誰にも言えない。AV女優(になるはず)の女性に、指で絶頂を迎えさせられた経験は、友だちにも言えない。北海道で懸命に生きている友人に、そんなバカな話、できるわけもない。
 紀里夫は芳純との関係を、私に言えるはずがなかった。誰にも言えないことのはずだった。
 芳純と望月夫人ら少数の人たち、緊縛関係の人、こうした会に集まってくるマニアというかファンというか同好の士というか、そういうクローズドな人たちの間では公然だった。
 だからといって、私がその人たちの前で、「亜希江の手マンでいかされました。彼女すごく上手で、とても感じたんです」なんて話をする気にはなれない。
 もし言ってしまったら、「大空さん、私たちと同じですね」と亜希江に言われてしまうことだろう。
「人には誰も言えない秘密があるものよ」
 夫人の声が再び耳に入ってきた。それまでなにを言っていたのか、まったく聞いていなかった。
「秘密を共有する仲間がいることは、怖いと誰もが思うわね。でも、ある程度ならできるし、そのある程度でかなり楽になれるの」
 話の脈絡が見えない。もう一度、最初から言ってくれとも言いたくない。
「たとえば、今日のこの会。参加するだけで、緊縛に興味があって、パートナーを縛ることに熱中していることがわかる。なにも『私は誰かを縛りたいんです』なんて宣言する必要はないの。参加するだけ。ここは私の趣味もあって、伝統的に身元確認をきっちりさせていただくけど、もっと参加資格の緩い会もあるわ。映画を見るのと同じように、入場料を払えば参加できるようなものもね」
 彼女は私を誘っている。それはわかった。
「その場にいる、それだけで意思表示になるのよ。ナミスケは、あなたに縛られたいって言ってたわ。私もお会いして、なんとなくわかるの。あなたは彼女を引きつける魅力がある。紀里夫も、きっとそれに引きつけられたのよ」
 だからってなんだ、と言いたくなったが、なぜか私の自覚していないその魅力とかの話になったとき、亜希江にいじられたところがギュッと熱くなった。



★お嬢様はドM 第一部★
お嬢様1

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少しドジなお嬢様・丸木戸恵梨香(20歳)がマゾの衝動にかられてじわじわと屈辱的な「ドMのゴキ」となっていきます。ブログ公開版に未発表の2エピソード追加。



★お嬢様はドM 第二部★
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お嬢様として育てられた恵梨香は、M性に目覚め執事の息子の遠隔調教を受けることに。執事夫妻、代理として屋敷に入り込んだ男、巨根の運転手、そして調教のプロたちから日夜、心身の限界まで責められていく。さらに大学の友人たち、婿候補の子息たちにも……。 未公表部分追加。


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テーマ : 官能小説
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小説 官能アドレセンス 24 夫婦にとって一番大事なこと

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「すてきだわ」
 望月夫人がゆったりと告げる。
「え?」
「大空さん。あなたよ」
 既視感があった。ナミスケに言い寄られたり、体を触られた記憶が蘇る。もしかして、望月夫人も?
「ご自身で気づいていないのかしら。あなたの素敵なところ」
 そんなものがあるのだろうか。
「目がいいわ。キリッとして。ちょっと厳しい目ね。世の中に正確なジャッジをしようと思っているんでしょうね」
「そんな」
「スポーツはなにをなさっていたの? 骨格がしっかりされているわ」
「運動は、ぜんぜんダメなんです」
「あら、見かけによらないわね。ジムとか通ってらっしゃるの?」
「そういうのは、あまり」
 まったく行かない。体のためになにかをするとしても、健康によさそうな食事を採る、風呂に入る、睡眠時間を確保することぐらいだろうか。あとは、せいぜいPCに向うときに姿勢を多少、気にする程度だ。学生時代は猫背がひどく、メガネもかけていたので、ほぼ女性扱いをされなかった。音楽が好きでも地味な裏方にいる方が安心できた。ステージに立つのは、バンドの準備をするときだけで十分。マイクのチェックをするだけでも緊張した。
 あの頃の自分になにか声をかけるとすれば、「胸を張れ!」と「怖がらずにコンタクトにしろ!」だろうか。
「うらやましいわ。なにもしないでその体型なんて。私なんて息を吸っても太っちゃうのよ」
 ホホホと笑う。上品さが崩れない。なんだろう、この女性は。ますますわからない。
「紀里夫さんがあなたに一目惚れしたのもわかるわ。ナミスケが夢中になっているのもわかる」
 私にはわからない。
「もう少しリラックスしていいのよ。肩の力を抜いてね。芳純が言っていたけど、あなたって、私なんかのお仲間かもしれない。そんな気がしていたんだけど、こうしてお会いしたら、それはもう、確信に変わったわ」
 どこかで聞いたようなことを言う。運動音痴ではあるが、松坂大輔がどういう人間であるかぐらいは知識として知っている。
「この会はね、私と芳純で作ったものなの」
 いよいよ彼女は、核心に触れそうな気がした。
「あなたは、私と芳純のことをご存じかしら?」
「いえ」
「ナミスケはなんにも教えないのね。ま、口が堅いことは認めるわ。今度、きつい拷問でしゃべらせてあげようかしら」
 そしてまた、ホホホと笑う。
 日常会話に「拷問」が出る世界とは、いったいなんだろう。私には違和感しかない。
「私ね、芳純と夫婦なの」
「はあ」
 意外というよりも、この場に婚姻関係といった、みごとに正常な世界観が登場するとは思わなかったのだ。
「ただしね、ちょっと普通じゃないの。私ね、望月は代々の姓なのね。望月家は父までの代で不動産を中心に、かなりお金持ちになったの。いまはもうぜんぜんダメだけど……」
 そんなことはないだろう、と反論させるのを期待しているような目。
「それでも、忙しいの。ここみたいな土地が大阪、滋賀、京都にあって、北海道から九州、沖縄まで仕事関係の拠点があるのね。あと、海外にも何ヵ所かあるから、1年でそれを全部、回るだけでもけっこう大変」
 でしょうね、とでも相づちを打てばいいのだろうが、私にはできない。
「だからお互いにね、結婚しても夫婦の生活はゼロ。ただ趣味嗜好はとてもお互いに理解しているのね。それがあるから続いているの」
 同時に、芳純のスポンサーなのだろう。妻の財産によって、芳純は緊縛師として生きることができ、芳清はバンド活動ができるのではないか。
 もしかして紀里夫も?
 芳純と関係していた期間に、紀里夫は望月夫人と会っているに違いない。
 その頃、私はすでに紀里夫を知っていた。若き写真家として。学生のように若く美しかった青年。知っていたし、話もし、食事もしたが同棲するまでは編集者と写真家の関係に過ぎなかった。
 私は彼に会うのがうれしく、楽しかったし彼もそうだと思い込んでいた。
 紀里夫の関心は私ではなく、別のところにあった。あの頃も、そしていまも。
 芳純は男性とも女性とも関係を持つ存在。それでいて大金持ちの妻がいる。紀里夫はどういう役割なのか。
「これから少しだけお話することは、大空さんの常識では考えられないことかもしれない。だけど、この会に参加している人たちはみな知っていることなの。あとで知って誤解されたくないので、ちょっとだけ聞いていただきたいのね」
 その瞳は鋭すぎる。一瞬で私と紀里夫の関係をすべて覗き込まれたような気がした。ナミスケとの関係も……。
「ポリアモリーって言葉、ご存じかしら?」
「いえ」
 化学的な用語だろうか。ポリエチレンのような……。
「ご自身でネットとかで調べてみていただけるかしら? 大空さんは編集者でらっしゃるから、調べることもお得意でしょう? 私がいまここでなにを言っても、胡散臭く聞こえてしまうと思うの。だからご自身で調べて感じてほしいの」
「はい」
 私はネットは使えない状態ではあるものの、スマホのメモに「ポリアモリー、調べる」と入力しておいた。
「P、O、L、Y、A、M、O、R、Y。Polyamory」
 夫人は綴りを教えてくれた。ポリがあるということはモノもあるのではないか。モノアモリーもあるのだろうか。それもメモしておく。ポリとは複数のことだろう。ポリリズムとは、異なる複数のリズムを同時に演奏すること。「Perfume」の曲が有名だが、私の乏しい音楽知識からすると、たとえばドラムが4分の4で演奏しているところに、別の楽器が4分の3で入ってくると、アクセントがズレていき、とてもトリッキーな感覚が得られる。
 手拍子で乗っていた聴衆は、しだいにバラバラな拍手になって諦める。表かと思えば裏になり、裏かと思えばそれとも違う躓くようなタイミングにアクセントが来てしまう。
 それとどう関係があるというのか。
「私も夫もちゃんと入籍していて、日本の法律上では夫婦だし、芳純はうちの望月姓のパスポートを持っているのよ」
 それはそうだろう。
「夫婦にとって一番大事なこと。大空さんはなにが一番大切だとお思いになるかしら?」
「信頼、ですか?」
 望月夫人はコクリとうなずいた。
「あなたは紀里夫を信頼していた?」
「はい」
「じゃあ、夫婦みたいな関係だったと言えるわね。法律上では婚姻関係にはなかったとしても、内縁関係もいまの時代は立派な関係だわ」
 そこまでの自信はない。なにしろ、彼は私の知らない男だった。私が知っているのは、彼のほんの一面だけだった。
 優しくて、笑顔が素敵で、カメラマンで、物撮り専門で、寡黙で、居てくれるだけで温かくなって、楽しくて……。
 これ以上、紀里夫のことを考えると、またおかしくなりそうだった。
「もしも、紀里夫さんと私がセックスしたら、あなたはどうお感じになるかしら?」
「えっ」
 ギョッとした。
 目の前の40代の女性は、それなりに魅力的なのかもしれないが、そこまで踏み込むだろうか、あの紀里夫が……。
 おそらく私は嫌悪に顔を歪めていただろう。無表情に戻そうと努力はしたが、夫人の薄笑いに、努力は失敗していることがわかる。急激に恥ずかしさと怒りが混ざった感情がわいてくる。



★隷獣 郁美モノローグ版★
隷獣
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女子大生がケモノとして飼育される 山ガールを楽しんでいた郁美は、同級生の有希恵に「隷獣」としての素質を見出され、山小屋でケモノに堕ちるための調教を受けるのだった……。伝奇SM小説『隷獣』は、郁美のモノローグに書き改められ、ブログにはない結末が追加されています。


★妹は鬼畜系★
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義理の妹に調教される兄「ぼく」。義妹のケイに、さらに義母に調教される。男の娘として男性たちのオモチャに、トーチャー・クラブの生け贄として拷問へとエスカレートしていく。コメディ要素あり。


エピキュリアン1

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隷辱ぬめり妻 MOMO
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バイオレンスツアー 39 歯を引き抜きはじめた

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 男たちは上の前歯を指で触った。
 長時間、固いディルドを噛んでいた。しかも移動中、激しい振動を受けていた。そもそも、ミシェルも礼子も、栄養状態は通常の同じ年齢の女性に比べれば劣悪で、他人の汚物を大量に食べさせられていた経緯もあった。
 そのため、前歯はどれもグラグラになっている。歯ぐきは腐りかけている。
 男は無表情にヤットコを手にすると、それで歯を引き抜きはじめた。
「ぐえええええ」
 2匹のうめき声や、あふれ出る血など、そこにいる男たちはまったく気にしていない。
 あっという間に上の歯をすべて引っこ抜いてしまった。いまやワイヤーは歯ぐきにめり込んでいるのだが、その歯ぐきは熟れすぎたトマトの果肉のようになったいた。
 細いノズルのついたホースでそこを洗うと、薬をべったりと塗りつけていき、最後に柔らかなシリコン素材のマウスピースのようなものを被せていく。ワイヤーはまだ外さない。
 次に下顎の歯だ。
「きいいいいい」
 礼子に比べればまだ健康的だったミシェルが泣き叫ぶ中、すべての歯が除去されていき、マウスピースに置き換えられた。
 接着剤が塗布されていたのだろうか。その安定度を乱暴に確認してから、ようやくワイヤーが引き抜かれた。
「があああああ」
 柔らかな歯ぐきにめり込んだワイヤーに、彼女たちは身もだえしながら泣き叫ぶ。
 ボルトンが新しい道具を用意する中、男たちは檻の後方を外していった。
 ようやく、ヴァギナとアヌスを責め立てていた2本のディルドが引き抜かれていった。
 こちらも、振動や2匹の動きなどによって、穴を完全に開いてしまっていた。
 そこも水で洗う。ホースを奥まで入れての洗腸、そして膣洗浄が丁寧に行われ、薬が塗られていった。
 男たちはその都度、手袋を使い捨て、新しいものに交換している。
 手慣れた動作だった。
 尿道口のチェックと洗浄に、2匹は激しく体を震わせていたが、それも終わったとき、ほぼすべてのチェックが終わったはずだった。
 しかし次に再び顔に向うと、目のチェックをし眼薬を大量に入れていった。耳の穴にも液体を入れて洗浄する。鼻もノズルを入れて洗った。
「これは、私の仕事だ」
 ボルトンは手袋をつけずに、電気コテを手にした。細い金属の線も手にする。
「これは、ちょっと痛いぞ」
 うれしそうにそう告げると、ミシェルの黒光りしている尻に向った。
「ぎゃわあああああ」
 コテで肌を焼いて、彼女の番号である2085を刻む。
 それで終わりではないのだ。今度は、その上に金属の線を熱したコテにあてて溶かしながら注ぎ込んでいく。
「ぐえええええええ」
 歯のないミシェルは、歯をくいしばることができない。マウスピースは柔らかく、噛み合わせが頼りなく、しかもまだ歯を抜かれた直後で痛いばかりだ。
「よし。数日でこの金属は体が拒絶して外れてしまうだろうが、傷はしっかり深く刻まれて、当面、役に立つだろう」
 同じことを礼子にもする。
「ひぎいいいいい」
 甲高い悲鳴に、思わず男たちも笑ってしまう。「まるで子供だな」と。
 礼子の尻にも、銀色の輝く5427が埋め込まれた。その周辺は火ぶくれし、酷い火傷になっている。白い肌なので、黒く、そして赤く腫れた皮膚がよくわかる。
「とりあえず、これで向こうに持っていけるな」
 男たちは点滴を用意しており、2匹はしばらく大量の液体を血管に注ぎこまれていった。
 すぐに檻からは出してもらえないのだ。
 2時間ほどだろうか。点滴も終わり、さまざまな痛みが鈍くなってきた頃に、ボルトンが戻って来た。男たちもいる。
「行くぞ」
 礼子は無気力だった。檻から出されて、新たなソフトな革の首輪をつけられ、上半身をクロスするようなハーネスを装着された。手枷も軽く柔らかな革ベルトになり、ハーネスの腰のあたりで金具に留められて手を拘束される。足は自由だ。
 ミシェルも同じように拘束しなおされた。彼女の顔は歯を強引に抜かれたことでかなり腫れていた。礼子は自分もそうなのだろうと感じていた。
 全身が発熱で怠い。
 首輪には太い赤い縄のリードがつけられた。男たちに引っ張られて、その部屋を出ると、まぶしい光に満ちた部屋に出た。
 見上げるとドーム状の屋根には、星空が映し出されている。いくつもの照明が床や壁を明るく照らし出すのだが、殺風景な円形の部屋だった。
 しばらく見ていると、星空はホンモノではなく、投影されたものだとわかる。
 天井の高さと部屋の広さのせいでスケール感覚がおかしくなるのだが、中央に巨大な醜い生き物がいた。
「うううう」とその生き物が吠える。真っ赤な髪を振り乱し、巨大な乳房を揺すっている。鬼のような形相だが、女なのだ。
 身長は2メートルを超えている。体重は200キロぐらいありそうだ。二の腕や太ももは礼子たちの胴体ぐらいある。礼子の体と彼女の右足1本が同じぐらいではないか。
 全裸なので腹部の肉割れがはっきり見えている。
「ハハハハ」と笑う。
 礼子たちに見せるように、後ろを振り向く。
「えっ!」
「はっ!」
 なにが起きているのか、2人はとっさにわからない。
 巨大なお尻の間から人間が生えている。気の毒なほど細い体の女が、人形のようにぶらさがっている。その頭部は尻に埋まっていて見えない。
 巨大女が尻を左右にふると、ぶらんぶらんと痩せた女体が左右に大きく振れる。
「いひい!」と妙な気合いを入れた巨大女は、中腰になった。
 異臭が先に漂い、次に細い女体が床に落下した。続けて大量の汚物が落ちていく。
「ここは、グレダ様のおトイレだ」
 ボルトンはきわめて冷静に言う。
「あそこに落ちているのは、先に売られてきた69番。27番と同じ人種だ」
 信じられないことだが、69番は完全に頭部を巨大女の肛門に入れていたのではないだろうか。礼子は漠然とそう思った。
「さっさと仕事をしな!」
 グレダが怒鳴ると、その声がドーム天井に反射し、まさに雷のようだ。
 汚物の中の女は、よろよろと立ち上がる。
「千代絵……」
 礼子はそう言おうとしたのだが、歯を抜かれ、奇妙なマウスピースをつけられて、まともな言葉にはならない。
 丸坊主で痩せた女は、必死に立ち上がると、床の一部を開けて、そこに汚物を落としていく。さらに床に這いずってなにかを操作すると、金属の三角錐が現れ、尖端から勢いよく水が噴き出す。
「ああ、気持ちいいわ」



★小説『堕ちる』特別編★
堕ちる1

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OLが自虐の果てに見たものとは? ブログ連載を加筆修正の上、未公開の原稿を追加しました。主人公は壮絶な自虐癖から拷問ののちに人間ですらなくなっていく……。



★小説『堕ちる』Part2 シークレット・バージョン★
堕ちる2

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OLが拷問地獄に堕ちる『堕ちる』の別バージョン(「小説『堕ちる』特別編」の続編ではありません)。初出時にあまりの描写に小説掲示板から削除されてしまった部分などを復活。お読みになる前に「体験版」などにある「ご注意」をご確認ください。


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